「花嫁のれん」号 乗車体験【前編】

12月最初の金曜日と週末を利用して、新たに北陸を走り始めたリゾートトレインたちを乗りまくることにしたのだが、その最初は、花嫁のれん号である。

まず、前置きで「花嫁のれん」とは何かということだが、JR七尾線和倉温泉の駅に実物が展示してあったので(以下参照)理解していただきやすいだろう。簡単に言えば、石川県と富山県(加賀、能登、越中)の婚礼時の習慣で、こののれんをくぐり抜けることで、夫の家に嫁ぐという古い風習である。花嫁のれんという風習を観光の前面に出すことが、伝統的=保守的な土地柄を感じざるを得ない。
石川県七尾市では、実際に花嫁のれんくぐりを体験できる。

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花嫁のれんが列車の名前に

さて、列車の話に戻るが、花嫁のれん号は、石川県の金沢駅と石川県七尾市にある和倉温泉駅を結ぶリゾートトレインである(特急列車として運転)。コンセプトは、「女性の幸せを願う列車」だ。2015年10月に走行が始まったばかりの列車で、約70kmの距離を1時間20分ほどで結ぶ。北陸の観光キャンペーンに合わせて走り始めたということだ。週末を中心に走る臨時列車である。今回、この列車のきっぷが運よく取れたので、石川県まで足を運んで乗車してきた。

1号:金沢駅 10:15 →(IRいしかわ鉄道線、七尾線経由)→ 和倉温泉駅 11:37
4号:和倉温泉駅 16:30 →(七尾線、IRいしかわ鉄道線経由)→ 金沢駅 17:53

指定券・食事券の入手方法

登場したての列車だったので、きっぷの入手が問題だった。何しろ、定員がわずか52席である。全車指定席なので、指定席が取れないことには乗車することができない。なお、この花嫁のれん号は旅行商品ではなく、乗車券と(指定席)特急券で乗車することができる。
今回の乗車日よりも前の日の分が瞬殺だったのでどうしようかと思っていたが、この列車に関しては、e5489やえきねっとのネットで予約することができる。座席位置の指定はできないが、早めに事前予約すれば見事に取れてくるかと思う(窓側かどうかは保証できない)。

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(引用元:えきねっと予約画面 – https://www.eki-net.com)

そのうち初期ブームが過ぎ去って、列車の予約がしやすくなってきたら、ネット予約よりは駅のみどりの窓口に行って、シートマップを見せてもらってから席番指定で指定券を購入するといいかと思う。
何しろ、花嫁のれん号の席番が大変変則的で、どの席が窓側・通路側で、進行方向かどうか分かりづらい。JR西日本のホームページに座席表が掲載されているので、予約の前に座りたい席を目星をつけておくのがいいかと思う。

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また、花嫁のれん号では、オプションで車内での食事サービスがあるのだが(詳細は後編で)、この食事は当日車内で購入することができないので要注意。指定券(特急券)購入時に(ただし出発4日前まで)同時に食事券を購入しておく必要がある(駅のみどりの窓口、JR東日本管内ではびゅうプラザで)。花嫁のれん2号のランチだけ1人2,500円、その他の列車は1人2,000円である。
当日実際の車内で、当日食事を買えないことの不満やクレームを複数聞いたし、アテンダントも断り慣れている感じがした。




花嫁のれん1号に乗車

乗車当日の12月4日は、折しも天気が冬型の気圧配置で、暴風雨という日になってしまったのだが、幸いにもJR七尾線には障害がなく、乗車した花嫁のれん号は定刻での運行だった(北陸新幹線も定刻運転だったので、無事に乗車できた)。
JR北陸本線は元々障害が多いのだが、この日も強風のため、大阪から来るサンダーバード号がすべて運休で、この花嫁のれん号に乗れなかった乗客が多かった。

乗車予定の花嫁のれん1号は本来満席だったのだが、上記の障害のため、大半がキャンセルされてしまい、車内が大変空いていたのである。乗車した2号車はそこそこ乗客が乗っていたのだが、キャンセルになった1号車に移って、それからの2号車はほぼ貸し切り状態だった。
車掌さんによれば、花嫁のれん号の乗客は、東京から北陸新幹線で来る乗客よりは、大阪からサンダーバードで来る乗客(団体)のほうがかなり多いということだった。まあ、JR東日本が花嫁のれん号をPRはしないから当然なのだが。

この話から察するに、客層としては団体客に結構頼っていそうである。平日ということもあって、見るからに鉄道ファンな人々はあまり見かけなかった。

そんなわけで、この日の金沢駅の4番ホームは閑散としていた(改札口から遠いので、時間に余裕をもって)。

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とにかくビジュアル勝負の列車だけに、外見が華やかなことこの上ない。ディーゼル車両のキハ47は普通列車用のボロいものなのだが、確かに改装にお金がかかっていそうだ。以下にも何枚か外装を紹介する。

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まさに、走る重箱という感じがする(笑)

車内に入ると、旅館の女中風のアテンダント3名と、臨時にJR西日本の職員さんが添乗していた。アテンダントは、和倉温泉の旅館加賀屋で研修を受けているという。JR西日本がこの列車にかなり力を入れている姿勢を垣間見れた。

後編に続く。

 

 

 
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