往復乗車券のささやかなメリット

JR線に乗車する時には乗車券が必要だが、片道乗車券ではなく、往復乗車券、連続乗車券といった買い方ができる(連続乗車券については、本稿では言及しない)。そのうち、本稿では、往復乗車券について、ささやかではあるがヒントをお伝えしたい。

往復乗車券は、A駅とB駅の間を往復する場合に、行きと帰りとも全く同じルートで乗車する場合に、距離にかかわらず購入できるきっぷである。行きを新幹線、帰りを在来線に乗車するという場合でも、多くのケースでは往復乗車券の対象になるが、対象外の場合もあるので注意が必要だ(例えば、東京駅ー青森駅間など、第三セクターを通る場合は往復乗車券にはならない)。

往復乗車券のメリット

往復乗車券にはあまりメリットはないのだが、以下の通り、ささやかだが有利な点もある。

  • 有効期間が片道乗車券の2倍の日数になる。
  • 片道601km以上の旅程の場合には、行きと帰りの運賃がそれぞれ1割引になる。
  • 学割証などの割引証を1枚だけ提示すればよい。

きっぷの有効期間は、現在ではあまり意味がないものではあるが、長距離のきっぷほど有効期間が長くなり、現地で滞在できる時間が長くなる。
ただし、近距離のきっぷは有効期間が短いため、例えば、片道100km以下、および大都市近郊区間完結のきっぷの有効期間は往復で2日間のため、2泊3日の旅行をするような場合には、片道乗車券を買わなければならないので要注意だ。例えば、こんなのが近距離のきっぷだ。

(ゆき)

20150909_naganoharago

(かえり)

20150909_naganoharart

ゆき、かえりとも101kmを超える区間なのだが、大都市近郊区間内のため、有効期間1日x2=2日間となる。ちなみに、途中下車もできない(下車前途無効)。
そんなわけで、往復乗車券にする意味があまりない。

往復割引が適用されるケース・損得計算

意味深になるのが、次のようなケースだ。
夜行電車のサンライズ出雲号で、東京駅から島根県の出雲市駅へ往復したきっぷだ。

(ゆき)

20150909_izumoshigo

(かえり)

20150909_izumoshirt

出雲市は東京からはかなり遠距離で、航空運賃、高速バス運賃とも高額なため、鉄道利用も現実的な目的地だ。サンライズ号だと乗換がないので移動が楽だ(週末は予約が取りにくいが)。

きっぷを見てみると、「復割」という文字が目立つ。復割とは、往復割引のことである。
東京から出雲市は片道601km以上離れているので、往復割引で、1割引になる。

東京(都区内)-出雲市 片道953.6km
所定運賃:往復23,980円
往復割引運賃:往復21,580円

東京駅から601km以上離れている駅は、東海道山陽新幹線で言えば、兵庫県の西明石駅である。新神戸駅を東京駅から往復する場合、西明石駅まで往復乗車券を購入したほうが安くなる逆転現象が発生する(下記計算を参照)。大阪市内から、八王子駅や久喜駅(埼玉県)まで購入する場合でも、同じことである。

東京都区内ー西明石(612.3km):往復割引17,280円
東京都区内ー神戸市内(589.5km):往復18,580円

大阪市内ー東京都区内(556.4km):往復17,500円
大阪市内ー八王子(603.8km):往復割引17,280円 ※東京駅経由
大阪市内ー久喜(605.3km):往復割引17,280円

もっとも、片道601km以上の距離だと、現実的には飛行機と比較されることが多いと思われるので、鉄道旅行は微妙なところである。
例えば、東京から岡山や青森へは、飛行機にするか、新幹線にするか、ということである。

往復乗車券の場合、学割証の提出は1枚で済む。学割証の年間発行枚数に制限があることが多いと思われるので、よく検討してほしい。
ちなみに、学割と往復割引は併用でき、両方の割引が適用される。

最後に注意だが、学割や往復割引は乗車券に適用されるが、特急券などの料金には適用されないことを肝に銘じる必要がある。

 

 

 
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