東武鉄道の不思議なローカル駅で手書ききっぷ

去る日曜日に東武線を乗り鉄したのは、スペーシアきぬがわ号に乗車するためだけではなく、東武日光線上にあるローカルな駅に寄って、珍しい手書きのきっぷを入手しようとしたためである。
きっぷ収集家にはすでに有名な駅ではあって、あまりオリジナリティのない記事ではあるが、一応ご紹介しておきたい。

補充券等の手売りきっぷの収集用発券は、当該鉄道会社の好意によるものと考えます(正当事由による発券を除きます)。
当然、発券を断られることもあることを留意する必要があります。
もし入手できた場合は、感謝の気持ちを忘れないようにしましょう。また、入手のための職員への無理強いなども慎むようにしましょう。
なお、補充券や常備券の在庫は常に変動するため、本稿に掲載したきっぷを今後入手できることを保証できません。
以上をあらかじめご承知のうえ、本稿を閲覧ください。

ローカル駅にて

このローカル駅は、栃木県の新鹿沼駅と下今市駅の間に存在する駅ではあるが、本文上では実名は伏せたい(ジオタグと画像で確認できる)。
浅草方から乗車してくると、関東平野が終わって山が迫ってくるあたりに、この駅がある。

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駅前にはコンビニなどのお店がほとんどなく、小さなたばこ屋さんが開いているかどうか怪しいという店が1軒あるだけで、他には製材所がある程度の辺鄙な場所である。

こんな環境下にある駅だが、浅草駅や北千住駅から区間快速電車でなんと1本で来られる便利な駅である。基本は無人駅なのだが、東武鉄道の職員が日中駐在して出札業務を行っている不思議な駅である。東武鉄道のホームページによれば、同社で最も乗降客数が少ない駅であるにもかかわらずである。改札業務は行っておらず、出札窓口が9:00分から16:15分(12時から13時休憩)まで開いていて、手売りのきっぷを売っている(普通券のみ)。
通常は自動券売機が設置されているものだが、この駅からは撤去されてしまったようで、そのような出札形態になっている。大手私鉄にしては大変意外な形態である。

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出札窓口から事務室の中をのぞいたら、コンプライアンスに関するポスターが掲示してあった。東武鉄道でもうるさいんだと思った。
この駅に限らないが、この駅では春闘のスローガンが乗客の見えるところに掲げてあって、労働組合の強さを垣間見る。これがこの駅が有人駅である所以かと勝手に推測してしまった。

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出札ニーズがあるとはとても思えないが

乗降客数がこれだけ少ない駅で、駅員が存在する理由は普通は見出せないわけで、本来は無人駅であるのが妥当である。東武鉄道ならではの事情があるのではと、勝手に考えたのは、この駅に配属されることが、何かの教育のためではないかと。乗降客数の一番少ない駅での一人勤務で手書きのきっぷの出札業務を行うのが会社的に象徴的で、懲罰的ではないかと思ったわけである(サービスの原点をここで学べ、というところか)。
現に、筆者にきっぷを売ってくれた駅員は、言葉遣いなど接遇に問題ある駅員で、もしメジャーな駅に配属したら乗客からのクレームの嵐になりそうな人だった。考えるほど、恐い会社である。

この駅、基本は無人駅で以下のような証明書を取って乗車するのだが、ICカードの簡易入場機と簡易出場機もあるので、必ずしもここできっぷを買う必要はない(チャージできるかどうかは確認できなかった)。

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手書きのきっぷ

それでもきっぷを買うのであれば、手発行、手書きのきっぷとなる。硬券入場券あたりは、完全に会社からのファンサービスであって、いい感じではある。券面も無地ではなく、東武鉄道の地紋が印刷されているところが味がある。

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同時に、実際に使用する普通乗車券もオーダーしたのだが、対応してくれたこの駅員にやる気が全く感じられないのである。作業がすべて面倒モード。誹謗中傷ではなく、実体験だというところを強調しておく。
何とか作業してもらって発券された普通乗車券は、着駅名を手書きするタイプの補充片道乗車券(青い地紋)。発駅名は印刷されているので、完全にこの駅専用である。

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裏面はこんな感じである。駅員、コミュニケーションは問題だらけだが、作業はしっかりできて字もきれいなので、仕事自体は問題ない。

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他の駅でも面倒そうな対応をされたことがあるので、東武鉄道の職員たちは、鉄道ファン嫌いが多いのかなと想像する。

懲りずに特急券も購入

そして、大変だったのが、特急券(スペーシアきぬがわ号)の発券だった。
他の駅でもあることはあるのだが、この駅でも、駅員が面倒臭そうに手書きの特急券の発券には時間がかかるので、乗車駅から機械発券の特急券を買ったらどうだと誘導された。しかし、その手書きの特急券が目当てなのだといったら、ようやく作業にかかってくれた。
その作業自体は、キャビネットから特急券の束を取り出してから、座席を管理する部署に電話をかけて割り当てを受け、特急券に転記し手発行という流れで、かかった時間は5分程度であった。
駅員があまりに面倒そうだったので、特急券のほかに乗車券までは頼む気がしなかった。

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駅のホームは区間快速電車が停車できるように、6両編成用の長さに改良されていた。

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やってきた区間快速電車でこの駅を去ったが、鬼怒川温泉への乗客で車内は混んでいた。

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従前から感じてはいたが、JR東日本等と東武鉄道とは、格の差が厳然と存在すると感じてしまった乗り鉄であった。

 
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