「フルーティアふくしま」号 乗車体験

フルーティアふくしま号は、福島県の郡山駅と会津若松駅(磐越西線)等の区間を結ぶリゾートトレインで、走るカフェがコンセプトになっている。ただし、独自のダイヤではなく、既存の普通電車か快速電車に併結され、一部の車両がフルーティアふくしま号としてのサービスになる。土休日に1日 2往復、4本が運行されている(この電車の詳細は、公式サイトか、びゅうプラザに置いてある、ふくしまアソートというパンフレットを参照されたい)。

前稿のSLばんえつ物語号から引き続き、掲題のフルーティアふくしま号にも乗車してきた。

(2016年2月乗車の最新情報は、コチラへ。本記事と合わせてご覧あれ。)

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(引用元:JR東日本 ふくしまアソート 販売パンフレット)

旅行商品として申し込む

この電車の特徴だが、JR東日本の旅行商品として発売されているので、乗車券と指定席券では乗車できない。この電車の申し込みは、別稿を立てたとおり、JR東日本のびゅうプラザで行うことになる(びゅうプラザでの詳細は、コチラを参照されたい)。ネットからの申し込みは、現在のところは行えない。

実際の車両には、4人掛けと2人掛けのボックスシートとカウンターがあるので、この電車の申し込みは1名から4名単位で行うことになる。1名利用で座れる席は限られるので、カウンター席をとれたらラッキーだ。また2人掛けのシートが少ないので、2名利用では2名ボックスが取りづらいと思われる。実際、乗車当日には、4人ボックスにかなり多く相席していた。

旅行商品なので、申し込み・支払時点ではキャンセル料は発生せず、宿泊を伴う場合は出発20日前、日帰りの電車単品買いは乗車10日前からキャンセル料が発生することが、普通のきっぷとは違う点だ。
ちなみに、電車単品買いの場合の料金は、2015年10月現在、全区間の利用で大人1人4,800円(一人申し込みは5,000円)だ。旅行商品としてのリゾートトレインの価格にしては割とお手頃ではないだろうか。

びゅうプラザで申し込んだ時点で何枚かクーポン券をもらえるが、駅への入場と乗車には、次のクーポンを使う。これは、(契)のマークがあるので、普通のきっぷではないことをお断りしておく。

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実際に乗車

さて、実際に乗車したのは、フルーティアふくしま4号、郡山行きである(1234M普通電車に併結)。

会津若松駅 15:06分 →(磐越西線経由)→ 郡山駅 16:20分

この電車の会津若松駅での入線が遅く、カフェの準備作業もあったので、車内に入れたのは出発の数分前だった。
なお、この日はほぼ同じ時間帯に会津若松駅からSLばんえつ物語号が発車するため、多くの鉄道ファンでにぎわっていた。

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この電車は改装されているが、改装前の元の車両が、通勤型電車の719系なので、カフェとしては快適ではない。乗客が座る2号車がクモハ719で、電動車(モーターが付いている車両)なので、走行中音がかなりうるさいのだ。

1号車、カフェカウンター車は、クシ718-701。「クシ」は、運転台のある先頭車両かつ食堂車を意味する。どうしても、1号車を電動車にしたくなかったのだろう。外装はこんな感じだ。

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カフェのような車内空間

1号車の内部は以下のような感じで、広いカフェバーがある。ここに、アイスコーヒーとアイスティーのドリンクバーがあって、物品も販売している。数席だけ椅子があるが、椅子の数は少ない。
郡山行きの場合、1号車の最前部にかぶりついて前方を眺められるが、ゆっくりお茶するというこの電車のコンセプトには相反する気がする。

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この写真のように、この時は鉄道ファンがほとんど乗っていなかったので、走行中でも静かだった。

また、1号車に洗面所があるが、トイレはウォシュレット付きで、JRの在来線には珍しく気が利いた設備だ。パウダールームもあって、ティッシュペーパーが置いてあったのは、かなり女性客を意識していると思う。車両の改装の完成度はそこそこなのだが、このような細かい部分での配慮の良さが、リゾートトレインの中でも秀い出たところだと思う。何しろ、この電車は、鉄道ファンのためのものではない。

次に、2号車は乗客が乗車する部分で、クモハ719-701だ。前にも書いたが、電動車なので、走行音がうるさく、カフェとしての居住性が失われている部分だ。居住空間に電動車を持ってきたのはこの電車の失敗点だと思う。クハなどの非電動車を充てられなかったものだろうか。
2号車から車内に出入りするが、そのドアが元の車両そのままの両開きだ。

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車内の様子は、次のような感じだ。シートは広めで、走行音を気にしなければ快適だ。カウンターシートの椅子は動かすことができるので、意外に快適だ。

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そんなわけで、車内に入ったのだが、入る時にクーポンのチェックは特になかった。乗務員が入口に立っていなかったら、一般の乗客が入ってきてしまいそうだ。発車直後に、バウチャー券の食事券だけ回収された。

この日のこの電車は、カウンター席の1席を除いて満席で、やはり女性のグループ客やカップルが多かったが、男女の大勢のグループ客もいて、筆者は特に居づらかったわけではない。子供連れも1組だけだった。一つ言えるのが、鉄道ヲタク色がなかったこと。

席に座ったら、乗車証明書が置いてあったが、発車してからの車内放送が一般車両と同じで、各駅で放送が流れてきてしまうのは笑った。フルーティアの車両にも車掌が1人いて、きっぷのチェックや流れる車内放送の修正をしてくれたらいいのに、と思った。

なお、車窓の眺めに磐梯山が望めるのは、席番で言うと奇数席番なので、申し込み時にリクエストしてみるといい。

お楽しみのスイーツ・ドリンク

これまで長くなってしまったが、車内では全員にスイーツが配られ、楽しめる。ケーキとタルトが入った箱と、コーヒーと桃のジュースだ。箱を開けるのは弁当みたいで、ケーキだといまいち品がない。ケーキは皿に盛って出してくれると、かなり質感があってよいと思うのだが。。。

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箱の中に入っていたのが、ケーキとタルトのメニューで、福島県産のフルーツを使ったものでいい感じだ。郡山市にあるルヴェルジェフルーツピークス(現在は名称が変更になっている)という洋菓子店の提供だ(首都圏にもいくつか売店があるようだ)。

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(引用元:フルーティアふくしま スイーツ解説リーフレット)

実際のケーキとタルトは、以下の写真の通りだ。折角のケーキなのだが、箱入りのままなので、安っぽく見えるのが残念。

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一気にケーキ類2つは、糖質制限をしている身には結構厳しかったが、ケーキ自体は大変おいしくいただいた。

まとめ

まとめとして、改善点はいくつかあるものの、配慮も多く見られ、リゾートトレインとしては悪くはないということだ。しかし、車両の電動車から出る音対策はどうにもならないのがネックになるだろう。
料金一人4,800円(5,000円)という価格設定は、普通の運賃・料金・飲食代金を考えても、無茶に高額とは言えないリーズナブルな設定だと思う。

 
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