4社線連絡片道乗車券:北千住⇔会津若松

東京から福島県の会津若松市までの交通手段としては、東北新幹線+磐越西線の鉄道乗り継ぎと、高速バスを利用する方法が考えられるが、在来線を利用する方法がある(東北本線ではなく)。

東京は浅草駅か北千住駅からとなるが、東武鉄道、野岩鉄道、会津鉄道と、JR只見線の4社の路線を乗り継ぐコースもあり、通しで乗車券も購入可能である。
通しの乗車券については、会津鉄道のホームページ(以下)で告知されているが、なぜか東武鉄道では告知しておらず、現在のところは日の目を見ないルートに甘んじていると思われる。

http://www.aizutetsudo.jp/info/?p=847

乗車券の詳細

このきっぷ、東武線内の主要駅からJR東日本会津若松駅までの通しで購入できるが、運賃の割引が全くなく、ただ単に全旅程が1枚のきっぷになるという程度のメリットである。
ただし、券面を見ると、営業キロに応じた有効期間があるものと思われ、途中の駅で途中下車ができる(はずである)点がメリットではあるが、一般の乗客にはそれほどのメリットとも思えない。以下のきっぷの場合、3日間有効である(券面上は途中下車が特に禁止されていない)。

20161112_fare_tkt_aizuwakamatsu

JR線の運賃を1枚の含めずに別に払えば、浅草往復列車たびきっぷのような割引のある会津鉄道のきっぷが購入できるので、まずはそちらが検討されるべきである。

会津若松へは、通常であればJR東日本の週末パスを利用するところなのであるが、今回は物の試しに、この4社線乗車券を利用して、ローカル線経由で会津若松駅から東京の北千住駅まで帰ってみた。長旅の様子を本稿にしたためたい。

実際の行程

1.会津若松駅→会津田島駅

普通2321D:会津若松駅 15:37分 →(JR只見線・会津鉄道線経由)→ 会津田島駅 16:45分

この区間は非電化路線なので、電車ではなくて気動車で運行される。
沿線には大内宿や湯野上温泉、塔のへつりなど観光スポットが多く、観光性の路線である。

4社線連絡乗車券は、会津若松ではJRの会津若松駅のみで発売されているのだが、みどりの窓口では張り紙などの告知が何もされていなくて、このきっぷを指名買いしないと入手できない状態である。まあ、こちらのルートがかなりの長旅で、苦行なことには違いないので、致し方ないかとは思う。

他のサイトでも言及されていることだが、4社間に連絡運輸の契約が存在するとは思えない。どのような精算をしているものだか。

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会津若松駅の5番線ホームに入線した列車は1両編成のワンマンカーだったが、途中の西若松駅までは車掌が乗務していた。すべてのボックス席が埋まるほど想定より乗客が多かったが、東京に帰ると思われる出張族の乗客を数名見かけた。新幹線を使わせてくれないなんて、哀れなものである。

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会津鉄道のロゴマーク。深い山間に入っていく予感。

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10月末の日暮れは早く、会津田島駅に到着する頃には辺りが暗くなりかけていた。




2.会津田島駅→鬼怒川温泉駅

316電車:会津田島駅 17:04分 →(会津鉄道線・野岩鉄道線経由)→ 鬼怒川温泉駅 18:18分

東武鉄道の快速電車が会津田島駅まで乗り入れているので、ここから東京方は電車である。
浅草駅まで乗り換えなしで乗車したら、所要時間はおおよそ4時間の長丁場であるが、今回は発車時刻が遅く、新栃木駅行きのため、途中の鬼怒川温泉駅で特急電車に乗り換えることになった。

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新栃木駅行きの電車はすでに停車していたが、一旦改札口の外に出て待機。

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乗車した車内は2両編成でも空いていた。東武の6100系の車両は車内のほとんどがボックスシートで、やわらかい座り心地で特別感があって好きである。ラッシュアワー時には乗りたくないが。。。

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JRの世界だったはずがいつの間にかに東武ワールドに変わったと思ったら、鬼怒川温泉駅に到着であった。

3.鬼怒川温泉駅→北千住駅

きぬ138号:鬼怒川温泉駅 18:26分 →(東武鬼怒川・日光線経由)→ 北千住駅 20:22分

会津若松駅からこれらの電車に乗り継ぐ人たちが数名、この電車まで一緒だった。鬼怒川温泉駅では短い乗り継ぎ時間で特急電車に乗車。

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すでに車両は入線していて乗車できたが、結構乗客が乗っている模様。途中の下今市駅で、日光方面からの乗客が大量に乗車してきて、車内がほぼ満席になった。

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乗車時間2時間程度で北千住駅に到着した。
会津若松駅からは、4時間50分程度かかったことになる。運賃は相対的に安いが、かかる時間は多い。

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※ 2017年からは会津田島駅まで特急リバティ号の運行が開始されたので、快適に移動できるだろう。

おまけ

ところで、途中の会津鉄道と野岩鉄道で、券鉄を楽しんだ。

補充券等の手売りきっぷの収集用発券は、当該鉄道会社の好意によるものと考えます(正当事由による発券を除きます)。
当然、発券を断られることもあることを留意する必要があります。
もし入手できた場合は、感謝の気持ちを忘れないようにしましょう。また、入手のための職員への無理強いなども慎むようにしましょう。
なお、補充券や常備券の在庫は常に変動するため、本稿に掲載したきっぷを今後入手できることを保証できません。
以上をあらかじめご承知のうえ、本稿を閲覧ください。

会津鉄道分はこの道中で、野岩鉄道分は別の日に行った。
いずれの会社も出札補充券と地図式の補充券があって、それぞれ出していただくことができた。

会津鉄道分は、少しだけ奮発。

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地図式の方は、東武線浅草・亀戸とJR線は福島駅までの広範囲を1枚でカバーしている。地図式はその会社の個性がよく出ていて興味深い。

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野岩鉄道のほうは、東武鉄道の出札補充券・車内補充券に様式が酷似している。

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地図式の駅の範囲は、東武鉄道のものに準じているものと思われる。北は会津若松から、南は都心の駅までこれも広い。

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両者とも、きっぷの地紋は会社独自のもので、これも興味深い。

 
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0 Replies to “4社線連絡片道乗車券:北千住⇔会津若松”

  1. こんにちは。いつも楽しく拝見させていただいています。
    さて、JRからの4線連絡乗車券ですが、JR側の設定区間は会津若松のほか喜多方の2ヶ所です。

    通常の普通乗車券とはかなり様式が違うので聞いてみたところ、特例で様式登録されているそうです。
    右上の「223」が様式コードで、副番の「-80」は発着駅の組み合わせです。
    (これがわかれば会津若松、喜多方以外の駅でも発券可能)
    通常の発券操作だと会津高原尾瀬口までしか発券できません(しかも自動改札を通れない横長券)
    参考までに手持ちの券の写真を添付します。
    http://i.imgur.com/IfE6Gz4.jpg
    *消費税改定前
    **無効印はJRではなくメトロの荻窪

    1. wanko21さま
      いつも本ブログのご愛読ありがとうございます。
      また、貴重な情報をありがとうございました。さっそくコメントを掲載させていただきました。
      今や、東武快速も廃止されてしまい、特急しかなくなってしまったので、風情が薄れてしまったのが残念です。せめて、この乗車券だけでも残ってほしいものです。
      余談ですが、どのようにしてメトロ荻窪駅までノーラッチで行かれたのか、興味あるところです。

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