JR往復割引乗車券を内方乗車でおトクに活用!

JR線で片道600km以上往復で乗車するときには、運賃が10%引きの往復割引が活用されていることはよく知られていると思うが、旅程によっては目的地側の乗車駅が行きと帰りで微妙に異なって往復乗車券にならないと困る場合があるかと思う。

そのような場合には、乗車券の全区間を乗車しないで、券面の途中駅から途中駅までだけを乗車することも差し支えない。そのことを、「内方乗車」という。

内方乗車の定義

JR各社のホームページにも内方乗車に関する事項がほとんど記載されていないのだが、JR西日本の以下のページに内方乗車の定義について簡単に記載がある。

http://www.jr-odekake.net/shohindb/ticket/explain/rule.html

例えば、ある路線上にA,B,C,Dという4つの駅が一直線上にあり、

A駅 → B駅 → C駅 → D駅

A駅からD駅までの往復乗車券を持っているとする。普通は、A駅から乗車券の使用を始めて、D駅まで使用を終了するわけであるが、何らかの事情がある場合は、特に断りなしに区間内の使用とすることができる。

この場合、

A駅 → C駅、もしくは、B駅 → C駅 などという乗車券の使い方をすることができる。
もちろん、このような内方乗車は気を付けないと金銭的に損をすることがあるので、よく計算してから実行に移すようにされたい。(営業キロによっては、下車前途無効でC駅できっぷが回収となる場合がある。)

実例に移る前にお断りしておくが、本稿で扱うのは、乗車券の分割ではない。通しのきっぷを購入して、一部区間だけを使わない乗り方である。

内方乗車の実例

筆者が実践した内方乗車が、片道600km超えの往復割引乗車券を活用したものである。
以下に示す実例は、松戸駅→栗林駅(香川県高松市)の往復割引乗車券であるが、行きは高松駅までサンライズ瀬戸号に乗車し、帰りは岡山駅から新幹線に乗車したものである。つまり、帰りの栗林駅から岡山駅までについては、計算した上で乗車しなかった。それぞれの片道乗車券を購入するよりもいくらか運賃が安くなるからである。具体的には、以下に示したい。

(ゆきの券片)

20160724_faretkt-go

行きは、在来線の寝台特急電車、サンライズ瀬戸号に東京駅から終点の高松駅まで通しで乗車した。

(かえりの券片)

20160724_faretkt-rt

帰りは、高松港から四国汽船のフェリーに直島経由で宇野港まで乗り継ぎ、宇野駅からはJR宇野線で岡山駅まで出てから、岡山駅から新幹線で東京駅まで乗車した(岡山駅までの乗車券は別途購入した)。

今回は、使用済みの無効印を避けるために、このような発駅にして途中下車を活用してみたが、距離帯が一緒なため、東京都区内・高松駅発着に比べて運賃が40円高いだけだった。
余談だが、都内のみどりの窓口で乗車券を購入すると、他駅発の乗車券の発券が慣れないのか嫌なのか?、何度も東京都区内発の乗車券を発券されそうになって困った。




運賃の試算

この旅程の運賃の損得勘定は以下の通りである。
岡山駅、高松駅とも松戸駅からは600kmを超えるが、旅程自体が往復乗車券の定義に該当しないため(このケースでは、国際航空運賃の旅行形態のオープンジョーにあたる)、片道乗車券をそれぞれ買うか、往復乗車券の内方乗車をするかのいずれかの選択になる。

(乗車券上の運賃:往復割引適用)

松戸 → 栗林
経由: 常磐,[日暮里],東北,東海道,山陽,宇野,本四備讃,予讃,高徳
JR線(鉄道)営業キロ:  830.5km
JR四国営業キロ:   48.3km
往復割引運賃     :大人 20,380円

(片道乗車券をそれぞれ購入した場合の試算)

松戸 → (讃)高松
経由: 常磐,[日暮里],東北,東海道,山陽,宇野,本四備讃,予讃
JR線(鉄道)営業キロ:  826.2km
JR四国営業キロ:   44.0km

普通片道運賃     :大人 11,310円

松戸 → 岡山
経由: 常磐,[日暮里],東北,東海道,山陽
JR線(鉄道)営業キロ:  754.4km

普通片道運賃     :大人 10,480円

片道乗車券の合計金額が、21,790円である。
往復割引乗車券20,380円を購入する方が、1,410円も安くなるから、驚き桃の木山椒の木である。(笑)

もっとも、このくらいの距離になると飛行機の運賃のほうが安くなってしまう場合があるので、必ずしも鉄道に長距離乗車するのがいけているわけではないのが痛いところではある。
ましてや、JRの職員はこのようなおトクな計算を積極的には教えてくれないだろうから、利用機会は限られよう。

ご自身で研究・試算して実践されたい。

 
スポンサードリンク

 

 
関連コンテンツ

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です