「雪月花」号(えちごトキめき鉄道)乗車体験 【花コース:乗車編】

本稿では、新潟県のえちごトキめき鉄道を走るリゾートトレイン、雪月花(せつげっか)号の、実際に乗車した場面を紹介したい。
この列車に乗車するまでの予約手順など顛末については、コチラを先にご覧いただきたい。

実際に乗車するまで

上越妙高駅 10:19分 →(えちごトキめき鉄道経由)→ 糸魚川駅 13:30分着

自宅に送られてきた確認書を(忘れずに)持って、当日の朝には列車の出発する上越妙高駅に向かった。当日が連休中だったため、北陸新幹線のはくたか号の指定席が混んでいて、早い時間の指定席をとったために、上越妙高駅には早く着いて1時間以上待った。案内所&土産屋が駅の中にあるので、そこで時間をつぶすことができる。

9:50分頃に駅改札口で雪月花号の受付が始まる。新幹線改札口とは異なる、在来線のえちごトキめき鉄道の改札口のほうである。

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写真の自動販売機のあたりに受付があるので、すぐに分かるかと思う。

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列車のための待合室があるわけではないので、ホームでしばらく待つと、10:13分に直江津方から列車が入線してきた。発車時刻の10:19分まで6分間しかなく、時間がタイトである。
ちょうど同じ時間帯にこの駅を発車する越乃Shu*Kura号並みに入線時刻を早くしてよと言いたいところであるが、この時間帯、発着する列車が何気に多くて、なかなか難しいようである。

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車両・客層

この雪月花号の車両は、ET122系1000番台の新造車両で、気動車である(ET122-1001, -1002)。
ワンマン運転の車両で、運転士と専属車両、アテンダント3-4名が乗務するが、この日はたまたま外国人が乗車したために、本社の責任者の方がアテンドのために添乗していた。

広い客層の乗車が今のところ考えられていないために、外国人対応は特に考慮されておらず、基本的に日本語を理解している必要があるが、台湾あたりからの集客はぼちぼちあるようである。
この日の乗車客層も、50歳以上の中高年層がほとんどであった。そのためか、案内する車掌の説明口調も、いくらか漫談の傾向にあった(笑)。
誤解ないように申し上げるが、この列車自体は若いファミリー層でも十分楽しめるものである。ただし、この列車の少ないキャパシティー(45席)のために、中高年層以外の広い層に訴えかけるまでもないのらしい。

四季をかたどった列車のロゴマークは高級感がある。新車なので大変きれいである。

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入口では、アテンダントさんが出迎えてくれていた。

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1号車の内部を外からのぞいたところである。

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車両の中

車両は1,2号車とも、天井が高くて車両限界まで使っている。その高い天井を覆うのは、曲面ガラスなのであるが、乗車したこの日は終日雨に降られたため、残念ではあった。

1号車は、カウンター席主体の座席配置で、妙高山と日本海寄りのカウンター席と、通路を挟んだ2・3人掛けのカウンター席がある。また、運転席の隣には展望ハイデッキがあるが、堅い座席があるだけで、あまり長居できないようになっている。設備としては、グリーン車級である。

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食事なしの花コースで割り当てられる席は、1番から5番までの2人掛けカウンター席である。この日は、1人参加でも2人掛けの席を1人で使わせてくれた。
しかし、この席が1人客同士の相席だとしたら、出入りに厳しいものがある。

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テーブルの下には、荷物入れが置いてあって、配慮がある。

手洗い所はバリアフリー対応で、洋式(ウォシュレット)の清潔なものである。男性専用のもあって便利である。

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2号車には客室とさくらラウンジがある。
ラウンジでは日本酒の利き酒ができて、購入することができる。また、いいお値段だが、列車のオリジナルグッズを販売している。

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2号車の客室はボックスシートで、2名以上で利用できる。シンプルだがゆったりとした作りである。

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ハイデッキは4名席で、プラス15,000円必要な席であるが、特別な一時を過ごせるに違いない。

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ウェルカムドリンク

列車が発車したら、早速アテンダントさんがウェルカムドリンクを持ってきてくれた。
ソフトドリンクも可能で、これは乗車料金に含まれている。
アテンダントさんには終始、レストランかホテルにいるような対応を受けた。非常にフレンドリーで、積極的に乗客に話しかけているアテンダントさんは、きっとしっかりとした研修を受けているに違いない。

テーブルには、ドリンクメニューと、停車駅一覧の紙が載っていた。

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ウェルカムドリンクはスパークリングワインだったのだが、筆者の体質にはどうも合わなかったらしく、その後終日頭痛に悩まされることになった。。。

走行開始

列車は上越妙高駅を出発後、妙高はねうまライン(旧信越本線)を南下し、妙高高原駅で折り返し、直江津駅まで走ってから日本海ひすいライン(旧北陸本線)に入って糸魚川駅まで向かう。

最初の停車駅が二本木駅で、ここはスイッチバックで有名な駅である。午前便は、2回止まる。
この駅のスイッチバックにはスノーシェッドがあるのが特徴的で、また運転士が乗務員室を移動せずに目視で駅に進入する変わった駅である。

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1回目の停車時には、中郷観光協会の人たちのお出迎えがあった。物産販売大会だった。

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スイッチバックの実際の線路配置である。鉄道ファンでなくても見ものである。

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妙高高原駅到着直前に、進行左側に関川の蛇行する様子がみられた。
上越妙高駅で雨が降っていたが、この頃には雨が止んで妙高山を見ることができた。

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妙高高原駅から、食事付きコースの乗客には食事が出されるが、筆者は食事なしなので、ひたすら乗り鉄を続ける。

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折り返してから再び二本木駅で止まってからは、直江津駅まではひたすら走り、ようやくランチをゲットした。

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直江津駅では、駅弁の立ち売りが懐かしかった。ここで、甘海老天丼\1,050を購入。
狙いの弁当があるならば、お早目に購入しよう。

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ドリンクは車内で調達し、結構いいランチになった。
食事付きコースは差額\8,800円分かかるので、本来は車内での食事を楽しむものだが、予算が厳しければ駅弁で済ませることも可能である(ただし、食品、ドリンクの持ち込みは禁止である)。

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写真にあるように、食事なしの乗客にも、お菓子を出してくれる。この日は、糸魚川にあるお店のカステラだった。

日本海ひすいラインに入ってからは、途中名立駅で停車して貨物列車に追い抜かれてから、終点の糸魚川駅には定刻の13:30分に到着した。

おわりに

このリゾートトレイン、雪月花号は、ハード面も新車で快適そのものであるが、ソフト面が素晴らしく、よかった。アテンダントさんのプロフェッショナルなサービスとフレンドリーな接客、専属車掌のアグレッシブな語りで笑いをとろうとするところが斬新に感じた。積極的に話しかけてくれたので、1人で乗車していても楽しく過ごすことができた。

えちごトキめき鉄道は赤字決算を出す経営が厳しい会社でもあるにかかわらず、そこで働く職員のモチベーションが高く見えるのである。普通の電車では車掌さんに車内券を発行してもらう際、親切で遊び心ある対応をしてもらい、印象に残っている。この会社には、結構キャラの強い職員が多いように感じたのは、私だけだろうか。

JRのリゾートトレインだけではなく、時には第三セクター会社のこのようリゾートトレインにも関心を持っていただきたいと思う。

 
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