房総サイクルトレイン「B.B.Base」佐原コース体験【いざ乗車!】

2018年から千葉県内を走りだしたサイクルトレイン「B.B.Base」号。
東京両国駅から千葉県内の4か所の目的地に自分の自転車(スポーツバイク)と一緒に気軽に移動できる電車である。

基本はサイクリストのための移動電車なのであるが、にわかサイクリストのためのレンタサイクルを利用することもできて、思ったほど利用にハードルの高い電車ではない。自転車の車体をばらさないでそのまま車内に持ち込んで、サイクルラックに固定したまま乗車できるのは、楽である。

本稿では、前稿からの続きとして、実際に「B.B.Base」号の佐原コースを利用して、千葉県の佐原駅(千葉県香取市)まで向かい、現地でサイクリングと佐原の街歩きをした体験を、一鉄道ファン目線で記事にしたい。
前稿では、この電車の事前の予約購入方法について記してあるので、まだの方は是非一読していただきたい。

房総サイクルトレイン「B.B.Base」佐原コース体験【予約購入まで】

東京両国駅にて:レンタサイクルを利用して乗車

2018年5月の土曜日。天気予報がずっと良くなかったので、キャンセルしようかどうかずっと迷っていたのだが、ぎりぎりで雨を回避できそうな状況だったので、乗車を決行することにした。

乗車当日の朝7時過ぎに両国駅に到着。当日は両国国技館で大相撲夏場所が開催されていて、相撲観客が多い中、そこにまみれながら、B.B.Base号に乗車した。

乗車前に、両国駅西口前のロータリーにあるレンタサイクルのショップ、B.B.Baseバイシクルステーションにて、スポーツバイクを借りた。運転免許証を提示してから詳しく説明を聞き、借りた自転車は、黄色いクロスバイクで、グレーの電車車内によく目立つ車体だった。

B.B.Base号の乗り場がわかりにくい。。。事前に乗り場の案内を聞いて知っているとはいえ、すぐには向かえない。
改札が始まる7時30分になってから、両国駅駅舎と国技館の間にある業務用の道路を東に向かっていくと、B.B.Base号の男性スタッフが待機していたので、これが正しい乗り場なのだと分かってほっとした。

スタッフさんにきっぷを見せてから、乗り場や現地の情報などを教えてくれたので、それを聞いてから両国駅の3番線ホームへ。
B.B.Base号専用の入口を通ると、ホームに上がれた。

B.B.Base号の車両にご対面!

両国駅の3番線は、かつて房総特急・急行列車が発着していたホームで、こじんまりとしながらもターミナル駅の風情を今でも感じる。現在は定期列車の発着には使用されていなくて、このようなサイクルトレインには適しているのだろう。
両国駅3番線の駅名標はレトロ風のデザインで、風情がある。

ホームでもう一人のスタッフに会って、きっぷを見せてから電車へ。
すでに車両が止まっていて、すぐに乗車することができた。

この車両は、通勤電車の209系を改造したもので、4ドアなのも改造前と同じである。改造して、209系2200番台の車両番号が付いている。車外のデザインはグレースケールながらもかなり大胆で、サイクルのイラストが車体全体に配置されている。

電車に乗ったら、まずは自転車をサイクルラックに載せる作業を行った。専用のサイクルラックはしっかりしたもので、意外に単純なものなので、説明さえ読めば簡単に載せることができた。作業をサポートしてくれるわけではなく、自分で載せるので、若干力作業である。
車内は4人掛けと2人掛けのボックスシートで、空間は大変ゆったりしている。車両1両当たりの定員がわずか20人なので、たとえ満員だとしても密度は大変低い。テーブルには電源があってスマホの充電などできるので、アダプターを忘れずに。

ドアは改造前と同じ状態で無機質である。マナー啓発のラベルが貼ってある。

4号車にはフリースペースがあってくつろぐこともできるが、グレーベースのカラーリングなので、写真写りは若干暗い。ソフトドリンクや簡単なスナック類を買えるが、大したものはないので、乗車前にコンビニで買って乗るようにアドバイスされた。

B.B.Base佐原号(下り)発車

下り(9431M):両国駅 8:12分 →(総武本線・成田線経由)→ 佐原駅 9:42分

団体臨時列車扱いなので、時刻表には掲載されていない電車である。
両国駅を出発してから途中津田沼駅、千葉駅に停車して乗車することができるが、途中駅から乗車する場合には自転車をそのまま持ち込むことができず、ばらして輪行袋に入れなければならないので、この電車のメリットを享受できないのがつらいところ。
下り電車はそれ以外の運転停車もほとんどなくて、1時間半で目的地の佐原駅まで到着した。

この日は途中小雨が降るような天気で、乗客が大変少なかった。1号車の座席はほぼ埋まっていたが、それ以外の車両にはほとんど乗客がいなくて、筆者が乗車した2号車は完全貸し切り状態だった。乗客層は若い年代のサイクリストが中心なのであるが、自転車と一緒に乗車「しなければならない」わけではなく、サイクリストではない一般の乗客も1組見られた。

道中、スタッフさんが現地での走行ガイドや観光やお店のスポットを教えてくれた。その情報は、非公式ページ(Facebook公開グループ)にある情報に基づいたものだったが、実際役に立つものだった。




佐原から利根川水門まで往復&佐原の街並みの中を散策

かろうじて雨が止んだ中を、利根川沿いの自転車道をひた走り、銚子までは行かなかったものの、その途中にある利根川水門までの往復約45㎞を走った。(健脚であれば、銚子まで往復することは時間的に十分可能である。)
道の駅さわらを過ぎると、トイレが利根川水門までないので、トイレ休憩やドリンクの補給は道の駅でしておくことをお勧めする。

風が強い日だったが、マイペースで走り、河口から20㎞の表示を過ぎると、すぐに利根川水門に着いた。

佐原の街に戻ったら、そこは江戸時代にたたずまいで、タイムスリップしたようだった。
川沿いを修景すると、観光の街としてよみがえることができる、地域おこしのよい例である。

佐原の街中には日帰り温泉がなくて、快適に汗を流すことができないのが残念だった(さすがに銭湯に入るのははばかられた)。

B.B.Base佐原号(上り)で帰る

上り(9432M):佐原駅 17:32分 → (成田線・総武本線経由)→ 両国駅 19:29分

両国駅に帰る電車は17:32分の発車なので、佐原駅には17時には戻るようにしたい。
駅前にセブンイレブンがあるので、乗車前にドリンクや食料を補給してから乗車するとよいかと思う。

佐原駅の駅舎も江戸時代の代官屋敷のような立派な構えである。

16:50分頃に電車が入線してきて、電車に乗車できる。
駅の発車表示にも、B.B.Base号が表示されている。自転車と一緒に、改札口は有人通路を通ってホームに入る。

電車の先頭部分まで行ってみると、普通の電車とB.B.Base号が並んで止まっていた。両方とも同じ209系なので外見が全く一緒である。同じデザインでそろっているので、きれいな眺めである。

改めて車内に入ると、元の車両は通勤用車両の209系ベースといえ、座席のつくりはゆったりちゃんとしていて、快適に過ごすことができた。

帰りの電車も佐原駅を定刻で発車し、途中成田駅で10分間、佐倉駅で5分間運転停車して、千葉駅でも10分間停車して両国駅までは2時間弱を要した。帰りは途中での停車時間が長く、時間がかかった形である。
夕方になって天気が回復してきて、天気が恨めしい日だったが、電車は帰りも空いていた。

佐原の観光案内所でもらった、20円相当の地図とアンケート回答の謝礼としての、オリジナルの小銭入れである。電車のオリジナルグッズが特に発売されていないので、この小銭入れは貴重である。

おわりに

電車の車両の209系はもともと通勤用なので、快適な設計の車両ではないが、専用の座席がゆったりしているので、ゆっくりと過ごせた。座席の設備的には、おおよそ普通列車のグリーン車に相当すると感じたので、この電車の価格設定は(旅行代金として)良心的なものだと思う。
サイクルトレイン専用としての商品として発売されているのだが、天候によって乗客数に波があるので、一般に利用を周知してもよいのかなと思われる。

 
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