東武快速乗り納め(浅草駅まで)

本稿では、2017年4月21日のダイヤ改正で、浅草駅-南栗橋駅の区間で静かに消えた東武鉄道本線系統の快速・区間快速電車の乗り納めについて振り返りたい。

地方ローカル鉄道の啓発を行うのも本ブログの役割だと思っていただけに、最近は投稿のテンポが鈍りがちであるが発信を続けていきたいものである(本稿は大手私鉄の話であるが)。
筆者にとっては、列車に乗りながらレールの音を聴いていることがリラクゼーションに違いないからである。

東武快速縮小前の運行形態

従前、東武線(本線)には、東京の浅草駅から東武日光駅・鬼怒川温泉駅方面会津田島駅に直通する電車として、特急電車の他に快速・区間快速電車が1日数本走っていた(他に、浅草駅から新栃木駅直通の早朝・深夜区間急行電車が各1本づつ)。
この快速電車に乗車するには特急券が不要で、乗車券のみで乗車できたため、交通費を節約したい層に目立たぬ人気があったのだが、それが消えることになったのが残念である。

東武快速実際の乗り納め:浅草駅まで

廃止直前の4月16日、栃木県日光市にある新藤原駅に向かった。普段は乗客の乗り降りがほとんどない駅であるが、この日は廃止直前の最終日曜日ということもあって、この快速電車目当ての鉄道ファンが大勢集まってきていた。乗車した150レ電車の発車時には、約10名のファンがこの小さな駅に集まってきていた。

150/50レ:新藤原駅 13:37分 →(東武鬼怒川線・日光線・スカイツリーライン経由)→ 浅草駅 16:25分

この電車はボックスシート主体の6100系電車6両編成で、うち2両が会津田島駅発、もう2両が東武線最北端の新藤原駅始発、最後の2両が東武日光駅発で、それぞれ連結されて浅草駅に向かうわけである。
筆者は会津田島駅まで行く予算がなかったため、始発車両がある新藤原駅からの乗車で手を打ったわけである。

乗車券が必要だが、今回は頭をひねって、ある金券ショップで株主優待乗車証を1枚購入して乗車した。正規運賃は浅草駅まで1,550円なのだが、優待乗車証の時価は購入時には700円と、半額以下で乗車できた。東武鉄道の優待乗車証の時価が安くて、コスパが良くて助かったものである。

余談ながら、乗車証の地紋は、東武鉄道独自の味のあるものである(筆者の好みである)。




さて、新藤原駅には観光スポットが特にない、単なる鉄道会社の境界駅で、車両の増解結作業が行われる殺伐とした駅である。東武鉄道最北の駅で、交通ICカードが利用できる限界でもある。

新藤原駅のホームには、すでにお目当ての車両2両が止まっていたのだが、実際に乗車できたのは発車直前であった。
それまで筆者を含め、写真撮影に興じる人々が多くいて賑やかだった。また、乗車中、沿線には撮り鉄の人々が多くいて驚いた。

6100系電車の方向幕に「浅草」が表示されるのも、もう最後である(ダイヤ改正後は、最南、南栗橋駅までの乗り入れになるはずである)。

車体側面の方向幕である。

出発直前になって、会津田島駅からの電車2両が到着した。

車内の座席は車両当たりボックスシートが14あるが、ボックスの設計がゆったりとしていて、シートもフカフカのいい車両である(ただし、この日は暑かったので、車内も冷房が効いていなくて苦しかった)。往時の急行電車のような車内の雰囲気で懐かしく、アルコールが似合うのだが、もう都心では見られない。

この電車、車両の増解結を行うために、誤って違う車両に乗車しないように、車内にも行先表示があるのが特徴的である。

定刻通りに発車したこの電車、新藤原駅始発分の2両にはあまり乗客がいなかったのだが、日曜午後の都心行きだけあって鬼怒川温泉駅でたくさんの乗車があって、ボックスシートがすべて埋まって好調な感じになった。結構込んだ車内が途中の春日部駅、あるいは北千住駅まで延々と続いたので、長い距離を安い運賃で移動したいという根強いニーズが多くあるという証明になる光景であった。

区間快速だったので、途中の新大平下駅までは各駅停車で、それから快速運転で約3時間の乗車であった。
終点の浅草駅では、この快速電車の車両の写真を撮ろうという人々でホームがいっぱいになっていた。

おわりに

なお、ダイヤ改正後は、浅草駅から日光・鬼怒川駅まで乗り換えなしで行くことができない。途中の南栗橋駅で電車を乗り換えるか、あるい特急券を別途購入して特急電車に乗車することになるので注意されたい。

 
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