「はやとの風」号 乗車体験

肥薩線北上のために、鹿児島中央駅でまず乗った列車が、はやとの風号である。時刻表を見る限り、普通の特急列車っぽいのだが、実は肥薩線乗り鉄のためのリゾートトレインだったりする。

はやとの風号は、鹿児島中央駅と肥薩線の吉松駅を結ぶ特急列車で、毎日2往復している。JR九州管内のリゾートトレインの中ではむしろノーマルでおとなしい列車である。68.5kmの距離を約1時間40分かけて走るので、一番遅い特急列車と言われているらしい。

2号:鹿児島中央駅 09:25分 →(日豊本線・肥薩線経由)→ 吉松駅 11:08分

ところが、この列車が時折予約しづらい状態になる。特に、SL人吉に接続する2号と3号は乗り鉄需要で早々と満席になってしまうことがあるようだ。もともと指定席が1号車と2号車の大部分で増結なしとキャパが少ないので、すぐ満席になる可能性が否めない。肥薩線縦断は中国人にも浸透しているようで、外国人の予約もあると考えられる。予定が早く決まっているようであれば、1か月前の10時打ちをお勧めしたい(見当外れでがらがらなこともあるが)。
この列車、一応自由席はあるものの、2号車10番と11番のわずか8席なので、座れるかどうか見当をつけづらい。

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筆者は所定料金を払って乗車したので、切符はどこで買ってもOKだが、JR九州のフリーきっぷを利用する場合は、電話予約で予約を事前にとろう。
座席指定だが、改造した車両なので、座席のシートピッチと窓枠の間隔が一致しないので、景色がよく見える良席と窓があまり見えないよくない席が存在する。この特急券のように、2号車の6番は良席だった。一応留意されたい。

鹿児島中央駅への入線は、発車10分前前後だった。発車まで結構せわしい。このはやとの風号も例によってワンマン運転の列車で、車掌が乗務しない代わりにアテンダントが乗務して、車内販売や乗客サービス業務を行う。

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車両はキハ47・147系の近郊型車両の内部だけ改造したものなので、走行中のサスペンションはあまり良くない。はやとの風号に関しては、外装デザインも黒一色で、割と地味だ。

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ご覧のように、九州ではいまだに車両の横に差し込んで表示する行先標(サボ)が健在なので、懐かしい感じがする。

2号車の車内はこんな感じであるが、写真手前に8席分自由席があり、フリースペースの向こうに指定席があるが、指定席のキャパは元々多くない。内装は木目調なので落ち着いて見える。

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フリースペースには椅子があって、くつろぐことができる。自由席の利用も、乗り鉄ではない地元一般客の需要がいくらかあるように見える。車両最前方のベンチシートも自由席として活用できる。
1号車にスタンプ台がある程度で、バーカウンターなどは存在しない。
ちなみに、事前予約しておくと、嘉例川弁当を購入できるようなので、しんぺい号に乗り継ぐ場合は買っておいてもよいかもしれない。

定刻に列車が出発して鹿児島駅を過ぎると、海が間近に迫ってきて、桜島がすぐそこに見える。肥薩線との分岐駅である隼人駅までは普通の特急列車のように飛ばしていく。

列車の進行が遅くなるのが、隼人駅以降肥薩線に入ってからで、明治時代の古い駅舎が現存する嘉例川駅と大隅横川駅では、それぞれ数分停車して、駅舎を観光できるようになっている。次の写真は、嘉例川駅のものだ。

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この駅舎、実際に国の登録有形文化財になっている。肥薩線全体が鉄道遺産なようなものに指定されてもいいと思う。古い駅舎あり、峠越え、スイッチバックありと、ミュージアムのような路線に違いない。

終点の吉松駅には、湧水町の名前通り駅の近くに湧水があるが、駅前にはお店も何もないので、乗り換えのための通過地点でしかないと思う。

 

 

 
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