週末パスでもとを取れるか

週末パスとは、JR東日本の割引きっぷで、土曜日と日曜日の2日間、関東甲信越地方と南東北地方のJR線といくつかの(地方)私鉄線に乗り放題である。それで運賃は大人8,880円(子供はなんと2,600円の激安価格)とおトクである(新幹線・特急に乗る場合は、別に特急券の購入が必要)。

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筆者も、2015年7月の3連休に敢行した南東北の乗り鉄に利用したので、大変興味を持ったきっぷなのだが、このようなパスは、いかにしたらもとを取れるかが大変気になる。そこで、本稿では、そのへんを検証したい。

週末パスの概要

きっぷの購入上の注意点や正確な乗車エリアについては、公式サイトを参照されたい。

http://www.jreast.co.jp/tickets/info.aspx?GoodsCd=2182

週末パスのパンフレットには、「列車の旅を楽しむ2日間」と銘打ってあるので、リゾートトレインなどの乗り鉄(特に子供連れのファミリー)が顧客としてのターゲットなのかな、と想像できる。

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(引用元:JR東日本 週末パス 販売パンフレット)

結論・注意点

結論から言うと、土日に長い距離を利用する限りは、乗り鉄に限らず、一般の旅客でも、もとを取れるきっぷとして活用できる。東京から仙台や山形、新潟まで向かう旅行客はもちろん、逆に仙台や山形、新潟から東京に週末に遊びや買物に出かける人々には最適だ(あくまでも乗車券としての比較では)。

同じ乗り放題のきっぷでも、青春18きっぷや東日本・北海道パスと違うのは、それらは原則普通・快速列車にしか乗車できないのに対して、この週末パスは、特急券を別に購入さえすれば新幹線や特急列車も自由に利用可能だ(パスが限定なしの乗車券として機能する)。

注意したいのは、3連休には、北東北を含めたJR東日本全エリアが乗り放題の三連休乗車券(旧称)が発売されるので、旅行に合わせてきっぷを選択する必要がある(三連休乗車券に関しては、コチラ)。

※ 言い回しを変えて注意したいのは、乗れば乗るほど別払いの特急料金が多くかかるということだ。週末パスだけで新幹線や特急列車に乗り放題なわけではないことに改めて留意していただきたい(普通・快速列車だけ乗る強者は問題ないので別として)。

また、大人の場合、えきねっとのトクだ値30や35が取れた場合は、トクだ値が週末パスよりも安い可能性があるので、取れたら要注意だ(子供の設定はないので、子供は週末パスがよい)。




比較・検証

筆者は南東北と群馬のそれぞれ日帰りで2日分フル活用できたので、大いにもとを取れたが、普通に1泊2日で単純往復する場合は、果たしてもとを取れるのだろうか。
興味があったので、検証してみた。次の表は、東京駅発で主な駅まで往復した場合の運賃額をまとめたものである。(特急料金は別)

東京駅から往復乗車した場合の比較表:2015年執筆当時の運賃

 目的駅名  路線名  距離  所定往復運賃 週末パス  判定 
郡山(福島県)  東北新幹線  226.7km  8,000  8,730  損
 福島  東北新幹線  272.8km  9,500  8,730  トク
 仙台  東北新幹線  351.8km  11,880  8,730  トク
 会津若松(福島県)  磐越西線  291.3km  10,160  8,730  トク
 新庄(山形県)  山形新幹線  421.4km  14,040  8,730  トク
 長岡(新潟県)  上越新幹線  270.6km  9,500  8,730  トク
 新潟  上越新幹線  333.9km 11,240  8,730  トク
 長野  北陸新幹線  222.4km  8,000  8,730  損
 松本(長野県)  篠ノ井線  235.4km  8,000  8,730  損
信濃大町(長野県) 大糸線 274.0km 9,500 8,730 トク
河口湖(山梨県) 富士急行 114.4km 5,260 8,730
伊豆急下田(静岡県) 伊豆急行 167.2km 7,780 8,730

黄色で塗りつぶした駅が、1往復するだけでももとを取れる駅である(大人の場合)。東京駅から大体250km以上離れた駅であれば、所定運賃のほうが週末パスの値段を上回ってしまうわけである。

・ 土休日に乗車すること
・ 乗車券として機能する
・ 東京駅から概ね250km離れていること
・ 伊豆や富士山は不向き(関東からは) ※
・ 当日購入不可能
・ トクだ値と価格を比較

※ 仙台や新潟等東北地区発で伊豆や富士山が目的地ならば、十分もとが取れる

リゾートトレインが新潟県や山形県を中心に走っているが、そのエリアが東京駅から250km以上離れているので、十分に活用できる。
また、日帰りまたは1泊2日で立山黒部アルペンルートを、信濃大町をベースに回るのならば、ぎりぎり使える(富山から北陸新幹線を利用する場合は使えない)。

一方で、関東の近場、伊豆や富士山といったところは東京駅から近いので、全然もとが取れない。長野や松本といったところも、もう少しというところだ。

もちろん、近距離でも東京から2往復以上すればもとがとれる場合があることには留意されたい。土日の2日とも電車に乗車していれば大幅に損することはないはずだ。
ただし、繰り返すが、新幹線の特急料金はばかにならないので、新幹線ばかりに乗っているとお金が想定以上にかかるとふんだほうがいい

おわりに

駅のみどりの窓口でこのきっぷを積極的に教えてくれるとは限らないので、覚えておいていただき、指名買いするようにしていただきたい。

週末パスを利用したモデルコースは、コチラ

2015年9月12日 修正・加筆
2015年10月13日 修正・加筆
2015年10月16日 修正・加筆
2015年10月21日 修正・加筆
2017年10月22日 修正・加筆

 
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2 Replies to “週末パスでもとを取れるか”

  1. 2016年度の週末パスの販売について、JR東日本から発表されています。
    2017年3月24日までは従来通りの条件で発売されますが、
    ゴールデンウィーク期間中の4月27日から5月6日、
    夏休み中の8月11日から20日、
    年末年始の12月28日から1月6日
    の期間は利用できません。
    引き続き、本記事をご参照ください。

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