只見線 紅葉の乗り鉄

JR只見線は、福島県の会津若松駅から奥会津地方を通り、新潟県の魚沼地方、小出駅を結ぶ長大なローカル線である。実は、地理的には首都圏から割と近い路線であるが、新幹線の駅に直結していないため、意外にアクセスしにくい路線である。しかしながら、寄り道をしなければ首都圏から十分日帰りが可能な路線である。

自然豊かな山間を走るこの路線の紅葉時期(10月末)に合わせて、只見線(上り)を全線踏破してみた。

※2016年11月の本稿執筆時点では、途中の会津川口駅から只見駅まで鉄道が運休中で、代行バスが走っている。JR線の通しの乗車券で乗車可能である。

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1.長岡駅ー(小出駅)-只見駅

紅葉時期に合わせて、新潟駅から只見駅まで直通する臨時快速列車、只見紅葉満喫号が運行されたので、途中の長岡駅から乗車して只見駅へ向かった。

車両はキハ47系の2両編成、普通列車用のものであるが、全席指定席として売り出されていた。指定席券を購入する場合は、4人掛けのボックスシートであるかどうか、みどりの窓口でシートマップを見せてもらって確認したほうが良いかと思う。残念ながらどの席番がボックスシートかロングシートかは情報不足で挙げることができないが、以下の指定席券に表示された14番はD席で、ボックスシートであることが確かである。(勇んで言えば、D席がある席番がボックスシートではないかと推測される。)

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完全に余談であるが、只見駅にはみどりの窓口がない=マルス端末がないので、当日乗車したい場合、席が取れれば補充券が発行された上での乗車になるかと思われる。

上り:長岡駅 8:47分 →(上越線、只見線経由)→ 只見駅 10:41分

乗車した日はあいにく冬型の天気で、雨に降られてしまったので、肝心の紅葉はいまいちであった。

定刻に長岡駅のホームに列車が入ってきた。行先幕の表示は、「臨時」とシンプルだった。車内もシンプルで、国鉄時代末期の車両の様である。指定席券は若干の売れ残りがあったそうであるが、車内のシートが実際に満席になることはなく、あまり圧迫感がなくてよかった。客層は中年の男性が圧倒的で、行楽に向かう列車という雰囲気からは程遠く、乗り鉄ご用達列車に思えた。

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サボも「臨時」とそっけなかった。

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上越線の区間はノンストップでひたすら走り、小出駅に着いた。小出駅からはいくらかの乗客と魚沼市観光協会のPRの人たちが乗りこんできた。小出駅から只見線に入るのに、進行方向が反対になる。

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只見線に入ってからの約1時間がお楽しみである。観光協会の演出で、こども一日車掌の男の子が車内で、観光パンフレットと木製の記念乗車証を各乗客にプレゼントしてくれた(今回はJR職員の演出ではない)。鉄ヲタ列車らしからぬ和やかな雰囲気が、一ヲタにとっても新鮮で楽しかった。

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こういう意見もあろうかと思うので書いてみるが、このような機会が、こどもにとって貴重な思い出の機会になる一方で、こどもを労働させるという見方(労働基準法違反なのでは)もあるのかと思う。どちらの立場が正しいかということは言えないが、筆者的には寛容であってほしいと思う。

いただいた木の乗車証は、大変立派なものである。

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大白川駅を過ぎると峠越えに入って大半がトンネルの区間になる。その合間から見える紅葉の風景はちょうど見頃で美しかった。と言いたいところであるが、あいにくの雨空でその醍醐味がほとんど消えてしまったのが残念である。

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福島県側に入って、田子倉湖の眺めはこの通りである。

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終着の只見駅では、地元の人たちから甘酒やどぶろくがふるまわれた。
通常は1日3往復しか列車が走行しない区間なので、だいぶ静かな山奥という雰囲気だった。

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2.只見駅ー会津川口駅: 代行バス

この区間は、2011年7月の豪雨災害で線路が何か所かで流失以来、列車が走っていなくて、代行バスが国道252号線上を走っている。

代行バス:只見駅 11:25分 →(国道252号線)→ 会津川口駅 12:15分

この日は、上記の臨時列車から乗り継ぐ人が多く、マイクロバスが満席になった。(多客時は大きいバスで走行するようである。)

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3.会津川口駅ー会津若松駅

福島県の会津地方を走る区間である。

普通 428D:会津川口駅 12:35分 → 会津若松駅 14:27分

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代行バスがこの列車の出発20分前に着いたが、すでに列車のボックスシートがすべて埋まっていた。会津若松駅から比較的距離がある駅からでも、一定の利用者がいることが分かった。
乗車した列車は2両編成だったが、うち1両がオールロングシートで、そこに座ることになったのでしんどかった。

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会津坂下駅までは山間部を走る区間だが、途中の区間で、大量の旅行ツアー客が乗りこんできて座れない人が出るほどだった。ローカル線乗車体験を観光の素材として売りこんでいるのだろうか。

会津坂下駅からは、会津若松の近郊区間と言えるところであるが、途中で乗客が多く乗車してくるわけでなく、そのまま平穏な雰囲気で終点の会津若松駅に到着した。

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会津若松駅からは、この時刻であれば、新潟駅行きのSLばんえつ物語号や郡山駅行きのフルーティアふくしま号にも乗り継ぐことができる。(残念ながら、この日はSLは運行しない日であった。)

この路線のように、山間部を越えて地域性や人の言葉や物腰が微妙に変わるという体験は、都会に住んでいるとなかなか新鮮である。

 
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