「おいこっと(OYKOT)」号 乗車体験

長野県北部に位置するJR飯山線にも、リゾートトレインが走っている。
「おいこっと(OYKOT)」という、いかにも風変わりな名称の列車に乗車した。

コンセプト・客層

「おいこっと」とは、「TOKYO」を逆順にすると「OYKOT」になるように、大都会東京の真逆の田舎の、故郷をイメージした列車である。長野駅から飯山駅を経由して、新潟県の十日町駅までを走る列車である(冬季は、長野駅から途中の戸狩野沢温泉駅までの運行である)。

ファミリー層向けの列車であるが、いかにも地味なイメージの列車で、首都圏在住の乗り鉄派には訴求しにくいのか?、JR東日本にしては珍しく外国人を乗客ターゲットに設定しているようである。その証拠に、この列車の販売パンフレットが、英語版しかないのである。

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(引用元:JR東日本 おいこっと号販売パンフレット英語版)

指定席券を購入

この列車は全車指定席なので、乗車するには、乗車券の他に指定席券が必要である。

指定席券を購入する際は、座席の位置と番号に気を付けよう。2両編成の列車だが、座席配置は同一で、1-9番がボックスシート、10-15番がロングシートである。ボックスシートのほうが快適かと思う。

1,3,5,7,9番:2人掛けボックスシート
2,4,6,8番:4人掛けボックスシート

車窓が千曲/信濃川向きになるのは、2人掛けボックスシートのほうである。
平日は通常の普通列車の運用に回されることがあるので、後述するように全面改装されていないようである。

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筆者も、知らずにうっかりロングシートを予約してしまい、慌てて予約し直した。
時期にもよるだろうが、他のリゾートトレインに比べ、それほど混んでいないようで、指定席券も比較的取りやすいかと思う。

運行ダイヤ的に、首都圏からの行き帰りの北陸新幹線に連絡し、また新潟県の十日町駅から上越妙高駅までを走る越乃Shu*Kuraにも乗り継げるので、おいこっと号と合わせて乗車すると、ちょうど1日中楽しめるようになっている。(越乃Shu*Kura号は人気があって取りにくいが)

実際に乗車

下り:長野駅 9:15分 →(しなの鉄道北しなの線、JR飯山線経由)→ 十日町駅 11:48分

乗車当日の長野駅4番線ホームへの列車の入線は、9:08分頃とかなりぎりぎりだった。JR東日本のリゾートトレインにしては余裕のない部類のスケジュールである。
乗務員は、車掌と車内販売を行うアテンダントが乗りこんでいた。

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車体のラッピングデザインは地味ながらもなかなか凝っている。「おいこっと」というロゴマークが、いかにも田舎臭いイメージをうまく出している。

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キハ110系車両の車内の様子である。ロングシートとボックスシートが配置されている。
通常運用にも使用できるという口実ではあるが、全席ボックスシートに改装は可能ではなかったか。この列車の実質のキャパシティが減少してしまう。

シートそのものは、この列車のテーマに沿ったモケット生地に張り替えられていて、雰囲気そのものは悪くない。うがった見方だが、他の豪華なリゾートトレインに比べたら、お金をかけていないなぁという感想が正直なところである。

客層は結構多様で、乗り鉄派からファミリー層、外国人などであったが、乗車した日は混んでいなくて、ボックスシートにもいくらか空きがあった。

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列車は定刻に出発し、最初の停車駅である替佐駅までは、北しなの線の駅を含め、通過して走る。
車内には、飯山線の観光案内が貼ってあり、唱歌の故郷(ふるさと)の歌詞もある。

列車の車内放送は自動放送なのだが、そのナレーションが、まんが日本昔ばなしの、常田富士夫氏によるもので、この列車のテーマになかなか合ったものになっている。チャイムも、故郷のメロディである(故郷の作曲者も、常田氏も、出身地が飯山線沿線という縁がある)。
ただし、筆者個人的には、リゾートトレインの案内放送には、自動放送は嫌である。有名人のナレーションではなくても、肉声のほうが温かみを感じるという考えである。

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おもてなしがgood!

途中の飯山駅では16分間停車し、その間に一旦改札駅を出て、10時ちょうどのからくり時計と地元飯山産の地酒(北光、水尾)の試飲を楽しむことができた。

車内では、アテンダントさんが、車内販売をしつつ、お茶請けの野沢菜を配ってくれた(飲み物は自分で用意しよう)。

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おみやげには、野沢菜のたねをくれた。なかなか充実したサービスである。

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もちろん、記念スタンプがあるし、スタンプを押す乗車記念カードも置いてある。地味な列車ながら、物的サービスはよい列車である。

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そして、アテンダントさんによる記念撮影タイムである。
この列車のオリジナルは、「すげぼうし(藁帽子・藁頭巾)」という、わらでできたかぶりものを着用して記念写真を撮ることができる点である。郷土色あふれた演出である。

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そして、長野県と新潟県の境界駅である、森宮野原駅に到着する。積雪が7メートル以上あったとは、にわかには信じがたい。

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終点の十日町駅には、定刻の11:48分に到着した。
改札口を出るときに、「とおかまち駅周辺ランチおさんぽマップ」をもらっておくと便利かと思う。駅前にはコンビニもなく不便なのであるが、街中には意外にお店があることが分かるかと思う。

次の列車の待ち時間が長い時には、街中に日帰り温泉もあるので、ゆっくりされてはいかがだろうか。

 
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