「SL大樹」6号(東武鉄道)乗車体験:お守りゲット!

栃木県日光市にある東武鉄道下今市駅と鬼怒川温泉駅を結ぶ鬼怒川線には、2017年夏からSL大樹号が運行されているが、本稿では、前稿のSL大樹5号に引き続き、2018年2月のある土曜日の夕方にSL大樹6号に乗車した時の様子を紹介したい。(前稿のSL大樹5号の記事もあわせてお読みいただきたい。→ コチラ

「SL大樹」5号(東武鉄道)乗車体験

SL大樹号が運転される週末には、鬼怒川温泉駅前にあるSL転車台で蒸気機関車の向きが変わる様子を1日3回見学できる。本稿では、17:25分から行われる転車作業を、列車の進行に先立ってつづっていくことにする。

Sl大樹6号の概要

6号:鬼怒川温泉駅 18:09分 →(東武鬼怒川線)→ 下今市駅 18:43分【2018年2月現在の運行時刻】

一日のうちでも、最も遅い夕方の時間帯の最終列車としての運行である。真夏以外の時期は日没後の時刻なので、外の車窓を眺めるのは無理で、夜汽車の雰囲気を楽しむような感じである。
鬼怒川温泉エリアを観光した後に日帰りで東京に帰るのにはいい時間帯なのだが、日中の観光列車にしては少々遅い時間設定であるのは事実である。そのため、予約が満席にはなりにくいようで、後述するように6号に限って硬券の座席指定券を発売したりと、販売を促進する工夫が必要なのかなと考える。

鬼怒川温泉からは途中、東武ワールドスクウェア駅に停車して、下今市駅に向かう約35分の行程である。
蒸気機関車のC11、車掌車と14系客車3両、最後尾にディーゼル機関車のDE10という編成は日中の列車と変わりない。

Sl大樹6号の多様なきっぷ

前稿でも、SL大樹号に乗車するために必要なきっぷを挙げたが、本稿では、大樹6号に限ってこのようなきっぷの買い方もありという点を追加してみたい。
日中運行されるSL大樹1号から4号までの列車は満席になりやすいので、本稿のように当日購入する方法は使いづらいかと思う。

筆者は日中、鬼怒川温泉の隣の駅にある東武ワールドスクウェアに入園して散策したが、その帰りの交通手段ということで、東京に戻る途中のSL大樹6号の座席指定券と乗車券を東武ワールドスクウェアで購入してみた。
端末発券ではないので発券に時間が少々かかったが、手作りの補充券に遭遇することができた。

乗車券は、東武ワールドスクウェア駅から乗車することにして(運賃計算上は隣の小佐越駅からになるので、誤発券ではない)、下今市駅までの乗車券を購入した。青地の乗車券がきれいだ(補充片道乗車券という)。

※実際は鬼怒川温泉駅から乗車したので、鬼怒川温泉駅から150円区間の乗車券と併用した。

座席指定券も違う様式での手発行だ。これがきっぷかと疑う向きもあろうが、出札補充券という立派なきっぷである。普通は登場しないきっぷなので、珍しいのは確かだ。(座席指定券は途中乗車であっても、全区間を購入する。)

鬼怒川温泉駅でも、6号に限っては珍しいきっぷを入手できる。
SL列車に乗車するのに硬券を買って乗車できるというのだ。駅に掲示してあったので、飛びついて1枚購入してみた。

正確には旅行会社が発行する「船車券」であるが、硬券の船車券というのを他に聞いたことがないし、SL列車の指定券が硬券というのは、話題性でいけばばっちりだと思う。古い時代の汽車旅をイメージするのに、古いきっぷである硬券は非常にわかりやすい。以下は、小児用の硬券のイメージである。

TSSの地紋があるので、東武鉄道の子会社(多分東武ステーションサービス)の運営だと思う。硬券に日付を入れる体験(ダッチング)も希望すればさせてくれる。裏面には指定券の番号が手書きで入り、その下には「鬼怒川温泉駅ツーリストセンター」発行となっている。なかなか粋で面白い。




鬼怒川温泉駅での転車台体験

土曜日であるこの日の夕方は、2月の真冬で冬型の気圧配置が強く、鬼怒川温泉でも大雪が降ってきて寒かった。それにもかかわらず、多くの人たちが転車作業を見学していた。

鬼怒川温泉駅前の広場に新設されたSL大樹のための転車台は、もともとJR西日本の三次駅(広島県)にあったもので、譲り受けたものとのこと。転車台を移設、新設するということ自体、鉄道会社の並々ならぬ意気込みを感じる。

筆者はSL大樹5号に乗車して鬼怒川温泉駅までやってきて、その足で転車台での作業を見学した。駅の改札を出て左手すぐにあるので、誰にでも行きやすい。
17:25分になって、蒸気機関車と、連結された車掌車が転車台に入ってきた。特に放送などはなく、淡々と作業が進むだけなのだが、夕暮れの蒸気機関車も絵になるものだった。

SL大樹6号に乗って、鬼怒川温泉駅をあとに

転車台を後にして、すぐに駅の改札口を入ったら、SL大樹6号の発車案内が表示されていた。

列車が止まっている3番線には14系客車が止まっていたが、大樹号のヘッドマークも手抜きなくちゃんと仕込まれている。

発車15分前の17:55分頃にホームに上がったら、ちょうど客車に蒸気機関車を連結する作業を行っていた。車掌車で作業している姿は、タイムスリップしたような感じだ。

連結作業が完了した蒸気機関車。雪の降る夜で寒々しているが、力強い姿である。

そして、客車に入ったが、ブルートレインの14系客車はまさに夜汽車のイメージにぴったりだ。

簡易リクライニングの座席が前近代的だが、布製のヘッドカバーなどの手入れはちゃんとしている。

2列車に乗車して、賞品のお守りをゲット!

車中ではアテンダントさんから大樹6号の記念乗車証をもらうことができた。
3Dホログラムの立派なカードである。

裏面には、キャンペーンの内容が書いてある。

さっき5号に乗ったことをアテンダントさんに告げたら、下今市駅にあるSL展示館のインフォメーションで賞品がもらえるというのを聞いて、実際に行ったら、立派なお守りをもらうことができた。今市報徳二宮神社という神社の特製のお守りで、学業成就や商売繁盛などのご利益があるという。SL列車に乗車した人に多くの幸せがありますように、というのも粋な計らいである。

最後に、SL大樹号と、車内でアテンダントさんからもらえるアテンダント通信。(バックナンバーは、下今市駅でゲット。)
後発のリゾートトレインなりにサービスが充実した列車である。

おわりに

このSL大樹号がデビューしてからの東武鉄道の職員の雰囲気が変わってきたな、という感じがする。
つい最近までは、駅員の対応や車掌の放送も冴えないと感じていたのだが、最近は対応がずいぶん丁寧になってきて、他の鉄道会社と遜色ない程度まで変わってきた印象である。

こんなプロジェクトでも会社の雰囲気が変わるんだな、というちょっといいお話のように思える。

 
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