「大人の休日俱楽部」旅行商品は高い?~個人手配へのいざない~

大人の休日俱楽部旅マガジン
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筆者の手元には、毎月「大人の休日俱楽部」会報誌が送付されてきます。その会報誌には「旅マガジン」という旅行商品の紙のカタログが添付されていて、内容を眺めると遠くに出かけたい衝動にかられます。

これらの資料には、旅行商品(パッケージツアー)を購入しないと乗車できない列車や宿泊施設も数多く収録されていますが、お値段を見ると、なかなか手を出せない金額です。人さまよりも稼ぎの少ない筆者は、いつもため息をついてしまうのであります。

パッケージでは高い旅行商品の価格、自力で手配すれば安くならないものでしょうか?

数多い旅行商品の中には、全ての旅行素材を(個人手配として)自力で揃えられるものが存在することに、筆者は気付きました。

そこで、筆者はこれらの旅行商品の中から、自力で手配できそうな旅行商品をサンプルとして若干ピックアップして、乗り鉄旅行の素材(きっぷ・宿泊)を個人手配した場合の金額を算出し、当該旅行商品の価格を検証してみました。

誰でも気軽に手を出せる値段ではないですよね。

本稿では、旅行商品の金額と、自力で手配した旅行の素材の合計金額との比較検証の結果として、個人で自力手配することのリーズナブルさをお示ししたいと思います。また、旅行商品の購入や自力での手配に当たっての留意点についても触れたいと思います。

日頃は1円単位で節約に励んでいても、旅行となるとつい財布の紐が緩んでしまいがちではないでしょうか。旅行代金についても、抜かりなく節約した分で料理を一品追加して、ちょっと贅沢に食事を楽しめるかも。

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なかなか強気な価格設定が筆者を個札手配にいざなう

E7系車両のイメージ

毎月筆者の手元に送付されてくる「大人の休日俱楽部」会報誌に同封されている「旅マガジン」という旅行商品の紙のカタログ。JRや民鉄のさまざまな観光列車や臨時列車に乗車するコースが多く掲載されている、乗り鉄(鉄道旅行)志向の強い旅行商品(パッケージツアー)が中心です。

「旅マガジン」の内容は、インターネットの「日本の旅、鉄道の旅」ウェブサイトに掲載されているものと大半が同じで、当該サイトで商品の申込を行うこともできます。

筆者も当該商品の旅程には大変魅力を感じ、旅行の詳細を眺めることも多いです。「日本の旅、鉄道の旅」の旅行商品は、旅行商品ならではの魅力が付加価値ではありますが、その対価の高さには二の足を踏んでしまいます。

それらの旅行商品に使われているそれぞれの旅行素材は、個人では手配できないものが多いことは事実です。ただし、旅行商品も玉石混交で、列車のきっぷの予約購入やホテルの予約を自力で行って、素材を揃えることができる旅行商品も中にはあります

越乃しゅくら号の車内で楽しめる飲み比べセットのイメージ
「越乃Shu*Kura」号の車内で楽しめる飲み比べセット(イメージ写真)

なるべく安価に乗り鉄を楽しんでいる筆者としては、「大人の休日俱楽部」会員割引(乗車券類の割引)やおトクなきっぷを活用し、必要なきっぷを個札として購入し、できる限りの節約をします。また、宿泊に関しては、筆者の行きつけの某ホテルチェーンを会員としてリーズナブルに利用します。

ほとんど同じコンテンツをより安価に楽しむことができた時の喜びと充実感は、筆者に限らずどなたにとっても素敵な体験であることには違いありません。

前置きが長くなってしまいましたが、これから日帰り旅行の旅程と宿泊付きの旅程をそれぞれサンプルとして、それらの内容と値段を検証していきたいと思います。

日帰り旅行:東京駅から長野駅行きの旅行商品

一つ目のケースは、宿泊が伴わない日帰り旅行の旅程です。

「日本の旅、鉄道の旅」サイトから抜粋

この旅程では、東京駅から北陸新幹線の普通車指定席に乗車し、長野駅を単純往復します。善光寺への参拝のために利用できる商品ですが、善光寺を参拝「しなければならない」わけではありません。

食事は付いておらず、往復の新幹線代と長野駅ビルで使える1,000円分のクーポンが付いて、大人12,800円です。自力で往復の新幹線のきっぷを購入したとすると、次のようになります。

種別区間金額備考
乗車券・特急券東京駅→長野駅5,280あさま号:普通車指定席(トクだ値35)
乗車券・特急券長野駅→東京駅5,280あさま号:普通車指定席(トクだ値35)
クーポン買物券1,000長野駅ビル
合計 11,560 
2022年4月現行の運賃・料金

往復とも「あさま」号の「お先にトクだ値」(トクだ値35)料金で取れると、クーポン代を考慮しても節約できるかできないかの程度です。上表への記載はありませんが、トクだ値料金が取れずに所定運賃・料金を支払ったとすると、往復で16,280円かかります(新幹線の「トクだ値」は、往々にして予約が取りにくいです)

強気価格が多い旅行商品の中でも、このコースに関しては価格設定がかなり安価で、頑張っている印象があります。筆者的にも、旅行する日にちや時間帯が合うのであれば、購入する価値があると考えます。付加価値がほとんどない旅行商品のため、そもそも利益を乗せるのは難しいでしょう。

宿泊旅行:東京駅から新潟県、庄内地方を周遊する旅行商品

二つ目のケースは、新潟駅近辺でのホテル宿泊を伴う一泊二日の旅程です。

「日本の旅、鉄道の旅」サイトから抜粋

全体的に余裕がある旅程とはいえ、2日間のほとんどの時間を列車の中で過ごします。全旅程の鉄道運賃・料金分と朝食付きのホテル宿泊料金とが旅行代金に含まれます。また、このコースには添乗員が付きます

新潟県内では観光列車「のってたのしい列車」である「柳都Shu*Kura」号と「海里」号の普通車指定席の乗車が含まれていますが、これらの指定席券は実は自力で手配可能です。クーポン2,000円分を含み、全体の旅行代金は大人45,000円です。

この旅程に必要なきっぷと宿泊予約は、次の表の通りです。

種別区間金額備考
乗車券週末パス8,880 
特急券東京駅→上越妙高駅4,270はくたか号:普通車指定席
指定席券上越妙高駅→新潟駅530柳都Shu*Kura号:普通車指定席
指定席券新潟駅→酒田駅840海里号:普通車指定席
特急券新庄駅→東京駅5,850つばさ号:普通車指定席
宿泊新潟駅チカのホテル5,890同クラスの某ホテルチェーン
クーポン買物券2,000新潟駅ビル
合計 28,260 
2022年4月現行の運賃・料金

週末発の旅行商品のため、「週末パス」を乗車券として利用することができます。新幹線特急券と上記の列車の指定席券については、それぞれ別途に予約購入します。

宿泊についても、この旅程に含まれている某グループホテルと同等クラスのホテルの料金相場は、約6千円と考えます。自力で手配した場合の合計金額は、クーポン2千円分を考慮しても28,260円となります。

添乗員が付いたにせよ、原価ともいえる素材の価格合計金額の28,000円と、この旅行商品の代金である45,000円とはかなり差があります。この旅程は遂行自体あまり困難ではなく、添乗員が付く必要性をあまり感じないため、代金にはかなり割高感がありますこの旅程が持つ付加価値を超えた、強気な価格設定かと思います。

【参考】同クラスの某ホテルチェーンの宿泊料金

「週末パス」については、こちらの記事もご参考に。

自力手配の前に留意すべき点

海里号車両のイメージ
「海里」号

● 旅行商品が「募集型企画旅行」である点

きっぷを個札として自力で手配する場合、旅程に責任を持つのは旅行者自身となります(有事の際、誰も助けてくれない)

一方で、旅行商品を購入する場合、旅程管理に関する責任は、旅行者ではなく主催する旅行会社にあります(旅行会社がサポートしてくれることになっている)

旅行をうまく完遂できるかどうか不安があるような場合は、旅行会社が主催する旅行商品を購入すると安心でしょう。

● 国内旅行傷害保険の付保について

旅行商品には、一般的に国内旅行傷害保険が付保されています。万が一事故があった場合の補償があるかないかということです。旅行商品を購入する際には、保険の補償内容を確認することをおススメします。

一方、自力で手配する場合、それだけでは保険は付きません。しかし、列車のきっぷや宿泊代金をクレジットカードで支払うと、そのクレジットカードに付いている国内旅行傷害保険の補償を受けられることが一般的です。「大人の休日俱楽部」カードも例外ではなく、当該カードで決済すれば国内旅行傷害保険が付いているので、この点は安心できるでしょう。

越乃しゅくら号のイメージ
「越乃Shu*Kura」号

● 列車が取れるかどうか

これが一番肝心な点でしょう。個人が列車の指定席のきっぷを購入する場合、乗車1か月前の10時まで待つ必要があり、人気がある列車の場合はこの時点が競争時です。えきねっとを利用すれば、これ以前のタイミングで事前受付を利用できます(予約成立ではないことに注意)。列車が取れるも取れないも、旅行者自身の責任です。

一方で、旅行商品を購入する場合、旅行が催行されることが確定した時点で、それらの席が取れていることになります。旅行商品として仕入れる席は通常、乗車1か月前よりも前に団枠として確保されています。その席を販売することになるため、旅行商品が買えれば(契約が成立すれば)席が自ずと確保されるわけです(逆に旅行商品が売れなかった場合、確保されていた席が返却されることがあり「手仕舞」と呼ばれます)。

● 旅行のキャンセル料について

「募集型企画旅行」の旅行商品については、旅行業約款にてキャンセルのタイミングとキャンセル料金の金額割合が規定されています。日帰り旅行にあっては出発11日前、宿泊を伴う旅行にあっては出発21日前までにキャンセルすれば、キャンセル料がかかりません。その時期を割り込むと、一定額のキャンセル料が課されることに留意が必要です。

一方で、個人で購入した個札のきっぷについては、購入した時点からキャンセルのための払戻手数料がかかってきます。乗車前日と当日のキャンセルになると、特急券・指定席券の払戻手数料は額面の30%かかります。きっぷの枚数が多い場合、手数料がかさむ場合がありますが、旅行商品のように間際のキャンセル料が高額になることはありません

旅行商品がキャンセル待ちでもあきらめないで

山形新幹線つばさ号のイメージ

低価格に訴求する旅行会社も多い中、JR東日本が企画する「日本の旅、鉄道の旅」の旅行商品(乗り鉄用の旅行商品)の価格設定が強気すぎて、一般庶民には手を出しにくい状況になっていると考えます。

それにもかかわらず、これらの旅行商品が高価格であっても好評で、キャンセル待ちであることが結構多いように見受けます。余談ながら、生活困窮がクローズアップされる中、世間には裕福な人たちも多いのかなと、個人的には不条理さを覚えます。

旅行商品がキャンセル待ちであきらめる前に、自力できっぷを買ってみることに挑戦されてはいかがでしょうか。人気度にもよりますが、思いのほか簡単かつ安価に予約を取れることと思います。

きっぷについては、弊ブログだけではなく、他にも有益な情報がたくさんあふれていますので、研究の上でご自身にあった旅程を自力で組み立てるのも、とても楽しいと思いますよ。

参考資料 References

● 「大人の休日俱楽部」会報誌(JR東日本)2022.5

大人の休日俱楽部旅マガジン

● 「日本の旅、鉄道の旅」ウェブサイト(JR東日本びゅうツーリズム&セールス)

日本の旅、鉄道の旅 (国内旅行予約)|ツアー一覧|JR東日本びゅうツーリズム&セールス
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改訂履歴 Revision History

2022年4月28日:初稿

2022年5月16日:初稿 修正

2022年6月21日:初稿 修正

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