「S-TRAIN」1号(西武鉄道)横浜→秩父 全区間乗車体験

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西武鉄道・東京メトロ・東急電鉄線内で運行されている、全席指定の有料ライナー列車の「S-TRAIN」は、平日と土休日では輸送形態とその性格が異なる。

平日は、西武池袋線所沢駅・小手指駅と東京メトロ有楽町線豊洲駅間で運行され、座席に座って通勤できるという列車である。

小手指ー所沢ー(小竹向原)ー池袋ー豊洲

土曜休日は、西武池袋線から東急電鉄東横線・みなとみらい線に乗り入れ、横浜や秩父への観光ための行楽列車の性格を帯びる列車に変わる。秩父に観光に向かう横浜地区の乗客をターゲットにした便(1号・4号)と、逆に横浜に遊びに出かける西武線内の乗客をターゲットにした便(2号・3号)がそれぞれ運行されている。

西武秩父ー飯能ー(小竹向原)ー池袋ー渋谷ー横浜ー元町・中華街

本稿では、土曜・休日にみなとみらい線の元町・中華街駅から西武池袋線の終点、西武秩父駅までの113.6kmの区間を約2時間10分で直通する、S-TRAIN1号に全区間通しで乗車した体験をご紹介したい。全席座席指定の指定券の準備の仕方も共有したい。

S-TRAIN列車指定券の料金

S-TRAINは、西武鉄道の40000系車両で運行されている。基本は通勤型の車両で、ロングシート仕様であるが、有料列車として運行する時は2人掛けのクロスシートに転換できる車両である。この列車は全席指定席で運行されるため、乗車する際には乗車券だけでなく、座席を指定する「列車指定券」が必要である。

西武池袋線、東京メトロ副都心線、東急東横線・みなとみらい線の4社に乗り入れる列車で、乗車する区間に応じて各社の料金が合算される仕組みである。1社の区間だけを利用するよりも、複数の会社の区間を乗り通すと、料金が結構かさむのが事実である。本稿で元町・中華街駅から西武秩父駅まで通しで乗車した場合の指定料金が大人1,060円と高額である。

会社区間大人こども
西武鉄道西武秩父ー小竹向原500円250円
西武鉄道飯能ー小竹向原300円150円
東京メトロ小竹向原ー渋谷210円110円
東急電鉄渋谷ー元町・中華街350円180円

S-TRAIN列車指定券・乗車券の購入について

列車指定券は、出発1か月前からの前売りで購入できるし、当日も発車前ならば購入できる。乗車する駅で購入することもできるし、ネットでも購入することができる。

ネットで購入するのが意外にハードルが高く、筆者は断念した。予約システムは西武鉄道のものを使用しているようで、インターネット予約サービスは西武鉄道のものである。

インターネット予約サービスでは、クレジットカードでネット完結で指定券を購入することもできるし、予約のみで駅で引き換えることも可能であるが、いずれも座席表から好きな座席を選べないのである。通路側の席か、窓側の席かの属性しか選べない。

西武鉄道ではチケットレスサービスの「Smooz」を利用してS-TRAINの指定券を購入できるが、西武線内のリピーター向けである。座席表から好きな座席を選択できるが、購入するための事前の金額積み立てが必要になるため、1回だけの利用がしにくいのである。

西武鉄道インターネット予約サービス予約画面を引用

駅で指定券を購入する場合、西武線内から乗車する場合は西武線内の駅で、東京メトロ線内から乗車する場合は東京メトロ線内の駅で、東急線内から乗車する場合は東急線内の駅で購入する必要がある。

例えば、横浜駅ー渋谷駅間を利用する場合に西武線内の駅では購入できないし、逆に所沢ー豊洲駅間を利用する場合に東急線内の駅では購入できない。この範囲が複雑で、本稿では説明しきれないので、詳細は各鉄道会社で確認されたい。

乗車する際に券売機で指定券を購入する場合でも、座席表から好きな席を選ぶことができず、通路側・窓側の属性から席番が自動割り当てされる形で、不便である。可能であれば、乗車駅の有人窓口で希望の席番を指定して、駅員さんから購入するのがよかろう。

東急線横浜駅有人改札で事前購入

乗車券について、紙の乗車券を現金で購入する場合、西武線ー東京メトロ線内、東急線ー東京メトロ線内の連絡きっぷを購入できるが、西武線ー東急線の3社連絡のきっぷを購入できず、着駅で現金精算が必要である。結構不便なので、交通系ICカードで乗車するのが現実的だと思う。

結局Suicaで乗車

みなとみらい線元町・中華街駅から乗車!

1号:元町・中華街駅 7:01分発ー(東横線・副都心線・池袋線経由)ー西武秩父駅 9:15分着

横浜市中区にあるみなとみらい線の元町・中華街駅は地下にあるが、朝7時前の駅入口は人がほとんどいないで、とても静かだった。

6:50分に1番線ホームに降りて行った。乗客がほとんどいなくて、静かなホームだった。

6:54分になって、S-TRAIN1号の車両が回送列車で入線してきた。みなとみらい線内を西武鉄道の車両が走っていて、結構異彩を放っている。

みなとみらい線内でみる「西武秩父」駅行きの表示が結構新鮮である。なにしろ、1本の線路でつながれた113.6km先の駅である。

車内の様子である。通勤型車両で、片側4ドアの車両だが、S-TRAINとして運行される時は、片側1か所しかドアが開かない。ドアとドアの間には、2人掛けのクロスシートが3列6人分ある。進行方向が途中で逆になるので、ドアから離れた真ん中の列の座席(5,8,11番)を指定してもらうと良いだろう。

車端部はロングシートである。この席も座席指定の対象で、優先席ではない。通勤型車両なので、つり革がそのままついている。

4号車にあるトイレ。10両編成のこの列車にあるトイレが、4号車の1か所だけ。2時間以上乗り通すので、この1か所では足りない。

定刻の7:01分に元町・中華街駅を発車。次は「みなとみらい」駅に停車であるが、指定券の設定がないため、この区間で乗車ができない。車内には、2名の係員がいて、指定券を持っているかチェックしていた。元町・中華街駅を出た時点では、筆者以外の乗客はいなかった模様。

通勤型車両の座席であるが、座り心地は悪くない。窓側の席からは電源コンセントを使うことができて、座席の前にはドリンクホルダーがある。ドアとドアの間のドアよりの列の席だと、戸袋に当たって外の眺めを見づらい。

途中の横浜駅からは数人の乗客が乗ってきたが、終点西武秩父への観光客ではなく、区間利用の乗客だった。東横線内は特急電車の扱いで、途中、特急停車駅の菊名、武蔵小杉駅に運転停車し、自由が丘駅で乗客が乗降し、中目黒駅で運転停車をして、渋谷駅に着いた。

渋谷駅では区間利用の乗客が降りて行った。

渋谷駅から副都心線に入り、いざ西武秩父へ!

渋谷駅から東京メトロ副都心線に入った。渋谷駅では、終点の西武秩父駅目当ての乗客が多く乗車してきた。ちょっと行楽列車の雰囲気が出てきた。

途中の新宿三丁目駅での乗降はほとんどなく、池袋駅では乗車なし。池袋駅からS-TRAINに乗車できないのが、この列車の根本的な弱み。

小竹向原駅で運転停車し、西武鉄道の運転手と車掌さんに交代。西武線に入ってからハイカーの乗客が乗車してきて、行楽列車モードに。

お茶畑の狭山丘陵を通り、飯能駅で進行の向きが逆になって、山間に入って終点の西武秩父駅まで走った。

終点には若干遅れて到着。

S-TRAINに通しで乗ってみて

横浜みなとみらいから秩父までは遠かった。2時間以上の行路でトイレ1か所だけは正直つらいと思った。土曜休日については観光性の列車なので、通勤型車両40000系の運用ではなく、特急列車として相応の料金を課した上で、特急型車両のラビューで運行するのがいいなぁと思った。

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