「東急電鉄」環状経路乗車コンプリート!

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東京都内を中心に走る東急電鉄線。路線網は非常に密で、網状に広がっています。

同社の路線図をよく観察してみると、一周乗車できる環状経路が複数存在することが分かります。それらのすべてを攻めたくなるのが、筆者に限らず人間の性というものです。

この記事では、東急電鉄線における環状経路について深掘りします。

筆者は、それらの環状経路をすべて乗車し、コンプリートを果たしました。実際にこれらの経路を乗車した時の様子を、筆者の体験としてレポートしたいと思います。

【お断り】この記事に掲載したきっぷ画像や図中の運賃額は、初稿を投稿した2016年時点のものです。現在、金額が改定されていることをご承知おきください。

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東急電鉄の路線網に存在する4通りの環状経路

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引用元:東急電鉄ウェブサイト 路線図

東急線内には、渋谷駅から自由が丘駅、蒲田駅にかけてのエリアに、4通りの環状経路が存在します。この路線図をみると、一目瞭然かと思います。

フリーきっぷだけではなく、片道乗車券でもそれらの経路を一周乗車できます。今回それぞれの経路を片道乗車券で乗車してみることにしました。

蒲田駅から多摩川駅、大岡山駅、旗の台駅を経て蒲田駅に戻る経路には、【自由が丘駅を通る経路】と【自由が丘駅を目黒線でショートカットする経路】の2通りが存在します。

今回は、後者の自由が丘駅を通らない経路に実乗し、2通りともコンプリートしたものとしました。したがって、今回は3通りの環状経路を乗車して、環状経路のコンプリートとしました。

なお、渋谷駅ー自由が丘駅ー蒲田駅までは大きな8の字経路に見えますが、一周を超えてしまいます。そのため、1枚の片道乗車券としては成立しません。

今回は、大きな環状経路を一気に攻めるのではなく、片道乗車券が成立する小さな環状経路に分割することにしました。

その3経路は、次の通りです。

第1サークル:渋谷駅ー自由が丘駅ー二子玉川駅ー渋谷駅

20.5km/運賃(大人)280円

東急線環状経路その1
運賃額は2016年現在のものです(現在は改定)

この環状経路上を一日乗り放題の「東急線トライアングルパス」が発売されています。途中下車する場合はおトクです。

第2サークル:自由が丘駅ー大岡山駅ー田園調布駅ー自由が丘駅

4.9km/運賃(大人)160円

東急線環状経路その2
現行運賃と同額です。

第3サークル:蒲田駅ー多摩川駅ー大岡山駅ー旗の台駅ー蒲田駅

18.0km/運賃(大人)260円

東急線環状経路その3
運賃額は2016年現在のものです(現在は改定)

この経路では、自由が丘駅をショートカットして、通っていません。

第4サークル:蒲田駅ー多摩川駅ー自由が丘駅ー大岡山駅ー旗の台駅ー蒲田駅

上記の第3サークルから、目黒線でショートカットせず、自由が丘駅を経由する経路も、別に存在します。厳密には、環状経路が4通り存在することになります。

環状経路に乗車するためのきっぷ

これらの環状経路をコンプリートするために、どんなきっぷを買えばいいのか、説明します。

乗り歩きのためのきっぷでまず検討すべきは、フリー乗車タイプのきっぷです。東急線では2種類のフリーきっぷが発売されています。

東急線ワンデーパス

大人680円/小児340円

これ一枚で一日中全線乗車できます。全パターンを一気に乗車するのであれば、値段的にはおトクです。

東急線トライアングルパス

大人410円/小児210円

東急線のうち「渋谷駅ー自由が丘駅ー二子玉川駅ー渋谷駅」で囲まれたエリアのみ一日乗り放題のきっぷです。途中下車しながらじっくり攻めるのであれば、このきっぷもアリです。

普通片道乗車券へのこだわり

このようなフリーきっぷがありますが、筆者は普通片道乗車券にこだわりました。今回それぞれの環状経路を乗車するために、それぞれの経路の起点駅で、片道乗車券を都度購入しました。

東急電鉄では、筆者のような乗客を想定してか、同社の旅客営業規則70条で一周乗車について規定しています。

引用元:東急電鉄ウェブサイト 旅客営業規則

環状経路を一周した場合には「実際に乗車した経路のキロ程によって計算する」と明確に規定されています。現場にもこのことが周知されているようで、実際出かけた時にはスムーズに扱っていただけました

実際に片道乗車券を購入して乗車しようという方には、同社や経路上の各駅でよく相談された上で臨んでいただきたいです。

交通系ICカードや券売機で購入したきっぷも使用可能ですが、自動改札では同一駅出場ができません。そのため、どのみち有人改札を通る必要があります

実際に乗車した道中は、以下の通りです。乗り鉄というよりは、通勤電車を乗り換えるだけの単なる修行に過ぎなかったです(汗)

しかし、制度系の方にとっては、興味を持っていただける内容かと思います。

第1サークル:渋谷駅ー自由が丘駅ー二子玉川駅ー渋谷駅

1つ目の環状経路は、東急東横線、大井町線、田園都市線で構成される独立した環状経路です。「地下ダンジョン」といわれる、東横線渋谷地下駅から乗車開始しました。

次の第2サークルと合わせ、ある休日の午前中に乗車しました。

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経路の概略は、以下の図の通りです。乗車距離は、3つの環状経路の中で最も長いです。

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東急線環状経路その1

① 渋谷駅 10:01分ー自由が丘駅 10:14分:東横線 024101レ 各停

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東横線は東京メトロ副都心線と直通運転を行っていますが、この電車は東急車両でした。線内には10両編成と8両編成が混在していて、分かりにくいです。

② 自由が丘駅 10:22分ー二子玉川駅 10:31分:大井町線 101101レ 各停

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本経路唯一のローカル線です。しかし、大井町線はいつも混雑していて、落ち着かなかったです。二子玉川駅も、休日ということで混雑していました。

③ 二子玉川駅 10:36分ー渋谷駅 10:50分:田園都市線 006092レ 各停

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たまたま乗った電車が、半蔵門線に直通しない「渋谷駅」行きという変わった電車でした。それほど田園都市線の輸送能力が逼迫しているのだと思います。車両の前面には、50周年記念のヘッドマークが掲げられていました。

第2サークル:自由が丘駅ー大岡山駅ー田園調布駅ー自由が丘駅

1つ目の環状経路は、東急大井町線、目黒線、東横線で構成される環状経路です。第4サークルに包含される関係でもあります(未乗)。移動の起点は自由が丘駅で、時計回りに移動しました。

上記の第1サークルとともに、ある休日の午前中に乗車しました。

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この経路の乗車距離は4.9kmと、3つの環状経路の中でも最も短いです。一周わずか20分ほどの移動でした。

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東急線環状経路その2

④ 自由が丘駅 11:28分ー大岡山駅 11:31分:大井町線 105112レ 各停

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大井町線は都心に直結していない路線なので、ローカル感覚が残ったいい路線です。わずか3分の乗車だったため、評価しづらいです。

⑤ 大岡山駅 11:36分ー田園調布駅 11:40分:目黒線 580111レ 各停

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目黒線は都心2線に直結しているので、せわしない感じがする路線です。乗車した車両は、東京メトロ南北線からの埼玉高速鉄道車両でした。この区間も4分間であっという間に乗車完了。

⑥ 田園調布駅 11:48分ー自由が丘駅 11:50分:東横線 702112レ 各停

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この区間は、わずか1駅分で完乗でした。乗車した車両が東京メトロ副都心線の7000系で、古くぼろい車両で損した感じがしました。東横線には8両編成と10両編成の車両が混在していて、分かりにくいです。

第3サークル:蒲田駅ー多摩川駅ー大岡山駅ー旗の台駅ー蒲田駅

3つ目の環状経路は、東急多摩川線、目黒線、大井町線、池上線で構成される環状経路で、大きなサークル状です。東急線の中でもローカル線色が強い路線が多く、味がある乗り鉄を楽しめます。移動の起点は蒲田駅で、時計回りに移動しました。

第1・2サークルとは日にちを変えて出直し、ある日曜日の午前中に乗車しました。

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一周18kmの移動で、1時間弱の小さな旅でした。

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東急線環状経路その3

⑦ 蒲田駅 10:12分ー多摩川駅 10:23分:多摩川線 025102レ 各停

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渋谷駅で消えた行き止まり式の駅舎とホームが蒲田駅にはいまだ残っていて、懐かしい感じがします。

東急多摩川線の電車も3ドア車の3両編成と、ローカル線のような風情があります。そんな懐かしい電車に乗って、10分で多摩川駅に到着しました。

⑧ 多摩川駅 10:30分ー大岡山駅 10:35分:目黒線 588102レ 各停

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この経路唯一の都心直結路線である目黒線に乗車。またもや埼玉高速鉄道車両でした。5分間で大岡山駅に到着。

⑨ 大岡山駅 10:39分ー旗の台駅 10:45分:大井町線 108102レ 各停

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大井町線には2駅間だけ乗車して、旗の台駅に到着しました。大井町線では、5両編成の電車と6両編成の電車が混在していて、これも分かりにくいです。

⑩ 旗の台駅 10:47分ー蒲田駅 11:04分:池上線 007101レ 各停

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最後の区間は、これまたローカル線の池上線。終点の蒲田駅まで池上線に乗車して向かいました。3ドア車の3両編成は、東急多摩川線と変わらないです。所要時間が17分と、10区間の中で最長の乗車時間でした。

これで、3経路すべて完乗です。これらの経路を片道乗車券で乗車する場合、途中駅で一切改札口を出られないことを念頭においてください。そんなわけで、かなりの修行です。

スタンプラリーもおもしろいですが、片道乗車券での一周乗車もなかなかおもしろいかと思います。

こんなことも思います

4つの環状経路がある中で、経由駅や着駅を特定するという意味で、補充券の必要性を考えてみたいと思います。

いずれの経路も途中下車ができないため、基本的には発駅=着駅に戻った際に駅員さんに説明できれば、きっぷの様式はあまり問題にならないと思います。

ただし、筆者個人的には、経由と着駅が乗車券上に明記されていると、トラブル防止の観点で安心感があります。

特に、蒲田駅を発着する環状経路には2通りあるため、片道乗車券を購入する際、経由駅を特定する必要があります。金額式の乗車券だと、その経由を特定できません、そのため、補充券にて明確に特定することが望ましいと考えます。

なお、これは筆者の個人的な考え方であって、東急電鉄の公式見解ではないことをお断りしておきます。

東急線出札補充券
きっぷ鉄の醍醐味を満喫

謝辞

今回、3経路を乗車するにあたって、それぞれ片道乗車券の発券を個別に対応していただきました。

駅員さんにはお手間をかけてしまったものの、快く対応してもらえました。きっぷ鉄としても、研究目的を十分に果たせました。協力いただいたことに深く感謝したいです。

夏休み時期と重なったため、スタンプラリーも一部の駅で並行して楽しむことができて、一石二鳥でした。

参考資料 References

● 東急電鉄 おトクなきっぷ(東急電鉄)

おトクなきっぷ|東急電鉄
おトクなきっぷに関するページです。

● 東急電鉄旅客営業規則70条(旅客運賃計算の特例)から抜粋

第70条 第67条の規定にかかわらず、旅客が、次に掲げる図の太線区間内にある駅発または着もしくは太線区間を通過する場合の普通旅客運賃または回数旅客運賃は、太線区間内の最も短いキロ程によって計算する 。この場合、太線内は経路の指定を行わない。

ただし、太線区間内にあるいずれかの経路を1周した場合は、実際に乗車した経路のキロ程によって計算する。1周以上となる場合は1周となる駅の前後のキロ程を打ち切って計算する。

● 東急電鉄旅客営業規則157条(特定区間通過/発着の選択乗車)から抜粋

第157 条 次に掲げる区間(略図中太線区間)を通過または同区間内の駅発もしくは着となる乗車券(定期乗車券を除く。)を所持する旅客は、その区間においては経路を選択して乗車することができる。ただし、選択乗車中に途中下車したときは区間変更として取扱う。

改訂履歴 Revision History

2016年8月10日:初稿

2022年6月14日:初稿 再構成

※ コメント ※

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