「HIGH RAIL星空」号乗車体験【夜の部】

表題のHIGH RAIL(ハイレール)星空号は、JR小海線を夜間に走る、リゾートトレインとしては珍しい部類に入る列車である。小海線は全国のJR線の中でも標高が最も高いところを走るが、その高原で夜間に見える星空の鑑賞を体験できる列車である。
天候に左右される面はあるが、小海線の高原列車の特徴・イメージと、空気が澄んでいるという観光資源をうまく活かせている列車に筆者も乗車できたので、その様子を共有したい。
列車に乗車するまでの予約方法・事前準備や実際の様子をお話しできればと思う。

HIGH RAIL星空号の概要 – 高原を走る夜汽車

HIGH RAIL号は日中に走るリゾートトレインだが、夜の時間帯にも、HIGH RAIL星空号として、小淵沢駅(山梨県北杜市)から野辺山駅(長野県南牧村)を経て、小諸駅(長野県小諸市)まで運行されている。

標高1300m台の長野県南牧村の野辺山は空気がきれいな高原で、国立天文台野辺山宇宙電波観測所があるくらい空気のきれいな場所で、天体観測とは相性が良い。
そんな野辺山で夜に星空の鑑賞ができる列車というのが、この列車である。地域の観光資源をうまく活かした列車だと思う。

列車に乗りに来るだけの目的にプラスして、星空を眺めるという楽しみ方ができる、なかなか欲張りな列車である。
乗り鉄派だけではなく、星好きの人たちにも楽しめるはずである。

HIGH RAIL星空号の予約方法・乗車までの事前準備

日中走るHIGH RAIL号と予約・購入の方法は全く同じで、びゅうプラザで旅行商品として列車を予約するか、出発1か月前に乗車券と指定席券を予約・購入して乗車するかのいずれかである。

詳しい内容は、以下別稿の、昼の部の記事に記載してあるので、参照されたい。

「HIGH RAIL」2号乗車体験【昼の部】

「HIGH RAIL」2号乗車体験【昼の部】

筆者はえきねっとで予約して指定席券を購入して乗車したが、1号車の座席がとれた。えきねっとでは席番を指定できないのでほとんど賭けだったのだが、いい席が結果的に取れていた。

事前準備としては、以下のものの準備をお忘れなく。

  • スマートフォンとモバイルバッテリー
    列車車内でオリジナルのWIFIコンテンツが提供されていて、星座の予備知識を得ることができる。車内にコンセントがないので、モバイルバッテリーをあわせて持参したい。
  • 上着、マフラー、手袋などの防寒対策
    標高1300m台の野辺山は、どの季節でも平地よりかなり冷える。夏場でも最低上着は必要で、秋から春にかけては十分な防寒対策が必要である。
  • 星座鑑賞のための予備知識(星座のアプリなど、興味があれば)
    星空はきれいだが、星座は意外と把握しにくい。スマートフォンの星座アプリなどがあれば、鑑賞の助けになるかもしれない。




小淵沢駅から野辺山駅まで(8223D)

列車の行先は小諸駅行きであるが、行路上途中の野辺山駅で列車番号が変わり、野辺山駅では一旦下車する必要がある。
指定席券は1本の列車として通しで購入できる。

8223D:小淵沢駅 18:12分→ 野辺山駅 18:58分
8225D:野辺山駅 20:01分→ 小諸駅 21:51分

※夏季・秋季のダイヤ。冬季は時刻が異なる。

この列車は運転士とアテンダントさんが乗務するワンマン運転の列車だが、筆者が乗車した時は、途中の野辺山駅まで車掌さんが乗務して、きっぷのチェックを行っていた。その際、小海線営業所のオリジナルの記念ポストカードも配られていた。

夕暮れの小淵沢駅。新しいきれいな駅舎である。

駅の改札口にはすでに、HIGH RAIL星空号の表示がされていたが、寝台特急のロゴが使われていて、雰囲気が盛り上がる。

小淵沢駅内に留置されている列車の車両。出番を待っている。

列車の乗車口は2号車の1か所だけである。以下の表示の場所にドアが来るので、並んで待とう。

18時ちょうどに列車が入線してきた。これまた発車時刻の10分少し前でせわしない。

車体外側の行先表示がこれまた夢のあるものである。

車内の様子(1号車)

この列車では、1号車に乗車した。
1号車は、1人掛けのシングルシート7席、2人掛けのペアシート14席(7組)、4人掛けのボックスシートが8席(2組)があり、定員が29人である。もっぱら旅行商品用の席かなと思っていたのだが、指定席券が1号車で取れたので、旅行商品専用の号車とは言えないことになる。窓枠のサイズと座席の配置は2号車と違って最適化されているが、ボックスシート席の窓のサイズが半分なので要注意である。

ペアシートはこんな感じだが、見知らぬ人との相席は厳しいかと思うので、どうしても2席分まとめて購入せざるを得ない。

窓枠のインテリアは、宇宙や天体を感じさせるこぎれいなデザインである。

シングルシートの座り心地は最高で、まさに王様シートである。どうやったらこの席をとれるものだか。。。

客層的には、昼間の列車とはやや違い、列車自体を目当てにするというよりは星空観賞を目的にした人たちもいて、中にはリピートしている人もいたようである。夜の列車ということで、小さな子供連れはさすがに少なかった。

映像上映会を楽しむ

乗車するときには、乗車口のデッキで「ギャラリーHIGH RAIL」映像上映会の整理券を忘れずにもらっておこう。乗車する順番に好きな回次を選べるが、ほぼ全員分の整理券があるので、焦る必要はない。

野辺山駅までの車中での、1回の上映時間は約8分間程度で、星空案内人の男性が場を仕切って解説してくれる。1回目から4回目まであって、各10名の40名分の枠があることになる。

上映会の場所は、2号車にあるギャラリーである。天井にミニプラネタリウムがある円形のギャラリーで、春夏秋冬の季節ごとの星空の様子を解説してくれる。
乗車した秋の季節は、一等星が少なくて特徴がないというのだが、それでも見える星座がたくさんあって、よくわからなかった。

寒くなるといけないと思って車内の物販カウンターでオリジナルのブランケット@2000円を購入したが、サイズが小さくてかぶれるほどのものではなかった。しかし、デザインがかわいい限定品であるブランケットは、在庫限りで再び増産しないということだった。

野辺山駅で星空観察会を楽しんだ

18:58分に野辺山駅に到着して、いよいよ星空観察会の開始である。この列車のハイライトであるが、希望しない場合は駅に待合室で待っていればよい。

一旦野辺山駅から出て、駅のすぐ近くにある公園まで歩いて行って、そこで小淵沢駅から添乗してきた星空案内人の男性が詳しく解説してくれた。

この日は幸い快晴で星空がよく見えたのだが、その分夜冷え込んで、外にいたのが数十分だったにもかかわらず、体がすっかり冷えてしまった。十分に厚着していった方がよい。
星空案内人の天体の知識が深くて星好きには十分楽しめたと思うが、星が分からない筆者にはただ寒さが響いた。。。

野辺山駅を出発してから(8225D)帰り方の検討

星空観賞会から列車に戻ったのが19:50分頃で、車内に戻ったら暖かかった。

日中の列車だったら車窓を楽しめるが、夜走るこの列車は車窓がないので、降りる駅まではひたすら時間をつぶすだけであった。カウンターでホットコーヒーを買ってきて、暖をとった。

【東京方面への帰り方】
佐久平駅まで乗車した場合、あさま号への乗り継ぎができずに、最終のはくたか号への接続になる(えきねっとトクだ値が利用できない列車である)。
野辺山駅で小淵沢駅行き普通列車に折り返し乗車して(19:55分発)、小淵沢駅まで乗車して、接続する最終のスーパーあずさ号に乗車して終点の新宿駅まで乗車して帰る手もある(トクだ値の設定があって、値段が安い)。

【長野・松本方面への帰り方】
長野方面へは、ここでいうまでもなく佐久平駅で北陸新幹線に乗り換えるか、終点の小諸駅でしなの鉄道線に乗り換えるかのいずれでも大丈夫である。
松本方面へは、野辺山駅で折り返して小淵沢駅まで戻り、中央線に乗り換えることになる。

到着が夜遅くなるので、子供連れの場合は注意されたい。

 
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