秩父地方をめぐる鉄道フリーきっぷ比較

西武秩父線を走る普通列車
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埼玉県秩父市やその周辺の町には多くの観光スポットがあり、鉄道を利用してめぐる方が多いのではないでしょうか。秩父地区内を走る秩父鉄道線が、秩父神社、三峯神社、長瀞などの観光スポットを結んでいます。

この記事では、東京から秩父まで向かうのにおトクなフリーきっぷ、そして秩父地区内をめぐるのに便利なフリーきっぷを紹介し、それぞれの特長を比較したいと思います。

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5種類のフリーきっぷからの迷える選択

筆者は、毎年訪れる三峯神社(埼玉県秩父市)や西武秩父駅内にある祭の湯、長瀞町の中心部でみられる秋の紅葉を楽しむために、そして秩父鉄道線の乗り鉄自体にも秩父鉄道線をよく利用します。東京から秩父鉄道線内に入る主なルートとして、次の3つが考えられます。

● 西武池袋線・秩父線を利用して西武秩父駅から入る

● 東武東上線を利用して寄居駅から入る

● JR高崎線を利用して熊谷駅から入る

JR東日本と秩父鉄道がコラボしたフリーきっぷは残念ながらありませんが、西武鉄道と東武鉄道からは秩父鉄道とコラボしたフリーきっぷがそれぞれ発売されていて、おトクに移動することができます。

西武鉄道が発売するフリーきっぷには「秩父フリーきっぷ」「秩父漫遊きっぷ」の2種類があります。

東武鉄道・秩父鉄道が発売するフリーきっぷは「SAITAMA(さいたま)プラチナルート乗車券」です。

秩父鉄道も独自のフリーきっぷを発売していて、「秩父路遊々フリーきっぷ」「長瀞秩父おでかけきっぷ」の2種類があります。

これらの5種類のフリーきっぷは、それぞれ違った特長があります。それらの中から、読者さまの移動スタイルに合ったものを選ぶと良いわけです。それぞれのきっぷの特長をこれからご説明します。

三峯神社
秩父市最奥のパワースポット三峯神社

秩父フリーきっぷ(西武鉄道)

「秩父フリーきっぷ」は、西武鉄道から発売されているフリーきっぷです。西武線内の駅からの往復の乗車券部分と秩父鉄道線内の一部の区間が2日間乗り放題になるフリーきっぷの部分から成るものです。

● 発売日・有効期間:通年発売、2日間有効

● 発売箇所:西武線内各駅(高麗駅とそれより西武秩父駅方の駅を除く)

● 乗車当日でも購入可能

● フリー乗車区間:西武秩父線 芦ヶ久保駅ー西武秩父駅秩父鉄道線 野上駅ー三峰口駅

● 主な駅からの運賃額

駅名大人金額小児金額
池袋2,3501,180
西武新宿2,3501,180
高田馬場2,3501,180
国分寺2,0701,040
所沢1,890960
飯能1,650840
秩父フリーきっぷ(2022年01月現行の金額)

上表の金額は、900円相当の秩父鉄道線内フリーきっぷの部分と西武線の往復の乗車券の部分を加算したものです。

秩父フリーきっぷ券面

秩父フリーきっぷの乗車券は1枚構成で、出発からフリー乗車区間での乗り降り、そして帰着まで1枚のきっぷを使い続ける形です。特急ラビューやS-TRAIN、SLパレオエクスプレス号に乗車する場合は、別料金がかかります。

フリーきっぷの有効期間が2日間あるため、秩父で1泊して2日間にかけて移動する場合には、断然おトクなきっぷです。西武線内の発駅からの運賃も割引になるため、このきっぷの商品性は高いと思います。

秩父漫遊きっぷ(西武鉄道)

「秩父漫遊きっぷ」も西武鉄道から発売されています。西武線内の駅からの往復の乗車券部分と、西武秩父線高麗駅ー西武秩父駅間のフリーきっぷ部分(2日間乗り放題)、そして秩父現地で使えるクーポンの部分から成るものです。

「フリー乗車区間」の違いと「現地で使えるクーポンが付くか付かないか」の違いが、上述した「秩父フリーきっぷ」との違いです。

2022年3月10日までは期間限定で「秩父市応援 秩父漫遊きっぷ」として発売されていました。秩父市からの補助があるため、通常よりもかなりおトクな価格で提供されていました*)。

● 発売日・有効期間:通年発売、2日間有効

● 発売箇所:西武線内各駅(高麗駅とそれより西武秩父駅方の駅を除く)

● 乗車当日でも購入可能

● フリー乗車区間:西武秩父線 高麗駅ー西武秩父駅

● 現地クーポンが使える主な施設

西武秩父駅にある祭の湯(入浴・食事・買物:大人950円/小児480円分)、秩父地区の西武観光バスフリーパス(2日間有効)、トヨタレンタカー優待

● 主な駅からの運賃額

駅名大人金額小児金額
池袋2,2301,120
西武新宿2,2301,120
高田馬場2,2301,120
国分寺1,9901,000
所沢1,830920
飯能1,610820
補助がない通常金額の秩父漫遊きっぷ(2022年01月現行の金額)

上表の金額は、西武線の往復の乗車券の部分、フリー乗車区間の乗車券の部分、そして大人950円/小児480円相当の現地クーポンの金額を加算したものです。現地でクーポン対象の施設を利用する場合は、この秩父漫遊きっぷを購入すると断然おトクです。

秩父市応援秩父漫遊きっぷ券面

秩父漫遊きっぷの乗車券部分は、1枚で構成されています。発駅を出発してからフリー乗車区間での乗り降り、帰着まで同じきっぷを使います。

秩父市応援秩父漫遊きっぷ券面
(この画像のDLは固く禁止します)

乗車券部分に付随して、「漫遊○得クーポン」が付いてきます。大人950円/小児480円分の価値がありますが、有効期間が過ぎるとただの紙切れになってしまうので、すぐに使い切りましょう。

「秩父市応援 秩父漫遊きっぷ」 として購入できた期間は、西武線を往復するだけできっぷの元をとれる区間もあるので(池袋、西武新宿など)、西武秩父駅を往復する場合は格安でした。

【参考】発売されていた「秩父市応援」秩父漫遊きっぷの値段

駅名大人金額小児金額
池袋1,590800
西武新宿1,590800
高田馬場1,590800
国分寺1,470740
所沢1,390700
飯能1,290660
「秩父市応援」秩父漫遊きっぷ:2022年3月10日までの運賃額

SAITAMA(さいたま)プラチナルート乗車券(東武鉄道・秩父鉄道)

「SAITAMA(さいたま)プラチナルート乗車券」は、東武鉄道東上線・越生線全区間と秩父鉄道線の寄居駅よりも秩父寄りの区間のみ1日間乗り放題になるフリーきっぷです。東武東上線も全区間で1日乗り放題になる点が、このきっぷの大きな特長です。

● 発売日・有効期間:通年発売、1日間有効

● 発売箇所:東武東上線・越生線内各駅、および秩父鉄道線寄居駅と秩父寄りの各駅

● 乗車当日でも購入可能

● フリー乗車区間:東武東上線・越生線全線 / 秩父鉄道線 寄居駅ー三峰口駅

● 運賃額:大人1,900円/小児950円

東武東上線内の全駅が乗り放題の区間です。東武東上線に往復乗車して秩父鉄道線の方面に出かける場合、東京都区内からであれば、往復するだけできっぷの元を十分に取れます

三峰口駅に停車する電車

秩父路遊々フリーきっぷ(秩父鉄道)

「秩父路遊々フリーきっぷ」は、秩父鉄道線内で発売されていて、秩父鉄道線の全区間が1日乗り放題のフリーきっぷです。JR高崎線で熊谷駅を経由して秩父地方に向かう場合、このフリーきっぷがとても便利です。

● 発売日・有効期間:土休日および特定の期間のみ発売、1日間有効

● 発売箇所:秩父鉄道線内の各駅

● 乗車当日でも購入可能

● フリー乗車区間:秩父鉄道線 全線(羽生駅ー三峰口駅)

● 運賃額:大人1,600円/小児800円

秩父路遊々フリーきっぷ券面

この「秩父路遊々フリーきっぷ」は紙のきっぷで、土曜休日および特定の日に利用できます。このきっぷに加え、現在はスマホで使えるデジタル版の1日フリーきっぷが発売されています(大人1,500円でそれ以外の平日も利用可能)。

熊谷駅から秩父鉄道線に乗車し、秩父方面に向かう場合の運賃が高額なため、単純に1往復すれば元を取ることが可能です。

秩父鉄道線内を走るSL列車「パレオエクスプレス」に乗車し、秩父鉄道線を往復する場合、乗車券部分としてこのフリーきっぷを購入するのが適しています(SL指定券は別料金)。

長瀞秩父おでかけきっぷ(秩父鉄道)

「長瀞秩父おでかけきっぷ」も秩父鉄道線内で発売されています。秩父鉄道線内の一部区間(寄居駅から秩父寄り)が1日乗り放題の区間限定版フリーきっぷです。

● 発売日・有効期間:通年発売、1日間有効

● 発売箇所:秩父鉄道線内の有効区間内の各駅

● 乗車当日でも購入可能

● フリー乗車区間:秩父鉄道線 寄居駅ー三峰口駅

● 運賃額:大人1,000円/小児500円

長瀞秩父おでかけきっぷ券面

西武線や東武東上線を往復して秩父を訪れる場合、前述した各フリーきっぷのほうが商品性が高く、「長瀞秩父おでかけきっぷ」単独での利用はあまりお勧めしません(西武線のフリーきっぷの方が、有効期間が長いです)。

(おまけ)埼玉県民の日フリーきっぷ(秩父鉄道)

毎年11月14日は埼玉県民の日で、埼玉県内の鉄道会社からおトクなフリーきっぷが発売されます。

秩父鉄道でも「埼玉県民の日フリーきっぷ」が大人1,000円/小児500円で発売されます。

埼玉県民の日フリーきっぷ券面

このフリーきっぷの効力は、前述した「秩父路遊々フリーきっぷ」と全く同じなので、埼玉県民の日には特売で格安でフリーきっぷを購入できると覚えておいてください(埼玉県民でなくてもフリーきっぷを購入できます)。

詳しくは、以下の記事もご一読ください。

まとめ

東京から秩父を訪れるには、西武線の「秩父フリーきっぷ」もしくは「秩父漫遊きっぷ」を利用して、2日間乗り放題を楽しむのが最もおトクです。西武線の両フリーきっぷの商品性はかなり高いと思います。

東武東上線沿線から利用する場合、あるいは一日で秩父と川越の両方を観光するような場合に限っては「SAITAMAプラチナルート乗車券」の利用が適しています。

西武線や東武東上線を利用しない場合は、秩父鉄道線内で発売されている「秩父路遊々フリーきっぷ」の利用を検討しましょう。

三峰山からの眺望

参考資料 References

● 西武鉄道のフリーきっぷ(西武鉄道)

西武鉄道Webサイト
西武鉄道のWebサイト。時刻表、路線図、運行情報、乗換案内、運賃表など西武線のご利用案内から、特急ラビュー・特急レッドアロー号・S-TRAIN・拝島ライナーのご案内、レジャー情報、沿線での暮らしやおでかけ情報、企業情報などを提供しています。

● 秩父鉄道のフリーきっぷ(秩父鉄道)

おトクなきっぷ | ご利用案内
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改訂履歴 Revision History

2022年01月24日:初稿

2022年5月11日:初稿 修正

2022年5月17日:初稿 修正

2022年6月21日:初稿 修正

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