「青の絶景ネモフィラ」号で国営ひたち海浜公園へ~必要なきっぷ・乗車体験~

E653系電車国鉄色車両
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毎年4月下旬から5月初旬にかけて見頃になる、「国営ひたち海浜公園」(茨城県ひたちなか市)のネモフィラの花。みはらしの丘をびしっと埋める青色の花には、心惹かれるものがあります。

そんな国営ひたち海浜公園に向かうための列車には、東京都心を発着する特急「ひたち」「ときわ」号があり、多くの本数が運行されています。

その他に、ネモフィラの花の見頃時期に合わせて、期間限定の臨時列車「青の絶景ネモフィラ」号が大宮駅(さいたま市大宮区)発着で土日に運行されます。花が満開になる時期に合わせての運行のため、運行日の決定・発表が乗車1か月前を切った間際のタイミングになります。

さいたま市や埼玉県越谷市近辺から、国営ひたち海浜公園の最寄り駅である勝田駅(茨城県ひたちなか市)まで、片道135.5kmの距離をダイレクトに移動することができ、とても便利な列車です。

大宮駅から乗り換えなしで、とても便利な列車です!

本稿では、ネモフィラの花の時期に国営ひたち海浜公園に向かう足としての特急列車「青の絶景ネモフィラ」号の概要や必要なきっぷの購入方法を説明した上で、筆者自身の往復の乗車体験(2022年4月)をご紹介したいと思います。

この列車の情報に加えて、勝田駅からひたち海浜公園までの交通手段や、おススメの見どころを若干、皆さまと共有します。

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「青の絶景ネモフィラ」号の概要

ネモフィラの花を国営ひたち海浜公園にて

「青の絶景ネモフィラ」号は、臨時で運行される特急列車で、大宮駅から武蔵野線・常磐線経由で、国営ひたち海浜公園の最寄り駅である勝田駅まで向かいます

列車には自由席は設定されておらず、全席指定席で必ず座って快適に移動できます。使用される車両は「ひたち」「ときわ」号で使用されている新車両ではなく、E653系電車という古めの特急用車両が充当されます。

大宮駅や武蔵野線の駅から常磐線の駅に向かうには通常、南浦和駅と新松戸駅で乗り換えますが、実は両駅近辺に渡り線があり、直通運転できるように線路が敷かれています。そのため、このような直通列車を走らせることができます。

この列車には、大宮駅、南浦和駅(さいたま市南区)、南越谷駅(埼玉県越谷市)、吉川美南駅(埼玉県吉川市)から乗車することができます。そのため、さいたま市近辺に在住する人がターゲットである、結構ピンポイントな列車です。

時期的には、ネモフィラの花が満開になる見頃を見計らっての運行で、2022年は4月後半の4月16、17、23、24、30日および5月1日に往復の列車が運行されました。毎年同じ時期に運行されると思われるため、時期が近くなったら国営ひたち海浜公園のウェブサイトやJR東日本のニュースリリースをチェックしましょう。

「青の絶景ネモフィラ」号乗車に必要なきっぷ

菜の花とネモフィラの花のアンサンブル

「青の絶景ネモフィラ」号は特急列車なので、乗車するには乗車券の他に特急券を購入する必要があります。この列車は前述した通り、全車指定席の列車のため、あらかじめ座席が指定された特急券を購入するわけです。

特急券(指定席)を購入するには、JR駅のみどりの窓口の他、インターネット予約の「えきねっと」、駅の指定席券売機を使用して購入することもできます。筆者は駅の指定席券売機を自力で操作して購入したので、操作画面の流れを備忘で載せておきます。

臨時列車であるものの、「えきねっと」でも比較的容易にこの列車を表示させ、予約購入することが可能と思います。発駅と着駅(勝田駅)を入力し、列車の発車日時を正確に入力すると、筆者が認識する限り問題なく検索できます。

駅の指定席券売機でも「えきねっと」と大体同じ状況で、「乗換案内から購入」の画面が操作できれば、他の観光列車よりも比較的簡単にこの列車を表示させることができます。

乗車券に関してはおトクなきっぷが特に存在しないため、普通の乗車券を所定運賃で購入するか、Suicaなどの交通系ICカードで乗車します。

大宮駅から勝田駅まで片道101kmを超えるため、乗車券と特急券を往復で一括で購入すれば、「大人の休日俱楽部」会員は運賃と特急料金の割引を受けられます(ただし、4月27日以降はブラックアウト期間のため割引なし)。

大宮駅発勝田駅行き往復乗車券の券面
往復乗車券として一括で購入すると営業キロが201km以上になり「大人の休日俱楽部」割引が適用
大宮駅発勝田駅行き往復乗車券の券面

往路の「青の絶景ネモフィラ」号で勝田駅に向かう

列車番号:9021M
大宮駅 8:16分発 →(武蔵野線・常磐線経由)→ 勝田駅 10:07分着

大宮駅発勝田駅行きB特急券の券面
B特急料金が適用されるため「ひたち」「ときわ」号の特急料金とは異なる
大宮駅

日中よりも少し静かな大宮駅の7番線ホームに筆者が向かったのは、ちょうど朝の8時ちょうどでした。大宮駅の7番線はオールマイティーで、7番線を発着できる列車が多いのですが、臨時列車も例外ではなく、大体が7番線からの発車です。

青の絶景ネモフィラ号の発車案内表示

7番線ホームにある列車名と行先の表示。「青の絶景ネモフィラ」号の列車名がそのまま表示されています。

青の絶景ネモフィラ号の発車案内表示

表示が切り替わると、全車指定席である旨と7両編成であることが表示されます。

E653系車両を大宮駅にて

写真を撮っているとほどなく、8:01分に東大宮方から列車が入線。E651系の「E70」編成には、国鉄色の塗装が施されています。流線型の前面デザインにも、比較的しっくりなじんでいると思います。

特急勝田ゆきの行先表示

臨時列車で楽しみなのが、車両外面の行先表示板。今回はオーソドックスに「特急 勝田」と表示されています。

E653系車両普通車の車内

普通車指定席の車内。古さを隠し切れない車両です。シートのモケットだけは張り替えられていますが、頭部がかかる白いシートカバーが取り付けられていません。特急列車なだけに、けちった感じが否めず、少し物足りない感じです。

E653系車両グリーン車の車内

1号車グリーン車の車内。グリーン車の定員はわずか18人で、普通車とは違った空間が広がっています。E653系のグリーン車は、座席と座席の間がパーティションで仕切られているのにはびっくりしました。

大宮駅を定刻の8:16分に発車。大宮駅を発った時点ではかなり多くの席が埋まっており、途中の武蔵野線内の駅の停車するうちに、ほぼ満席に。この日は天気が良かったので、利用する乗客が大変多く、臨時列車でもほぼほぼ満席でした。

勝田駅

途中の武蔵野線内と、常磐線の取手駅までの区間は普通列車並みにゆっくりと走行。取手駅には9:13分に着き、3分間の運転停車を経て、再び発車。終点の勝田駅までは快走で、定刻に勝田駅に到着しました。

復路の「青の絶景ネモフィラ」号で大宮駅に戻る

列車番号:9024M
勝田駅 16:24分発 →(常磐・武蔵野線経由)→ 大宮駅 18:14分着

大宮駅発勝田駅行きB特急券の券面

勝田駅からひたち海浜公園に向かうためのローカルな情報に先立ち、この列車の復路の乗車した様子を先に書きたいと思います。

ムコナくん

筆者が勝田駅に戻り、改札口を入ったのがちょうど16時。改札口の中ではJRのゆるキャラ「ムコナ」のお出迎えが。

ムコナをアテンドしていたJRの社員さんが作成して持っていた旗。レトロな行先表示板が再現されていました。特急ひたち号ではないのが残念ですが、行先自体はかなりリアルで、旅情を誘います。

青の絶景ネモフィラ号の行先表示

勝田駅3番線ホームの行先表示。勝田駅で大宮駅行きの表示を見かけることは珍しいかと思います。多くの乗客たちがホームに降りてきていて、列車を待ち構えていました。

特急列車の種別表示

16:10分に列車が入線。車両の行先表示板の表示がシンプルに「特急」。とても分かりやすく、筆者個人的に好きな表示パターンです。

E653系電車大宮駅にて

復路の列車も定刻運行で、大宮駅には18:11分に11番線ホームに到着。復路の列車の乗車率はそれほど高くなく、50%ほどの席の埋まり方だったと見受けました。乗客の客層も鉄ヲタではなく、一般の観光客がほとんどで、臨時特急列車としてはかなり成功している部類だと思います。

勝田駅から国営ひたち海浜公園に向かう

茨城交通路線バス

国営ひたち海浜公園は勝田駅の駅チカにあるわけではなく、下記の手段で移動する必要があります。

● 茨城交通の直通路線バスに乗車

● ひたちなか海浜鉄道の列車に乗車し阿字ヶ浦駅で無料バスに乗り換え

路線バスが駅と公園を直行する一方、列車は途中那珂湊駅を経由し、おさかな市場などの観光スポットの近くを通ります。少なくとも片道は列車に乗ることをおススメします。

茨城交通バス臨時きっぷうりば

折しも筆者が直通路線バスに乗車し、公園に向かったのが好天の土曜日の午前中。満席の特急列車が続々と勝田駅に到着し、多くの乗客が吐き出されてくる状況で、路線バスに乗車するまでが修羅場でした。バス乗り場に入る前に長い行列が乗車券売り場に続いていて、バスに乗る前に現金できっぷを買うようになっています。

バスのきっぷ、片道しか乗らなくても、一日フリーきっぷのほうが運賃が安くなっていました(障害者手帳所持者の片道利用を除く)。

ひたちなか海浜鉄道阿字ヶ浦駅

一方で、ひたちなか海浜鉄道の列車で阿字ヶ浦駅経由で向かうという手もあります。運行間隔が約40分間隔と少ないのが難点ですが、のんびりした雰囲気は感じられます。とはいえ、勝田駅の乗り場にも長い列ができてました。。。

ひたちなか海浜鉄道阿字ヶ浦駅

列車の終点の阿字ヶ浦駅で、無料のシャトルバスに乗り換え。

ネモフィラシャトルバス

バスの車体に、シャトルバスである旨の紙が貼られていました。

ネモフィラの花を見てから那珂湊のおさかな市場へ

前掲の写真の通り、公園の園内には恐ろしいくらい多くの客が入っていて、花畑と空を分けるみはらしの丘の稜線が人の行列となってました、汗。

ネモフィラシャトルバス

筆者はさっさと写真を撮って、阿字ヶ浦駅に向かうシャトルバスの乗り場である海浜口に向かいました。3台運行のシャトルバスでしたが、3台とも席がすべて埋まってました。

那珂湊おさかな市場

列車に乗り換え、那珂湊駅で降りて徒歩15分で、那珂湊港にある「おさかな市場」に到着。おいしい刺身定食をいただきました。海浜公園や那珂湊の街を回っているうちに、6時間の滞在時間がちょうどいい感じで過ぎました。

Appendix: 指定席券売機で「青の絶景ネモフィラ」号のきっぷを買う方法

指定席券売機のイメージ
駅によってはインターホンでアシストを求めることができる場合も

駅のみどりの窓口が最近混雑していて、お困りの方が多いことと思います。JRの駅の運営には問題点が増えてきただけに、指定席券売機の操作を自力でできると、いざという時に心強いです。

指定席券売機の機能の中でも、「えきねっと」と似た操作感を持つのが「乗換案内から購入」です。臨時列車については、基本的にはこの機能を使用して購入します。

(1) 初期画面。「大人の休日俱楽部」会員で、割引できっぷを購入するには、最初に必ず紺色の「大人の休日俱楽部割引きっぷ」を押してください(押し忘れると最初からやり直しになります)。割引の有無にかかわらず、初期画面上では右上の「乗換案内から購入」を押します。

指定席券売機の操作画面遷移

(1′) 大人の休日倶楽部会員の場合、ここでクレカを挿入します。

指定席券売機の操作画面遷移

(1”) 購入条件を読んだら「確認」を押して、先に進みます。

指定席券売機の操作画面遷移

(2) 検索条件の指定画面です。券売機を置いてある駅以外の駅から出発する場合は、自分で駅名を変更します(蛇足ですが、JR西日本管内の駅ではできない場合があります)。今回は在来線の列車なので、「新幹線を利用しない」よう設定します。

指定席券売機の操作画面遷移

(3) 大宮を発駅(経由駅)、勝田駅を着駅とすると、臨時列車としては比較的簡単に「青の絶景ネモフィラ」号が表示されます。

指定席券売機の操作画面遷移

(4) 大人の休日俱楽部割引きっぷの場合、ここで往復乗車券を購入します。(無割引の場合はどちらでも)

指定席券売機の操作画面遷移
1件の乗車券で201km以上という要件を満たすため、往復乗車券を購入

(5) 往復で購入できます。発駅と着駅を反対にして検索します。

指定席券売機の操作画面遷移

(6) 検索結果を確認します。

指定席券売機の操作画面遷移

「青の絶景ネモフィラ」号は、日帰り旅行に適した列車

朝一に大宮駅を出発して午前中に国営ひたち海浜公園に着き、那珂湊の街によってから勝田駅に戻り、大宮駅に帰るには、ちょうどよい滞在時間です。

定期列車にあるような「えきねっとトクだ値」料金を利用できず、所定の運賃とB特急料金が適用されるため、値段が高いのが、強いて言えば難点です。

改訂履歴 Revision History

2022年4月24日:初稿

2022年4月25日:初稿 修正

2022年5月16日:初稿 修正

2022年6月21日:初稿 修正

※ コメント ※

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