近鉄特急「青の交響曲」乗車体験

近鉄南大阪線の大阪阿部野橋駅(大阪市阿倍野区)と吉野線吉野駅(奈良県吉野町)の間は概ね30分間隔で特急電車が運行されているが、そのうち2往復が観光特急の「青の交響曲(あおのシンフォニー)」として運行されている。

大阪から橿原神宮や吉野山を観光で訪れる足として利用できる電車だが、8月の日曜日に、吉野駅から大阪阿部野橋駅に向かう2便の電車に乗車する機会が得られたので、その体験をまとめていきたい。

乗車するまでの準備

この電車は全席デラックス席なので、電車に乗車するには乗車券の他に特急券、特別車両券が必要で、吉野駅から大阪阿部野橋駅まで片道1,690円である(2019年9月執筆時点)。豪華な観光列車に乗車するにしてはリーズナブルな価格だ。

事前に特急の座席を予約しなければならないのだが、全国できっぷを買えるJR線と違って、近鉄沿線の駅でしか特急券を購入できないのが厄介である。
特急券の予約購入はインターネットでのクレジットカードでの決済も可能でチケットレスの特急券を購入できるが、2人席のツイン席、4人席のサロン席は、この記事の執筆時点では駅の窓口でしか予約購入できない。
筆者は近鉄沿線から遠くに住んでいるので、事前に予約購入することをせずに(今回は紙のきっぷを入手したかったので、あえてチケットレスを避けた)、結局乗車前日に駅窓口できっぷを購入した(他の近鉄駅と違って、阿部野橋駅の出札職員が不親切だったなぁ)。

3両編成の電車で座席がある2両の座席定員が65席と少ないこともあり、朝大阪阿部野橋駅を発車する1便(なぜか「1号」と言わない)と、吉野駅を夕方に発車する4便は、やはり需要があって満席だった。そんなわけで、空席に余裕がある2便を選んで乗車することにした。

いざ吉野駅へ!

2便:吉野駅 12:34分 →(近鉄吉野線・南大阪線経由)→ 大阪阿部野橋駅 13:51分

乗車当日は朝早い一般の特急電車で吉野駅まで向かい、急いで吉野山の散策を済ませてから、12時少し前に吉野駅にスタンバイ完了。この地方の名産の柿の葉寿司をどこかで買ってから持ち込むとよいだろう。

吉野駅の出札窓口前には空席情報の表示があって、昼に発車する2便の電車にはまだ空きがあって、夕方に発車する4便の電車は満席だと分かった。2便の特急券は出札窓口で購入することができたが、この日の2便の電車は結局満席にはならなかったようである。

青の交響曲の車両とご対面!

12時過ぎに吉野駅の改札口に着いた時には、すでに青の交響曲の車両(16200系)が到着しており、早めに写真を撮ることが可能だった。
発車案内板で先発の表示になったのは、発車の20数分前だった。

駅の表示では、車内に入れるのが発車10分前ということだが、実際には発車20分前にドアが開いて車内に入ることができた。

車体の色は深い紺色で、吉野杉の深い緑色とよくマッチする。文字は金色の配色で、結構重厚感がある。英文の列車名「Blue Symphony」のデザインがなかなかいけている。往年のブルートレインを彷彿とさせる配色だと思う。

ホームから外を見た風景。山の緑と車体の色がよく調和していることが分かる。

満を持して車内へ

ドアからデッキに入ったが、高級ホテルのようなインテリアが豪華に見えた。外見も豪華に見えるが、車両内部はかなり手が入っていることを感じさせられる。

1号車の車内。横3列のデラックス席だが、座り心地がフカフカの快適な座席である。座席の色が深い緑色で、見た目重厚感がある。普通の席には普通の折り畳み式のテーブルがあるだけである。シートピッチと窓枠の長さが一致していないので、席番によっては外の景色が見にくいことがある。

ツイン席とサロン席には大きなテーブルがついているので、2人以上で乗車する時は普通の席を取るよりもおすすめである(ツイン・サロン席を指名買いしよう)。

2号車はラウンジで、バーカウンターがある。入口にラウンジの表示があるあたりが、ホテルの中をイメージさせられる。

2号車ラウンジのデッキには、下の写真の通り小さなライブラリーとベンチが置いてあって、ちょっとした休憩を取ることができる。

ラウンジの内部。重厚な雰囲気のインテリアで、ゆったりとお茶を楽しめる。バーカウンターではプリュムやマカロンといったスイーツセットや吉野の地酒の飲み比べセットなどがあって、楽しむことができるが、バーカウンターに買いに行く形だ。アルコールのメニューが豊富なのだが、日中の電車だからか、飲んだくれている人はいなかった(笑)。

車内の席に置いてある車内販売メニューである。このメニューを見てから2号車のラウンジに行くとよいかと思う。

車内でもらえる沿線ガイドには四季の観光案内が載っているので、もらっておくとよいだろう。乗車したときにはクリアファイルが売っていたので、購入してみた。

案内放送で記念乗車証が2号車でもらえるとのことだったので実際にもらってみたのだが、丸いコースターで、飲み物の下敷きになってしまう代物だった。

座席でいただく柿の葉寿司。車内販売でも軽食程度のものはあるようだが、まとまった量を食べたいのであれば、外で買って持ち込んだほうが良いだろう。

発車してから

電車は定刻に発車して、大阪阿部野橋駅に向かって走行し、1時間20分走って終点の阿部野橋駅に着いた。吉野線と南大阪線は線形がそんなに良くないので、全体的にゆっくり目に走っている印象があった。
車内販売が席まで来るわけではなかったし、車掌が巡回する程度で、乗客を楽しませるようなイベントや演出は特になかった。

デラックス料金がわずか210円なので(執筆時点)、時間帯が合えばコスパの良い列車だと思う。

 
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