4線連絡片道乗車券:浅草・北千住→会津若松

6050型で走っていた東武日光線急行列車
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東京から福島県会津地方の中心地である福島県会津若松市までの交通手段としては、JR東日本の東北新幹線と磐越西線を乗り継ぐ方法、高速バスを利用する方法が考えられますが、JRではない他の鉄道路線(在来線)を利用する方法もあります。

東京都心から少し離れた浅草駅か北千住駅からの出発となりますが、東武鉄道と野岩鉄道、会津鉄道、JR只見線の4社の路線を乗り継ぐサブルートが存在します。

途中の会津田島駅まで東武特急のリバティ会津号を利用して普通列車に乗り継ぐのが基本ですが、全区間にわたって普通列車を乗り継ぐことも不可能ではありません。JR線を郡山駅(福島県郡山市)経由で乗り継ぐよりもかなり近道で、運賃も少しだけ安いです。

きっぷの種類については、所定の運賃を払う他に、同じ経路を往復乗車すると格安なおトクきっぷが東武鉄道および会津鉄道から発売されています。

同じルートを往復乗車する限りは以下のおトクなきっぷが存在するので、本稿でご紹介する所定運賃ベースである 「4線連絡片道乗車券」 の利用をお勧めしません。しかし、何らかの事情があって片道だけ利用したい場合、会社ごとに乗車券を購入する手間を省ける手軽な乗車券として、こんなきっぷもあるよということをご紹介したい次第です。

以前は普通列車でも快適に移動できましたが、現在は特急「リバティ会津」号を利用するのが前提です。

本稿では、東武鉄道の主な特急列車の停車駅およびJR会津若松駅で購入できる通しの「片道」きっぷ(企画乗車券)である「4線連絡片道乗車券」の概要を詳しく説明します。この乗車券を利用した移動の典型的な乗継パターンをご紹介した上で、最後に筆者が実際に乗車した道中をつづっていきたいと思います。

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東京から会津までの移動で使える企画乗車券類

上述の東武鉄道、野岩鉄道、会津鉄道、JR只見線の4線を利用する乗客には、2つのパターンが考えられます。それぞれのパターンに適した企画乗車券が、次の通りそれぞれ存在します。

● ゆったり会津東武フリーパス(東武鉄道発売)

乗客数ベースで大半を占めるパターンと思われるのが、東京圏や埼玉県を出発地にして福島県会津地方を往復するケースと考えられます。東武鉄道では、それらの往復利用者をターゲットとしたフリーきっぷである「ゆったり会津東武フリーパス」が従来から発売されていますが、本稿の初稿執筆後、その内容が充実されてきたようです。現在は、会津若松駅や喜多方駅までがフリー区間に含まれるものが格安で発売されているので、本稿でご紹介する「4線連絡片道乗車券」を利用する必要は基本的にはありません。

● 浅草往復列車たびきっぷ (会津鉄道発売)

もう一つの移動パターンとして、福島県会津地方に住む人達が東京を訪問するために往復するケースが存在します。会津地方発着ベースでは、会津鉄道線を出発して野岩鉄道、東武鉄道を経由し、東京まで往復すると格安なきっぷ「浅草往復列車たびきっぷ」が発売されているため、本稿でご紹介する「4線連絡片道乗車券」の利用はやはりお勧めしません。

● 4線連絡片道乗車券(東武鉄道・JR東日本発売)

同じ経路を往復できないで片道づつ利用する場合、これらのおトクな企画乗車券類を利用することができません。基本的には各社の乗車券を別々に購入する必要がありますが、みんな面倒だと思うのか、これらをまとめて1枚のきっぷにした企画乗車券が 「4線連絡片道乗車券」として発売されています。

したがって、本稿における読者さまとして想定しているのは、東京と会津地方を片道移動するケースです。

(余談)土休日に限りますが、JR東日本の「週末パス」を利用すると、JR線を郡山駅経由で移動するのに週末パスの代金大人8,880円で往復できます。「4線連絡片道乗車券」を往復分購入するよりも、若干安く上がります。

特急リバティ会津号新藤原駅にて
特急リバティ会津号を利用しないと厳しい長旅

4線連絡片道乗車券の概要・きっぷの様式

4線連絡片道乗車券は、東武鉄道と野岩鉄道、会津鉄道とJR東日本(只見線)の4社の運賃を単純に合計して1枚のきっぷにまとめただけの企画乗車券で、取り立てて何か特長があるわけでもありません。区間ごとの運賃は次の表の通りです。

社線区間キロ程運賃
東武浅草-新藤原144.61,580
野岩新藤原-会津高原尾瀬口30.71,090
会津会津高原尾瀬口-西若松57.41,910
JR西若松-会津若松3.1190
 合計235.84,770
浅草駅発着分の2019年10月現行の運賃

4線にわたる正式の連絡運輸の設定がないゆえの「企画」乗車券であると思います。きっぷの有効期間が3日間で、任意の駅で途中下車が可能という点は、一般の普通乗車券の効力と違いは特にありません。

● 東武鉄道発売バージョン

東武鉄道線内で発売している駅は、次の特急停車の主要駅です。

浅草、とうきょうスカイツリー、北千住、春日部、栃木、新鹿沼、下今市、東武日光、鬼怒川温泉

4線連絡片道乗車券東武鉄道版

栃木県内の駅からは前述のフリーパスの料金設定がないため、この片道きっぷを購入すると便利かと思います。東武浅草駅でこのきっぷを購入した際、支払いにクレジットカードが使用できず、現金決済を迫られたのはよろしくないところです。乗車券を購入する際は、現金を十分にお持ちください。

● JR東日本発売バージョン

JR会津若松駅のみどりの窓口で営業時間内に購入できます。

4線連絡片道乗車券JR東日本版

JR東日本側では、代金の決済にクレジットカードを使用することができます。当日出発分だけではなく、事前購入も可能と思われます。

東武線内の主要駅からJR東日本会津若松駅までの4線通しの「片道」きっぷとして購入できます。ただし、運賃の割引が全くなく、ただ単に全旅程が1枚のきっぷになるという程度のメリットにすぎません。

往復乗車で格安乗車できるフリーきっぷといった企画乗車券が発売されているため、金額面で特にメリットがないこの4線連絡片道乗車券を鉄道会社は取り立てて販売促進しないわけです。

4線連絡片道乗車券を使って移動に利用できる主な列車

東京の東武浅草駅・東武北千住駅から野岩鉄道線及び会津鉄道線を経由して会津若松駅までは、距離にして235km。特急列車を利用しても、最短4時間台の所要時間がかかります。東京と会津若松の間を日中移動する場合、どのような乗継パターン(利用できる列車)があるか考えてみました。

2022年3月に白紙ダイヤ改正があり、東武鉄道・野岩鉄道・会津鉄道ともに普通列車の大幅減便と使用車両の変更がありました。東武鉄道の南栗橋駅以北の区間で使用されていた6050型車両はボックスシートでトイレ付きと快適でしたが、現行は20000系車両でのワンマン運行に変わりました。20000系車両の座席はロングシートでトイレなしと、普通列車での長距離移動はかなり厳しくなってしまいました。

特急「リバティ会津」号の運行形態には大きな変更がないので、基本的には特急料金を負担した上で特急列車を利用することになります。乗客にとっては経済的な負担であり、残念なところです。

本稿で取り上げる乗継パターンとして、東京から会津田島駅までの全区間特急列車に乗車するパターン、および特急「リバティ会津」号を野岩線・会津鉄道線内で区間利用して、特急料金を節約するパターンをご紹介します。

● 下り列車

土休日ダイヤで東京から会津若松に向かう日中時間帯の下り列車は、次の表にある列車が利用可能です(2022年3月現行ダイヤベース)。

北千住駅から朝一で会津若松駅方面に向かう場合、鬼怒川温泉以北で特急券不要の「AIZUマウントエクスプレス」号を利用できます。快適な車両でおススメです。特急列車で4時間13分、普通列車の乗り継ぎで5時間56分かかります。

a北千住06:00南栗橋06:46急行503K
a南栗橋07:03下今市08:08急行31N
a下今市08:27鬼怒川温泉08:56普通307N
b北千住07:43鬼怒川温泉09:35リバティきぬ105号【特急券1,470円必要】
c鬼怒川温泉09:37会津若松11:56AIZUマウントエクスプレス1号

午前中と午後一には、普通列車の乗り継ぎで移動できるパターンが2通りあります。いずれも、野岩線の新藤原駅から会津鉄道線の会津田島駅まで特急「リバティ会津」号を区間利用することになります。区間利用かつ座席指定不要という条件で、特急券が不要です。

d北千住08:07南栗橋08:53急行665S
d南栗橋09:09新藤原11:19普通103N
e北千住09:43新藤原11:43リバティ会津113号【全区間の特急券2,160円必要】
e新藤原11:44会津田島12:37リバティ会津113号(区間乗車)
f会津田島12:56会津若松14:07リレー113号
h北千住13:05南栗橋13:53急行1162T
h南栗橋14:02下今市15:31普通513N
h下今市15:50新藤原16:30普通323N
i北千住14:42新藤原16:49リバティ会津131号【全区間の特急券2,160円必要】
i新藤原16:51会津田島17:42リバティ会津131号(区間乗車)
j会津田島17:47会津若松18:55リレー131号

● 上り列車

土休日ダイヤで会津若松から東京に戻る上り列車は、次の表のようになります(2022年3月現行ダイヤベース)。

会津若松駅を6時台に出る朝一の乗継パターンでは、特急券不要の「AIZUマウントエクスプレス」2号を途中の鬼怒川温泉駅まで利用することが可能です。普通列車利用の場合、乗り換え回数が異常に多いですが、全区間の所要時間は5時間52分と悪くはありません(ただし3時間23分間トイレを我慢)。

k会津若松06:56鬼怒川温泉09:09AIZUマウントエクスプレス2号
l鬼怒川温泉09:10北千住11:02きぬ118号【特急券1,470円必要】
m鬼怒川温泉09:25下今市09:53普通312N
m下今市09:54新栃木10:45普通906N
m新栃木10:58南栗橋11:44普通420N
m南栗橋11:56北千住12:48急行1161S

午前中および午後早い時間に東京に向かう列車の乗り継ぎパターン、普通列車の乗り継ぎで移動できるものには以下の3パターンがあります。いずれも、野岩線の新藤原駅まで特急「リバティ会津」号を区間利用することになります。鬼怒川温泉駅以北の区間利用かつ座席指定不要という条件で特急券が不要ですが、東京に向かう上り列車については混雑しがちなので、気になる方は区間利用であっても特急券を買っておいた方が良いかもです。

n会津若松09:37会津田島10:37リレー130号
o会津田島10:46新藤原11:38リバティ会津130号(区間乗車)
o新藤原11:51北千住14:02リバティ会津130号【全区間の特急券2,160円必要】
p新藤原12:17下今市12:58普通320N
p下今市13:14南栗橋14:44普通520N
p南栗橋14:56北千住15:48急行1462T
q会津若松11:25会津田島12:33リレー130号
r会津田島13:03新藤原13:57リバティ会津138号(区間乗車)
r新藤原13:58北千住16:02リバティ会津138号【全区間の特急券2,160円必要】
s新藤原14:17下今市14:52普通324N
s下今市15:18南栗橋16:56普通526N
s南栗橋17:11北千住17:58急行1759S
t会津若松12:49会津田島13:58普通2311D
u会津田島15:00新藤原15:51リバティ会津144号(区間乗車)
u新藤原15:52北千住18:02リバティ会津144号【全区間の特急券2,160円必要】
v新藤原16:12南栗橋18:25普通104N
v南栗橋18:26北千住19:18急行1866T

会津若松駅12:49分発の普通列車(表中t)は、元々「AIZUマウントエクスプレス」4号東武日光行きでした。とても便利かつ快適に移動できた列車だったために、区間短縮は残念で、復活が望まれます。

普通列車を乗り継いで快適に移動できるのがこのルートのウリだったため、普通列車の大幅な削減や使用車両の変更は、かなり不利に作用していると考えます。

AIZUマウントエクスプレス号

【参考】2022年3月以前の上りダイヤ。急行列車があり、移動が快適でした。

H会津若松12:51会津田島13:58AIZUマウントエクスプレス4号
I会津田島14:16下今市15:55AIZUマウントエクスプレス4号
J下今市16:05浅草17:45けごん38号(土休日のみ)【特急券必要】
       
K会津若松13:54会津田島14:51リレー140号
L会津田島15:00下今市16:26リバティ会津140号(特急券不要な場合あり)
       
M下今市16:35浅草18:15リバティ会津140号【特急券必要】
       
N下今市16:38南栗橋17:49急行30レ
O南栗橋17:50曳舟18:45急行1778T
P曳舟18:46浅草18:51普通918レ
2021年3月現行の乗継パターン

4線連絡片道乗車券を購入して移動!

会津若松へは、東武鉄道の「会津フリーパス」やJR東日本の「週末パス」を利用すると便利ですが、今回は「4線連絡片道乗車券」を東武鉄道側とJR東日本側とそれぞれ購入し、浅草駅と会津若松駅を往復してみました。行きは普通列車を何回も乗り継ぎ、帰りは乗換の少ないパターンで移動しましたが、いずれも長旅でした。その道中をこれからしたためたいと思います。

【お断り】以下の記録は、2021年11月に乗車した体験に基づいています。当時の運行ダイヤは、現行のものとは大幅に異なりますので、ご注意ください。

下り方面:会津若松駅へは普通列車でGO!

2021年11月初めの祝日の朝7時に、東武鉄道浅草駅の正面にいました。これから、遠く離れた福島県会津若松へ移動を始めました。「4線連絡片道乗車券」を駅の窓口で購入してから改札口に向かいました。

東武浅草駅

1. 東武スカイツリーライン 浅草 → 南栗橋

区間急行2613レ:浅草駅 7:43分 →(東武伊勢崎線・日光線)→ 南栗橋駅 8:52分

改札口を入ったところにある行先表示。朝は北千住駅以北に直通する列車が多くて便利です。

東武浅草駅の発車表示案内

車両の行先表示がLEDではなく、幕なのがステキです。

南栗橋駅行き区間急行列車

浅草駅を出発後すぐに隅田川を横断。

隅田川の風景

途中の越谷駅で特急列車の通過待ち。10000系車両の中の座席はロングシート。長旅には辛いです。

越谷駅で列車の通過待ち

2. 東武日光線 南栗橋 → 下今市

急行35レ:南栗橋駅 9:26分 →(東武日光線)→ 下今市駅 10:35分

2017年春まで浅草駅から快速列車として通しで走っていた時代を懐かしく思いながら、南栗橋駅のホームで30分間待ち合わせ。2020年11月からボックスシートの車両6050型がロングシートの20000系に順次置き換えられる旨の掲示を見ました。この日は6050型車両に当たりました。

※ 2022年3月以降は、この区間はトイレなしでロングシートの20000系車両で運行されています。

南栗橋駅駅名標

ホームにある発車案内表示。東武日光線の普通列車はみな南栗橋駅始発なので、早く並べば必ず座れます。

南栗橋駅ホーム上の発車案内

発車時間の定刻ぴったりに東武日光駅行き急行列車が入線。ボックスシートの6050系車両です。

急行東武日光駅行き入線
東武線内ではみられなくなった懐かしい6050系車両

車両側の行先表示板。これもLEDではなく、幕です。

急行東武日光駅行き

東武日光駅行きの車内の様子。南栗橋駅出発時点ですべてのボックスが埋まり、1つ先の栗橋駅から多くの乗客が乗車してほぼ満席に。東武日光線の急行列車の乗車率は高く、好調です。

急行東武日光駅行き車内

3. 東武鬼怒川線 下今市 → 新藤原

普通311レ:下今市駅 11:21分 →(東武鬼怒川線)→ 新藤原駅 12:15分

前述の急行列車を降りて、後続の特急リバティ会津号が会津田島方面に接続。すぐに乗り換えれば会津田島駅まで早く移動できましたが、今回はその後続の普通列車を乗り継いでゆっくり移動しました。

大正ロマン風の下今市駅ホームにある発車表示。独特のフォントで表示された新藤原駅行き列車が4両編成で。

下今市駅ホーム上の発車案内

どういうことかと思ったが、日中の折り返し運用でロングシートの20000系車両が新藤原駅まで運用されているようです。ボックスシートでゆったり移動したかったが、ここはやられたといった感じ。

新藤原駅行き普通列車
長旅派には厳しい今後のデフォルトの車両

リニューアルされた車両の行先表示板はLED製。

新藤原駅行き普通列車

この日は天気が良好で、車窓から大谷川越しに見える日光連山がステキでした。車両の窓が開くのが写真撮影には幸いでした。

大谷川から遠く日光連山を眺める

途中の大桑駅でSL大樹号とすれ違ってから渡った鬼怒川。鬼怒川温泉駅で約20分間停車している間に食事を購入することが可能です。

鬼怒川を渡る

4. 野岩鉄道会津鬼怒川線 新藤原 → 会津田島

普通855レ:新藤原駅 12:24分 →(野岩鉄道線・会津鉄道線)→ 会津田島駅 13:20分

新藤原駅で東武線が終わり、野岩線に入るために列車を乗り換え。

新藤原駅

車両は今度こそボックスシートの6050系。ゆったり設計で座り心地の良い赤色のシートはくつろげる空間です。4両編成から2両編成に減ったけど、この列車は空いていました。

普通列車会津田島駅行き

車窓から眺める川治温泉街。紅葉に映える山々。

紅葉の川治温泉郷

5. 会津鉄道線 会津田島 → 湯野上温泉

普通:会津田島駅 13:23分 →(会津鉄道線)→ 湯野上温泉駅 13:54分

会津田島駅で電車が走れる区間が終わり、ここから先は非電化で、気動車に乗車。湯野上温泉駅まで30分間の紅葉が美しかったです。

会津田島駅駅名標
会津鉄道普通列車

湯野上温泉駅で途中下車し、駅から6km離れた大内宿を訪れたり、駅の足湯でゆっくりして過ごしました。

湯野上温泉駅駅名標

6. 会津鉄道線 湯野上温泉 → 会津若松

普通:湯野上温泉駅 17:09分 →(会津鉄道線・JR只見線)→ 会津若松駅 17:55分

大内宿から湯野上温泉駅まで戻りました。駅舎は日本唯一の茅葺屋根だそうです。

湯野上温泉駅駅舎

列車が来た頃には日が沈み、空が真っ暗になる寸前でした。夕方の列車はとても空いていて、静かな移動でした。

湯野上温泉駅を発車する普通列車

会津若松駅には18時少し前に到着。朝7時に浅草駅を出発してから約11時間の普通列車の長旅でした。

会津若松駅駅名標

上り浅草駅へはAIZUマウントエクスプレス号と特急列車で快適に

会津若松に1泊し、翌日(平日)の午前中に市内を散策しました。11月上旬の会津若松中心街は紅葉のピークで、街中風景が美しかったです。

会津若松鶴ヶ城
会津若松のシンボル鶴ヶ城
鶴ヶ城から会津若松東山方面を眺める
鶴ヶ城の展望台より東山方面

午前11時頃に会津若松駅に戻って、帰りの分の「4線連絡片道乗車券」をみどりの窓口で購入。駅前にあるラーメン二郎がこの日ランチ営業していないのであきらめ、駅近のセブンイレブンで会津名物のソースかつ重を買って持ち帰りました。

会津若松駅駅舎

7. 会津鉄道線・野岩鉄道線 会津若松駅 → 新藤原駅

AIZUマウントエクスプレス4号:会津若松駅 12:51分 →(JR只見線・会津鉄道線・野岩鉄道線)→ 新藤原駅 15:22分

会津若松駅の改札口に掲示された発車表示。会津鉄道線方面の列車、先にAIZUマウントエクスプレスが出発し、その1時間後にリレー号が出発。リレー号に乗車すれば、特急リバティ会津号に乗り継いで4時間強で浅草駅に到着しますが、筆者は先発のAIZUマウントエクスプレス号でゆったり移動。

この列車が運行取りやめになってしまったのが残念です。

会津若松駅発車案内表示

駅では何もすることがなかったので、さっさと列車に向かいました。発車の定刻40分前にはすでに車内に入ることができましたが、人が誰もいない貸切空間でした。AIZUマウントエクスプレス号は2両編成で、そのうち喜多方方の車両は一般車両です。

AIZUマウントエクスプレス号

この一般車両の車内は地味で、リクライニングの利かない転換シートです。

AIZUマウントエクスプレス号車内

会津田島方の車両はAIZUマウントエクスプレス号用の車両。赤べこをイメージしたような真っ赤な車両です。

AIZUマウントエクスプレス号

車内は観光列車のような感じで、リクライニングシートがとても快適でした。筆者は、このリクライニングシートに座って、東武鬼怒川線の接続駅である新藤原駅まで乗車しました。

AIZUマウントエクスプレス号車内

平日ということもあって、全席埋まることがなく比較的すいていました。途中の会津田島駅では18分間停車するため、その間駅舎で買い物をしたり、記念きっぷやグッズを買いに行くことも可能でした。会津高原尾瀬口駅でも約10分間の停車で、ゆったりゆっくりの快適な移動でした。

このまま下今市駅まで乗車し続ければ、土休日は下今市駅で特急けごん号に乗り継いで東京まで帰ることができました。

8. 東武鬼怒川・日光線 新藤原 → 浅草

特急リバティ会津140号:新藤原駅 15:52分 →(東武鬼怒川・日光線・スカイツリーライン)→ 浅草駅 18:15分

新藤原駅から浅草駅行き特別急行券
東武線内の特急券を会津鉄道線内の駅でも購入可能

会津若松駅から東京に向かう場合、帰りの特急リバティ会津号の特急券をどこで買うか、その場所が課題です。JR会津若松駅では東武特急の特急券を発売していないため、会津鉄道の西若松駅で事前に購入しておくか、途中の会津田島駅で途中下車して購入するのが現実的かと思います。会津田島駅発のリバティ会津号の特急券だけでなく、鬼怒川温泉駅や下今市駅から先の特急券を購入することも可能です。

筆者は途中新藤原駅に立ち寄ってから、東武線内だけ特急リバティ会津号に乗車しましたが、この日は満席で列車が込み合いました。乗車当日の早い時間から予約が埋まってきたので、早めに会津田島駅で特急券を購入して正解でした。

新藤原駅駅名標

この日は平日だったにもかかわらず列車が満席になり、座席が相席になったのはしばらくぶりの体験でした。帰りは、会津若松駅から浅草駅まで6時間の移動でした。

特急リバティ会津号

まとめ

本稿でご紹介した「4線連絡片道乗車券」は、東京(浅草・北千住駅)から会津若松駅まで片道乗車する場合に購入すると便利です。東武鉄道の駅では支払いにクレジットカードを使えず、現金が必要ですが、JR東日本の会津若松駅ではクレジットカードで決済可能です。

往復とも東武線と野岩鉄道線、会津鉄道線を利用する場合は、4線連絡片道乗車券よりも格安なフリーパスが発売されているので、フリーパスの利用をお勧めします。

リバティ会津号などの特急列車に乗車する場合、乗車券の他に特急券を別途購入する必要がありますが、JRの東北新幹線を利用するよりはかなり安価です。

特に東武線内に言えるお話ですが、特急料金を払えば快適な座席で速く移動できる一方、普通列車の快適性やサービスのレベル全般が年々落ちてきています。そんなわけで、特急料金を払わなくて済む普通列車での旅が極端にしづらくなりました。

この背景としては、各鉄道会社のドラスティックな経営合理化があり、運行コストを最低限にするための(これ以上ないであろう)変更が徹底しています。鉄道会社にとっては少ない乗客数でも利益を確保するための手段でしょうが、乗客にとっては明らかにサービス低下です。今後、ますます旅客離れにつながりそうです。

特急料金の課金の有無で移動の快適さやサービスの格差がここ最近広がっていますが、その快適性に対して課金できるかどうか、ご自身なりの考えを持たれるとよいかと思います。

野岩鉄道・会津鉄道線内できっぷ収集♪

特急列車で途中をスルーするのもいいものですが、途中下車すれば沿線の観光や温泉など非日常の体験を楽しめます。筆者は例によって、両線内で補充券を含む手売りのきっぷを何枚か頒けていただきました。初稿ではこの位置に掲載していましたが、リライトした第2稿では別の記事として独立させました。興味ある読者さまは、以下の記事もご一読いただきたいと思います。

改訂履歴 Revision History

2016年11月12日:初稿

2021年11月25日:第2稿

2022年02月10日:第2稿 加筆・修正

2022年3月29日:第2稿 加筆・修正

2022年5月11日:第2稿 修正

2022年5月18日:第2稿 修正

2022年6月22日:第2稿 修正

※ コメント ※

  1. wanko21 より:

    こんにちは。いつも楽しく拝見させていただいています。
    さて、JRからの4線連絡乗車券ですが、JR側の設定区間は会津若松のほか喜多方の2ヶ所です。

    通常の普通乗車券とはかなり様式が違うので聞いてみたところ、特例で様式登録されているそうです。
    右上の「223」が様式コードで、副番の「-80」は発着駅の組み合わせです。
    (これがわかれば会津若松、喜多方以外の駅でも発券可能)
    通常の発券操作だと会津高原尾瀬口までしか発券できません(しかも自動改札を通れない横長券)
    参考までに手持ちの券の写真を添付します。
    http://i.imgur.com/IfE6Gz4.jpg
    *消費税改定前
    **無効印はJRではなくメトロの荻窪

    • 気分ハイ より:

      wanko21さま
      いつも本ブログのご愛読ありがとうございます。
      また、貴重な情報をありがとうございました。さっそくコメントを掲載させていただきました。
      今や、東武快速も廃止されてしまい、特急しかなくなってしまったので、風情が薄れてしまったのが残念です。せめて、この乗車券だけでも残ってほしいものです。
      余談ですが、どのようにしてメトロ荻窪駅までノーラッチで行かれたのか、興味あるところです。

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