「SL村上ひな街道」号 乗車体験(臨時列車)

掲題の「SL村上ひな街道」号は、臨時SL(蒸気機関車)列車で、新潟県の新潟駅と村上駅を結ぶものである。新潟県村上市で開催される町屋の人形さま巡りというイベントのコラボレーションとして、JR東日本新潟支社がこの臨時列車を企画したものである。

列車そのものは、SLばんえつ物語号に使用されるC57 180号と専用の12系客車の編成で構成されるので、特に目新しいものではないが、この編成が年1回の臨時列車として磐越西線以外のどこかを走るというのが目新しく、乗りに行ってみることにした。

座席の予約(グリーン車)

指定券の取り方や、車内設備などのハード面は、SLばんえつ物語号と同一なので、詳細(2015年10月現在)はコチラを参照いただきたい。

この列車は快速列車ながら、普通車の他に人気のグリーン車が1両連結されていて、予約が激戦である。今回の列車も、グリーン車は下り上りともに1か月前の10時には瞬殺、即満席であった。普通席は満席になることはなかったが。。。
予約のヒントとしては、1年に1回運行の臨時列車にしては、えきねっとに収容されているので、ネットから事前予約が可能であることである。

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今回の列車の区間の場合、距離が長くないので、グリーン料金が980円づつとお手頃であった。普通車の指定席券が520円であることを考えると、この列車のグリーン車がいかにおいしい設備かが分かるだろう。

実際に乗車した

それでは、早速乗車してみよう。

下り:新潟駅 9:08分 →(白新線、羽越本線経由)→ 村上駅 11:04分
上り:村上駅 15:32分 →(羽越本線経由)→ 新津駅 17:46分

朝は新潟駅発なのに対して、夕方は新潟駅ではなく新津駅が終着なのが注目される。機関車と乗務員の所属が新津だからだろうか。

当日朝の新潟駅3番線にたどり着いたら、すでに多くの人々、鉄道ファンたちでにぎわっていて、写真撮影のベストスポットの確保は無理だった。
この時、信越本線に運行の遅れがあったため、ディーゼル機関車にけん引された列車がホームに到着したのは所定発車時刻数分前、9時過ぎだった。この瞬間、蒸気機関車の周囲は多くの人々でパニック状態になっていた。

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もはや静かに写真撮影をしていることは困難だった。

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特製のヘッドマークが特徴的で、多くの注目を集めていた。

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蒸気機関車も、ばんえつ物語号で使用されているC57-180号機、いわゆる貴婦人である。

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各号車にある行先表示板がこの列車のものに変わっていて、かなりレアなものである。

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普通車にある行先表示の幕の部分は、特製のステッカーに変わっていた。

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指定席を表示する小さな部分もちゃんと変わっていて、手抜きがないのがいい。

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列車は2,3分遅れて新潟駅を発車したが、設定ダイヤがもともと緩いので、遅れをすぐに取り戻して定刻走行に戻った。

乗車している客層だが、普通車は一般の観光客も多かったのだが、グリーン車がこれが鉄道ファンばかりだったのである。SL列車のためか、年齢層が高く、60代のシニア層が多かったのだが、一方で、春休みということもあってか、中学生くらいの少年たちが大変多かったのが特徴である。グリーン車に女性をほとんど見かけなかった。

記念ステッカー

乗務している車掌もばんえつ物語号と同じく、専用の制服を着ての3人態勢だった。それに加えて、JR新潟支社のスーツを着た職員も数名添乗していて、パンフレットなどを配っていた。
乗車記念に特製ステッカーを車内で配ったが、行きと帰りでデザインが違うのがこれまたよかった。

行き:村上行きのステッカー

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帰り:新津行きのステッカー

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ヘッドマークと同じデザインのステッカーなので、いい記念になる。

グリーン車の乗客には、検札時に記念乗車証をくれたのだが、これがばんえつ物語号のものとは違って1枚1枚手作りなのである。普通紙に印刷したものをラミネート加工したもので、お金はかかっていないが、ちゃんと準備している感があって、いい感じではある。

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同じJR東日本のリゾートトレインがたくさんあっても、このような小物の準備が充実しているのは、ばんえつ物語号とその流れをふむ今回の臨時列車くらいなもので、新潟支社の商品企画力の高さを感じる。他の支社管内では、なかなかこの水準を期待するのは難しい。

村上駅に到着

車内では村上市のイベントの案内パンフレットをもらって、定刻に村上駅に着いたら、これがまた、村上市民のお祭り状態になっていて、お迎えの儀式で大変にぎわった。

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地元の子供たちが迎えてくれるのは結構珍しくて、お祭りらしさを感じた。リゾートトレインにおける歓迎の儀式でも、今回の村上駅のものは大変大規模で、見ごたえがあった。

乗ってきた列車だが、機関車ごとどこかに回送(おそらく新津か)するために、電気機関車EF81に引かれて村上駅をいったん去っていった。

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帰りのSL列車の発車まで、村上では約4時間半を過ごしたが、なんだかんだといって時間が経つのは早かった。
村上市は観光的にはあまり有名な場所ではないが、この日はSL列車に乗車してきた観光客で街がにぎわっていた。普段はひっそりした街だと思われる。
村上駅から街の中心である市役所まではおよそ1.6kmの距離があって、結構いい散策になった。町屋の家に入って展示を見せてもらうというイベントだったが、玄関を開けているわけではなく、また開放している家がお店が多く、入りやすい雰囲気ではなかったので、筆者はスルーした。
ランチをとれる場所は、街中にちらほらある程度だ。

帰りの列車にも乗車

村上駅に戻ると、帰りの列車の発車案内がすでに表示されていた。

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14:52分に帰りの列車が戻ってきて、すぐに乗車可能だった。蒸気機関車の向きもちゃんと変わっていた。発車する時の見送りも盛大だった。

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帰りの列車では、途中の中条駅に10分間程度停車する間に、新潟県胎内市のPRとして、食パンがふるまわれ、観光パンフレットも配布された。

また、新発田駅では26分間停車したので、終点の新津駅に到着するのが遅くなった。新潟駅まで急ぐ乗客は新発田駅で降りて、白新線の普通電車に乗り換えたほうが早く着くというダイヤだった。

各駅と沿線では警備員がしっかりと配置されて、トラブルが発生しないように配慮されていた。

村上駅での歓迎は、旅行客へのおもてなしでもあり、(言葉が悪いが)市民自身のためのお祭り騒ぎでもありという気がした。SL列車を誘致して、うまく街おこしができている例だと思う。

 
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