東急池上線フリー乗車デー(営業路線無料開放)

東急池上線の開通90周年を祝ってという名目で、2017年10月9日に同線が一日乗車運賃無料で開放された。
このような鉄道の営業路線が無料開放されるということをかつて聞いたことがなかったので、筆者もついつい現地まで足が向いてしまった。その時の様子を本稿ではつづっていきたい。

概要

当日からだいぶ前に東急電鉄からプレスリリースが発表されて、沿線の魅力を伝えて沿線価値を維持する意図で、運賃無料で広く人を集めて沿線を知ってもらおうということであった。
実際にマスコミが群がって報道していたので、思うつぼだったのではなかろうか。

公式プレスリリース
http://www.tokyu.co.jp/image/news/pdf/170927.pdf

それにしては、当日の天気が快晴なのも手伝って、想像を超える人々が東急池上線に集まってきていた。

あまりの混雑加減に、やはり鉄道路線は運賃をとるべきものであって、無料開放なんかはすべきではないと感じた。鉄道会社側にとっては社会実験的なイベントだったのだろうと思うが、もはや公共交通機関ではなく、一イベント会場のアトラクションになっていたことに、ちょっとだけ苦言を呈したい。

当日の様子

東急線の蒲田駅に着いたら、大勢の職員が無料の一日乗車券配りや誘導警備の業務を行っていた。
また、駅のあちこちに、池上線フリー乗車デーのポスターが大きく貼ってあった。

職員から手渡しでもらった無料乗車券は、自動改札機に通るフルサイズのきっぷだったが、券面の金額が***(0円)なのが目を引いた。実質的には、乗車証のようなものである。

乗車券とともに、沿線の散策に便利なパンフレットが3種類配布されていた。そのうち1種類は、乗車券ホルダにもなる小型のものだった。
これらのツールが、本来は楽しい散策をサポートしてくれるはずなのだが、いかんせん人が多すぎて、残念ながら楽しめるどころではなかった。

ましてや、立派なスタンプ帳まで用意されていたので、掲載されていたお店には大勢の人々が押し寄せたはずである。

実際に、改札外で乗車券をもらってから、改札の中に入るところである。

改札の中でも、職員が誘導していたが、女性職員が来ている赤いはっぴは、完全にイベントモードである。

蒲田駅の池上線ホーム。朝10時台の最も混むと思われる時間帯だったが、それにしても人であふれていて、待ち状態となっていた。

朝10時から17時の時間帯は臨時電車が走り、特別ダイヤが組まれていて、最大の運行本数があった状態だったが、いかんせん元々が3両編成の電車なので、輸送力に限りがあって、どの電車もラッシュピーク時のすし詰め状態の混雑だった。




途中、洗足池駅で電車を降りて、池の様子を見てみたが、ここも人があふれていた。

駅前の様子。駅前を走る中原街道まで駅に入場する人々でいっぱいだった。

駅側から池の方向を眺めた状態。こちらも混雑していた。

この日は、東急線のイベントに合わせて、洗足池のボートも無料開放されていて、整理券が配られていた。

再び洗足池駅に戻り、五反田駅まで北上した。その電車も満員だったが、途中の戸越銀座駅でかなりの人が降りた。戸越銀座商店街も相当の混雑だったに違いない。

五反田駅も大混雑していたが、ホームが狭いので、危険でもあった。

おわりに

天候に恵まれたことも重なったが、普段が平和な路線だけあって、このお祭り状態は少し行き過ぎだったのではと思う。
JRの駅の運行情報で、東急池上線が混雑で遅延しているという情報が流れていて、おかしかった。

鉄道路線が無料開放ということもめったにないので、その一日を体験できたことは興味深かった。
人口密度の高い東京でこのようなイベントを開催するのは慎重であってもよいと思うが、良くも悪くも何でもやってしまう東急電鉄の企画力は他の鉄道会社にはないもので、一歩進んでいるかと思う。

 
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