野岩鉄道&会津鉄道 きっぷ鉄を満喫♪

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栃木県と福島県の山間部を走り、東京と会津地方を結ぶサブルートの野岩鉄道と会津鉄道できっぷ収集を楽しんだ。

野岩鉄道線は、鬼怒川温泉の北にある新藤原駅(栃木県日光市)と会津高原尾瀬口駅(福島県南会津町)との間を結び、続いて会津鉄道線は 会津高原尾瀬口駅と西若松駅(福島県会津若松市)との間を結ぶ。日光・鬼怒川と会津地方という大観光地の間を走る風光明媚な車窓を楽しむことができる。

そんな両社の駅であるが、筆者もうっかりしていたことに、いずれの駅にもきっぷの自動券売機が設置されていないのである(2021年11月本稿執筆時)。そんなわけで、窓口で駅員さんから購入することになるきっぷは、大都市の鉄道会社とは一風変わった独特な味わいがある。

本稿では、筆者が5年間で買い集めた両社の乗車券類、乗車券や入場券、料金券をご紹介しつつ、きっぷの様式の多様性を読者の皆さまに知っていただきたいと思う。

野岩鉄道のきっぷ

野岩鉄道線では普通列車と特急リバティ会津号が運行されており、隣接する東武鉄道線と会津鉄道線にこれらの列車が乗り入れている。線内の乗車券と連絡乗車券、特急券が発売されているが、入手できるきっぷの大部分は端末で発券された券である。硬券については、入場券を含め見たことがない。

最初に、スタンダードな乗車券といきたいところであるが、いきなり東武鉄道線への特殊な連絡乗車券のご紹介となる。この乗車券は新藤原駅を経由して東武鬼怒川線小佐越駅行きであるが、野岩鉄道線内のみ障害者割引運賃が適用され、東武鉄道線については無割引の運賃が適用された普通乗車券である(第二種身体・知的障害者および精神障害者が購入できるパターン)。一部区間のみ割引が適用される場合、鉄道会社によって連絡乗車券として発売しない場合が多いが、野岩鉄道線発では、端末発券の一葉の乗車券を入手できる(筆者の特殊な属性のために限定的に購入できるきっぷで、一般には入手できないことをお断わりさせていただきたい)。

次は野岩鉄道線内の普通乗車券であるが、これは車内検札時に車掌さんから購入されたものである。東武鉄道線内のみの乗車券(や株主優待乗車証)で乗り越した場合に購入できるものである。携帯端末機で発券されるもので駅売りの乗車券と様式は同一であるが、きっぷの上部に会社のロゴマークがついている。これも割引適用のものである。

続けて料金券である。これは、特急リバティ会津号の特急券であるが、野岩線内から東武線内の全区間で座席指定を受けて、両社の特急料金が合算されたものである(事情があれば東武線内の区間でも購入可能)。電話で席番が手配されたもので、券番号と席番が手書きである。

次は、野岩線の駅で発行されたSL大樹号の座席指定券である。これも電話手配のものであるが、先ほどと違って席番と券番号が端末に入力されて印字されている。東武線単独の料金券であるが、野岩鉄道が受託者として引き続き発売しているものと考える。

上記のいずれの端末発券されたきっぷも、駅売り分はタブレットで操作され印字されたもので、車内発行分は専用端末からの印字である。購入時は野岩鉄道の地紋が台紙に印刷されていたが、現在は白紙の感熱紙を利用しているようである。

そして、補充券であるが、2パターン分提供していただいた。まずは、線内の区間を手書きの出札補充券である。この様式は、東武鉄道のものとよく類似している。

地図式補充券。会津若松駅までの区間と、東武鉄道の路線のうち連絡運輸の設定があり、旅客流動が多そうな区間が掲載されている。少し前までは同じ様式のものを東武鉄道の車掌が携行していた記憶があるが、現在はどうだろうか。

会津鉄道のきっぷ

会津鉄道線は会津田島駅(福島県南会津町)を境界にして東武鉄道線に向かっていく系統と会津若松駅(と磐越西線喜多方駅方面)に向かっていく系統に分かれ、AIZUマウントエクスプレス号がそれらの系統をまたいで全線を走っている。

線内のきっぷだけではなく、野岩鉄道線・東武鉄道線に連絡する乗車券および特急券、そしてJR只見線・磐越西線に連絡する乗車券と多様な乗車券類が存在する。入手できる乗車券類は野岩鉄道と同じ端末で発券されたものである。野岩鉄道と違って、硬券入場券も入手できるし、多様な記念入場券や乗車券も入手可能である。

まずは、入場券から。

湯野上温泉駅の硬券入場券が200円で入手できる。

入場券は硬券だけではなく、端末で発券されたものや補充券で発行されるものもあり、それは150円である。

同じ入場券でも媒体によって料金が異なるのが、摩訶不思議な現象である。同社の旅客営業規則上、一般の入場券は大人150円だが硬券のものは記念入場券で、別途定められた料金のようであることが分かって、頭の中がクリアになった。

筆者は購入しなかったが、会津田島駅には南会津町特産のブナの木を媒体にした記念入場券も売っていて、独創性がきっぷ鉄にはうれしい限りである。

次に乗車券。これも同じくブナの木の記念乗車券で、会津田島駅から310円区間の設定である。

この木板の裏面には、券番がしっかりと刻印されている。

次に、一番スタンダードな端末発行の普通乗車券。きっぷの台紙は坪量の大きな丈夫な紙質で、インクジェット式の印字なので、保存性が非常に良好である。これもきっぷファンにはうれしいところ。会津鉄道オリジナルの地紋も印刷されている。これも例によって、湯野上温泉発会津若松行きの会津鉄道線内からJR線内への普通連絡乗車券である。先にも述べたが、障害者割引の連絡乗車券でも、会津線内が割引でJR線内が無割引のものが発行できるそうで、筆者も利用することができた(JR線への連絡運輸の乗車券類については様式が厳格と思っていただけに、ちょっと驚いた)。

端末で発券されたリバティ会津号の特急券の会津鉄道発行バージョン。会津線内発着の特急券だけではなく、東武線内のみの区間でも事情があれば発行が可能なそうである(本件は新藤原発浅草行き)。筆者は新藤原から特急に乗車するということで出していただいたものである。東武鉄道の受託者でもあることがわかる。

続いて、補充券。これは、記入式の特別補充券である。

入鋏式の地図式の補充券。これも同社の旅客営業規則に規定があるものだが、現物が一般に公開されている例は非常に珍しいと思う。野岩線の地図式補充券と同じく、JR磐越西線方面および東武線方面の同社と連絡運輸の設定がある区間について記載されている。

おわりに

乗車券類発行に厳格な鉄道会社が多い中で、本稿に挙げた両社はきっぷ収集には非常に寛容で、大変ありがたいと思う。端末券や補充券は変化があるものではないが、工夫が施された多様な記念乗車券には今後も期待したい。

嫌な顔をせず淡々と対応してくださった両社の職員の皆さまに感謝。

東京から会津若松への移動は風光明媚な野岩・会津線を

筆者は「4線連絡片道乗車券」を利用して、東京の浅草駅から会津若松駅まで東武・野岩・会津鉄道線とJR只見線にて移動した。そのきっぷの概要と列車利用の体験を以下の記事にまとめているので、是非ご一読いただきたい。

参考資料 References

● 会津鉄道の旅客営業規則から一部を抜粋

(乗車券類の様式)

第 85 条 乗車券類の発券種類及び様式は、次のとおりとします。

2 乗車券の発券種類

(1) 普通乗車券
①乗車券発売機用乗車券
ア、駅発売機用乗車券(乗車券発券システム」以下「発券システム」という。)
イ、車掌発売機乗車券(ポータブルターミナル(以下「POTポット」という。)
②特別補充券(入鋏式)
③特別補充券(記入式)

(2) 定期乗車券
①発券システム(通勤、通学)
②補充定期乗車券(通勤、通学)

(3) 回数乗車券
①発券システム
②補充回数乗車券

(4) 団体乗車券
①発券システム
②補充団体乗車券

(5)その他の乗車券類
①発券システム
②その都度定めます。

3 前項に規定する乗車券類の様式は、様式8号の1から8号の5のとおりとします。

(入場券の料金)

第 130 条 入場券の料金は、次に掲げるとおりとします。

大人 150 円
小児 70 円

記念入場券等の料金は、その都度設定します。

【別表第2号】

連絡運輸の発売区域

1.東日本会社線
 東北本線  (北)福島
 磐越西線  (北)郡山~喜多方間
 只見線  会津若松~会津坂下間

2.野岩鉄道線
 会津鬼怒川線  全線

2.東武鉄道線
 東武日光線、東武伊勢崎線、東武スカイツリーライン、東武桐生線、東武小泉線、東武佐野線、東武亀戸線、東武大師線、東武野田線(アーバンパークライン)の全線

ソースのURL:運送約款 │ 会津鉄道-会津鉄道で行く、会津の列車たび (aizutetsudo.jp)

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