ひたちなか海浜鉄道 開業8周年記念イベント体験

茨城県中部のひたちなか市を走るひたちなか海浜鉄道で、ゴールデンウィーク明けの週末である5月15日に、いわばお誕生日イベントである開業8周年の記念祭を行うというので、初めて行ってみた。その様子を早速ご紹介したい。

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ひたちなか海浜鉄道

ひたちなか海浜鉄道湊線は、茨城県ひたちなか市にある勝田駅と阿字ヶ浦駅を結ぶローカル線で、沿線には国営ひたち海浜公園といった観光資源があるものの、この路線経由で行くのは不便で、車やバスで行くのが一般的なため、あまり鉄道の出番はない。そんなわけであまりぱっとしない路線ではあるが、多くのイベント開催で再起を図ろうとしているようである。

実は毎年お誕生日祝いのように同じイベントを繰り返しているようなので、今後も同様のイベント開催が予想されるが、その際はJR常磐線で勝田駅にアクセスしてもよし、車で行ってもよい(イベント時は金上駅に大きな無料駐車場が設置される)。

当日、筆者は朝早くひたち1号で勝田駅に向かい、湊線の乗り場には8時過ぎには着いたが、鉄道ファンを含む多くの人たちが集まりだしていた。

一日フリーきっぷ

このイベント(スタンプラリーなど)を楽しむためには、湊線一日フリーきっぷ(この日だけ大人800円)を購入しなければならないが、それがこの鉄道会社側の狙いのようでもある。
この路線では普通運賃について障害者割引を全障害区分で適用してくれるが、同社の他の企画きっぷで小児用のきっぷの使用が認められたことから、今日の一日フリーきっぷでも小児用を利用できる=割引適用してくれるのか聞いてみたが、駅によって判断が割れてしまった。そんなわけで、結局利用はできたものの、いまだに同社の正式見解が届かない。
企画きっぷの障害者割引は適用しない会社が多いので、本当に適用してくれるのが同社の見解ならば、合理的配慮を超えた、かなり寛大な措置と言えよう。

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イベント会場へ

イベントの中心会場、那珂湊駅には9時前に着いたが、イベントの準備中で、人が多く集まっていた。
この日は、朝7時半から熊本地震の復興祈念きっぷの増刷分の発売と、10時から福袋の発売があったのでそのために早く着いたが、この日のイベント中、結局売り切れにはならなかったようである。
9時過ぎには古い車両のキハ20 5が駅構内に入線されてきて、ディーゼルエンジンがかかりっぱなしであった。筆者は目撃しなかったが、この車両が、15時半過ぎに営業運転されたようである。

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車内は、イベント開催中、休憩場所として利用することができた。

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イベント客(特に家族連れ)に一番人気があったアクティビティが一日フリーきっぷの裏面にあるスタンプラリーで、4か所分集めると最大2回抽選ができるというものである。阿字ヶ浦駅以外は駅から遠い場所にスタンプがあり、街中を歩かせようという意図を感じた。また、抽選の開始は13時からで、全線乗車した上で沿線でランチをとってもらい、ある程度時間を滞留させようということでもある。

筆者も2か所スタンプを集め、1回だけ抽選(福引のガラポン)できたのだが、なんと1等賞を当ててしまった!(本当はクリアファイルが欲しかったのだが)
賞品はひたちなか市の観光施設の招待券と湊線の一日乗車券である。また来てくださいね、という内容だった。
13時少し前から並んで早くガラポンしたのが勝因だったのだろうか?

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主会場である那珂湊駅の様子はこんな感じで、午後は写真よりも人がかなり多かったのだが、同日に那珂湊の街中で行われていたみなと★再発見★フェスのほうがはるかに人手が多かったのが皮肉ではある。

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駅名標は全駅凝ったもので、グッドデザイン賞をとったものとのことである。

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硬券販売とスタンプラリー抽選開始の13時まで時間があったので、阿字ヶ浦駅経由で国営ひたち海浜公園まで足を延ばしてみた。

阿字ヶ浦駅では地元の人々による出店があって、ランチをとることができた。やきそばには行列ができていた。ミニSLにも乗ることができた。

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時期限定でこの駅から海浜公園(海浜口)まで無料バスが走っていて、この日も乗車して公園に向かうことができた。本来は、ネモフィラ満開の時期の乗客を輸送するためのバスである。

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バスの前面を見ると、「ひたちなか海浜鉄道様」とあるので、無料バスの運行費用を鉄道会社側が負担しているようである。

グッズ・きっぷ

といったところであるが、最後に、購入した主なものやきっぷを紹介したい。

まずは、福袋2,000円。硬券の一日フリーきっぷ、ピンバッジ、オリジナルペンケースと定規であるが、制作コストを考えると大きな利益が出ているとは考えづらい。

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しかし、きっぷを実際に使用したいとはあまり思わないので、その退蔵分が鉄道会社の利益になろうか。

次は、お楽しみの硬券販売である。入場券と片道・往復乗車券で全145口座の販売であるが、在庫切れがあるので全口座買えるわけではない。
このイベント時限定発売かなと思ったら、一部の口座は那珂湊駅の窓口で常時販売しているようである。
筆者も一部の口座だけを購入したが、それでも約4,000円の支出。特に往復乗車券が高額である。いやー、券鉄はお金がかかる。。。

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日付がダッチングされているので、後日使用することはできない。勝田駅では硬券を販売していないので、貴重な機会であることは確かである。

おまけは、普段でも発売しているきっぷ収集のお話である。
湊線の有人駅は勝田駅の乗り換え改札と那珂湊駅であるが、ローカル鉄道ながら出札の端末化が進んでいて、イベント的な硬券と企画きっぷの販売を除いては手売りのきっぷの発売が期待できない。無人駅を含めて新型の自動券売機がすでに設置されているので、きっぷは券売機で買ってくださいと、きっぷ収集派にはうれしくない現状がある。

それでも駅員に頼んで何とか発見してもらった補充券がある。

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イベント当時に訪問したために駅も忙しく、補充券の設備についていろいろ聞くことができなかった。
那珂湊駅におけるこの日の担当駅員(あまり空気を読めない)の他の客への接客にも問題が感じられるのだが、補充券のことを聞いた瞬間も面倒で忙しいだから嫌々な態度をとられたのだが、まあ発券自体はしてくれた。少なくとも、質問に臨機応変な対応をしてくれる駅員ではない。
イベントで誘客をしようと努力する本社側と、現場の駅員では接遇にかなり温度差があるようにも感じられた。

このイベント自体も最初は鉄道ファンしか来なかったようなものだと聞くが、今回は一般客もかなり多く訪れていて、鉄道会社の思惑通りなのだろう。だからといって、鉄道ファンの様々な期待に背いて敵に回すようなことがあってはいけない。
イベントとしては楽しめたが、乗り鉄自体はあまり面白くない路線というのが正直な感想である。

最後に、ネーミングが面白い企画きっぷを紹介して本稿をしめたい。

「世界一楽しい片道きっぷ2」
那珂湊駅から大洗駅までの路線バスに乗り放題のきっぷで、小さな缶バッジをもらえるものである。勝田駅のみでの発売である。

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