しなの鉄道「ろくもん」号 乗車体験【後編】

本稿は、前編(コチラ)から続いている。予約の方法など記載されているので、ご覧あれ。

ろくもん号の運行スケジュール

ろくもん号に実際に乗車した時の運行スケジュールは、次の通りである。

1号:軽井沢駅 10:40分 →(しなの鉄道線、JR信越本線)→ 長野駅 13:05分(食事なし)
2号:長野駅 13:34分 →(JR信越本線、しなの鉄道線)→ 軽井沢駅 15:48分(食事付き)

沿線の見どころについて、印刷物が車内に用意されているので、予習されたい方は以下を参照されたい(乗車してから知るのでは酷だと思ったので、アップした)。

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ろくもん号へ実際に乗車した

乗車当日の軽井沢駅は雪が舞い、大変寒い日であった。
ホームに着くとすでに電車が入線していたが、車内に入れたのは発車10分前程度であった。

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この日の混み具合は、若干空席がある程度の結構混んだ状態であったが、指定席プランで乗車する1号車は、それほど混んでいるとは思わなかった。

この時はたまたま名古屋の某テレビ局のニュースの取材で、テレビクルー一行が1号の軽井沢から戸倉まで乗車してきた。記者がかなり精力的に取材を行っていて、筆者自身も取材を受けることになった。いつオンエアされるのやら(首都圏では見られないよね)。

この電車の種車は115系の近郊型電車で、決して快適性が高いものではないが、内装が水戸岡氏のデザインなので、木質感が高い心地よい空間になっている。洗面所は洋式のシンプルな作りで快適性は高くないが、大変清潔である。ハード的には、典型的なリゾートトレインといえるかと思う。

指定席プラン

さて、指定席プランの1号車、ファミリーカーの話に進もう。
1号車には2人掛けと4人掛けのボックスシートが配置され、車両の中央には子供が遊ぶための木のプールがある。この木のプール、JR九州のあそぼーい!号の3号車にある木のプールと全く同じものである。
ちょうど子供連れのファミリーが乗車してきて、子供たちが走行中ずっとプールで遊んでいたので、正直うるさくてしんどかった。

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水戸岡ワールド全開の車内デザインである。
1号車には販売スペースもあり、そこにアテンダントが1人配置されている。

運行ダイヤに余裕があるのか、速度が全体的にゆっくり目に走行するが、途中、小諸駅、田中駅、上田駅、戸倉駅ではそれぞれ約10分間停車して、ちょっとしたお楽しみがある。特に、上田駅では武将姿に化けて記念撮影ができたり、戸倉駅では温泉で淹れたコーヒーやお茶の試飲サービスがあったりと楽しめる。

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和食懐石料理のコースを堪能

長野駅から折り返しで乗車した2号では、お楽しみの和食懐石料理のコースを味わった。

料金が大人子供同額なので、レストランカーにはさすがに家族連れという乗客はおらず、大人だけの一般客しかいなかった。レストラン列車には鉄道ファンはなかなか乗ってこないようである。

食事ありコースの乗客が乗車する車両は2号車と3号車であるが、まず3号車は2人掛けシートの個室になっているので、2人向けである。個室お座敷気分といったところだろうか。

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筆者が乗車した2号車はオープン形式の車両で、カウンター席と2人掛けの横並びカップルシートがある。

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乗車した時には、それぞれの席にすでに料理が配膳されていた。
アテンダントさんは数名乗務していたが、接遇のトレーニングをしっかりと受けている様子で、高級レストランにいるかのような雰囲気だった。一人客には途中で会話を仕掛けてきたりと意外にフレンドリーな一面もあった。
アテンダントさんいわく、長野県には山の風景しかないので、おもてなしで勝負しているんですといったようなことを言っていたのが印象的だった。その通り、他の多くのリゾートトレインはただ乗るだけという味気ない列車が実は多いのだが、この列車はソフト面が充実していて、プラスアルファの体験ができるのは確かである。

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長野駅を発車してすぐに食事のサービスが始まった。
ろくもん2号の食事は和食の懐石料理で、小布施町の鈴花という高級料理店がプロデュースする豪華な料理である。

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見た目量があまり多くないように見えるが、この他にライスも出てきたので、おなかいっぱいになった。左上にあるお椀は暖かい湯葉料理である。
込み込みのワンドリンクでアルコールを注文できるのだが、日本酒を頼んだら、北信流というブランドの大吟醸酒と結構いいものだった(単品では1,000円)。日本酒は各地でローカル色が強いので、国内旅行をするときのお楽しみである(酒量は多くはいけないのだが。。。)。

食事が終わると、食後の抹茶と茶菓子を持ってきてくれた。抹茶は車内で一杯づつ淹れていた。茶菓子で満腹という感じだった。

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ろくもん号のおもてなし

食事は上田駅に着くあたりで終わってしまったのだが、その後も上田駅では行きと同じ記念撮影タイムがあり、小諸駅では、2号だけ長い停車時間があって、アテンダントさんが駅前にある停車場ガーデンの外側まで案内してくれて、よい散策になった。

終点の軽井沢駅に着く前に、ほうじ茶のサービスがあり、おみやげとして炊き込みしょうがごはんの素とハンドタオルをくれた(費用込み)。軽井沢駅には定刻に到着し、そのまま新幹線で東京まで帰宅した。

ろくもん号は、比較的首都圏に近い場所を走っているのが強みであると思う。食事付きプランの場合、値段はお手頃とは言えず、リピート利用するのは厳しいが、その分ソフト面のサービスが充実していて、コストパフォーマンス的には決して悪いとは言えないかと思う。
ろくもんのようなレストラン列車は、他にも八戸線を走るTOHOKU EMOTIONやJR四国の伊予灘ものがたり、JR九州の或る列車、熊本県のおれんじ食堂などがあるが、首都圏に近いのは唯一ろくもん号で、他はなかなか足が向きにくい。
首都圏から手軽にレストラン列車を体験したい人は、ろくもん号を一度試してみてもよいかもしれない。

 
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