「SLばんえつ物語」号 乗車体験(グリーン車)

SLばんえつ物語号は、福島県の会津若松駅と新潟市秋葉区の新津駅とを結ぶ客車列車で(※)、1999年から運行している息の長いリゾートトレインだ。蒸気機関車のC57 180が客車を牽引して走行している。今となっては、客車は珍しい。(※従来は、新潟駅まで乗り入れていた。本稿は、新潟駅まで乗り入れていた時の記事である。)

磐越西線は、福島県の郡山駅から新潟県の新津駅を結ぶ路線で、会津若松駅より西側はローカル線である。この磐越西線(森と水とロマンの鉄道)にはリゾートトレインが2本運行されていて、乗り鉄を楽しめる。
ひとつは、フルーティアふくしま号で(別稿で紹介する)、もうひとつは、本稿で紹介するSLのばんえつ物語号だ。

今回は、1日かけて磐越西線を西から東へ駆け抜ける旅程だった。

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(引用元:SLばんえつ物語号営業パンフレット JR東日本新潟支社)

グリーン車の概要

SLばんえつ物語号に実際に乗車してみての感想としては、リゾートトレインとしての完成度がハード、ソフトの両面で高く、万人向けで、様々な人にお勧めできる。東京から日帰りも可能で、乗車券には週末パスが使えるのも大きい。東日本でこれだけクオリティの高い列車に乗ることはなかなかできない。

2018年4月より、列車の出発駅が新潟駅から新津駅(新潟市秋葉区)に変更になり、運行区間が若干短縮されている。新潟駅から新津駅までは、普通電車で移動する必要があるので、注意されたい。
以下、本稿で「新潟駅」と言及している箇所については、参考にとどめていただければ幸いである。

新潟駅 9:30分 →(信越本線、磐越西線経由)→ 会津若松駅 13:32分 ※2015年10月現在

本稿でご紹介するのは、SLばんえつ物語号の新潟駅発のグリーン車への乗車体験だ。
グリーン車が連結されるようになったのは割と最近なのだが、このグリーン車が大人気で、なかなか取れない瞬殺設備なのだ(特に新潟駅発)。1両30席しかない設備だからだ。
今回は、三連休の中日という混雑日になかなかとれないグリーン車をとろうという挑戦だったが、えきねっとでの事前受付を極力早く済ませることで、ふたを開けたら実は余裕でとることができた(いわば、ネット上での10時打ち)。ただし、1か月前の10:05分時点の空席状況を見たら、すでにグリーン車だけは瞬殺で満席状態だったので、とりにくいことには違いない。

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(引用元:えきねっと空席照会画面 http://www.eki-net.com/)

その後、駅できっぷを受け取ったら、A席で1人掛けだったので、快適に過ごすことができた。

SLばんえつ物語号に乗車するのに必要なきっぷは、乗車券と指定席券(普通車)、グリーン券(グリーン車)である。指定席券は1枚520円、グリーン券は、新潟から会津若松まで乗り通した場合、1枚1,670円で、グリーン車のコスパがよいことがお分かりだろう。
乗車券としては普通の乗車券のほか、週末パス(グリーン車OK)や青春18きっぷ、東日本パスなどを利用できるが、後二者のきっぷは普通列車(自由席)専用なので、グリーン券の乗車券としては利用できない。ご注意を。

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車内改札の時は標準的なスタンプなのだが、車掌さんの大サービスで、SLをかたどった赤いスタンプも押してくれたが、これがかわいい。




実際に乗車した

それでは、実際に乗車したときのことをお話していこう。

新潟駅のホームに9時ちょうどに着いたら、列車と蒸気機関車が電気機関車EF81に牽引されて入線してきた。入線用に牽引する機関車はディーゼル機関車が多いので、電気機関車で何事か、と思った。

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このホームには、すでに多くの鉄道ファンが待ち構えていて、混んでいたので蒸気機関車の写真を撮るのに苦労したが、以下のように何とか撮影した。

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C57 180の前面が整った外見で、美しさを感じる。コンディションはかなりいいほうだと思う。
運転台のところにある型式の銘板も美しい。

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表示をよく見てみると、27年6月に大宮で何らかの整備が施されたようだ。それだから、コンディションがよい訳だ。

普通車の入口と、車内の様子はこんな感じだ。普通車であっても座席がきれいで、普通の列車よりも快適に過ごせそうだ。

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さて、いよいよグリーン車の説明をする。グリーン車は7号車で、車内デッキに車掌さんが待ち構えている。グリーン車の車内には、グリーン券を持った乗客しか入れないように常時ブロックしている(終点に着くまで)。だから、この列車には、JRの乗務員がたくさん乗務している。
最初に車内に入る時にグリーン券を見せると、グリーン車専用の乗車証明書をくれ、それがグリーン車車内に入る時に見せられるようになっている。

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グリーン車の座席は3列シートで、シートの幅が広くて快適な限りだ。

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最後尾にはグリーン車乗客専用の展望室があり、会津若松行きの時は最後尾になるため、去りゆく景色を眺められる。特にいすなどは設置されていない。

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このグリーン車の雰囲気からして、大人の雰囲気がして、子供連れにはあまりなじまないイメージだ。実際、乗車したときにはシニア層、ミドル層の乗客が多く、子供連れのファミリーは1組だけだった。子供の泣き声が苦手な筆者にはうれしい雰囲気だった。

一方で、普通車の客層は子供連れの家族が多く、全体的には子供向けの列車に感じた。特に、1号車のオコジョルームは、実質キッズルームで、子供たちの遊び場だ。退屈しないで結構楽しめるのではないか。
そんなわけで、筆者はこの列車を万人向けと評価したわけだ。

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天井のネオンがカラフルでガンガンなのは、森と水とロマンのイメージに合っていないような。。。

4号車には展望車があるが、くたびれた様子で、あまり人気のない空間のようだった。ただ、珍しく郵便ポストが設置されていて、投函した郵便物が実際に届くようだ。

いよいよ発車!

いよいよ列車は新潟駅を発車し、会津若松駅に向けてゆっくりと走り始めた。
車掌さんがグリーン車乗客に対してだけのアナウンスをするのだが、これが車内で肉声で、体育会の應援團のような大声で気合を入れて話あげたので、よく練習したものだと思うと感動した。
この車掌さん、車内放送とグリーン車専属の担当で、グリーン車の乗客にはきっぷや乗車手帳に赤いスタンプを押してくれるなど、乗客サービスはばっちりだった。

それから、スタッフさんが乗車手帳を配りに来て、もらえた。記念スタンプも押せる代物だ。

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(引用元:SLばんえつ物語号乗車手帳 JR東日本新潟支社)

途中、津川駅と山都駅には10分以上停車して、車外に出て休憩ができる。
車内でスタッフさんによるじゃんけん大会もあって、ストラップをもらえるかもしれないチャンスもあった。
最後に、車掌さんの気合のあるアナウンスがあって、会津若松駅に着いた。

退屈しなかったし、車両も快適だったので、いい体験ができて、珍しく大満足だった。家族連れにも、シニア層にも、万人向けの列車である。東京からはちょっと遠いのだが、出かける価値はあるかと思う。リピーターもいてもおかしくない。

最後に、会津若松駅ではちょうどランチタイムだったのだが、駅前にレストランが少なく、かつ時間が少なかったので、ランチを取りそこなった。その辺は注意されたい。

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(注意)この時乗り合わせたグリーン車での車掌のアナウンスは、たまたま気合が入った体育会系のあいさつだったようである。決まったサービスではないようだ。

 
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