「リゾートしらかみ」号《橅編成》座席指定の取り方・乗車体験【2022年版】

リゾートしらかみ号ぶな編成
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JR奥羽本線秋田駅から、日本海沿いの五能線まわりで、青森駅までの約247kmの長い道中を約5時間かけてゆっくり走る「リゾートしらかみ」号。前身の「クルージングトレイン リゾートしらかみ」号として1997年に運行が開始されてから、2022年でちょうど25年経ちました。

筆者は2016年のGWに「リゾートしらかみ」号の「くまげら」編成に初めて乗車しましたが、2022年4月に「橅(ぶな)」編成に再び乗車する機会がありました。

日本海の眺めがステキそうですね!

新しい車両に乗って、日本海を眺めながら快適に過ごせますよ!

この記事は、筆者が乗車した「リゾートしらかみ」号「橅(ぶな)」編成での体験をもとに書いた、2022年版の最新記事です。全車指定席の「リゾートしらかみ」号に乗車するのに必要なきっぷ(一般座席・コンパートメント座席とも)および「橅」編成の車両紹介、そして実際に青森駅から秋田駅まで通しで乗車した体験を皆さまと共有したいと思います。

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「リゾートしらかみ」号の概要・詳細情報の取り方

リゾートしらかみぶな編成ロゴ

冒頭にて述べた通り、「リゾートしらかみ」号は、秋田新幹線の終着駅であるJR奥羽本線秋田駅(秋田県秋田市)から奥羽本線を東能代駅(秋田県能代市)まで走ってから海沿いの五能線に入り、弘前駅(青森県弘前市)で再び奥羽本線に戻って終着の青森駅に至る列車です。

秋田駅から青森駅までの走行距離は約247kmで、走行時間も約5時間と、一つの列車としては長丁場です。そんな列車の特性もあって、「リゾートしらかみ」号は点と点を結ぶ都市間移動列車というよりは、列車の乗車そのものを楽しむための観光列車(JR東日本は「のってたのしい列車」と呼ぶ)の性格が強いです。

リゾートしらかみ運行区間進行方向の図

「リゾートしらかみ」号の特徴として、奥羽本線と五能線の線路配置のために、途中の3駅(東能代駅、川部駅、弘前駅)でスイッチバックがそれぞれあり、進行方向がその都度変わります。

「リゾートしらかみ」号は、列車番号が8000番台の臨時列車ながら多くの日に運行され、多い日で一日3往復6本の列車が運行されます。運行本数が比較的多い観光列車で、次の3編成の車両が運行に使用されています。

「くまげら」編成(キハ48系車両):2006年デビュー

「青池」編成(HB-E300系車両):2010年デビュー

「橅(ぶな)」編成(HB-E300系車両):2016年デビュー

当初は、旧型車両であるキハ48系で運行されていましたが、2010年にハイブリッドエンジン車両「HB-E300系」が青池編成に導入され、続けて橅編成にも導入されました(くまげら編成も、遠くない将来に更新されるのでは)。

「リゾートしらかみ」に関する公式のウェブリソースも充実していて、JR東日本の公式サイト「のってたのしい列車」のほか、「五能線の旅」という特設の公式サイトからも列車の情報を得られます(当該リソースのURLは、文末の参考資料をご覧ください)。

「五能線の旅」に関しては、ウェブの他に紙のパンフレットも配布されているので、近くのJR駅で入手することができます。

列車の運行日や使用編成、当日の車内エンターテイメントに関する情報については、これらのリソースを参照するのが最も確実かつ正確です。

五能線の旅パンフレット

【座席の席番表】

座席配置および席番表についても、上記の公式リソースから参照できますが、この記事にも載せておきます。

前述の通り、途中の駅(東能代駅、川部駅、弘前駅)でスイッチバックが3回あり、進行方向がその都度変わります。一般座席で海側の座席を取るにあたって、秋田駅から乗車する場合には、東能代駅で列車の進行方向が逆になるため、注意してください。

五能線内で海側の座席になるのは「A席」の側です。自分で座席指定の操作をする場合、あわせて注意してください。

リゾートしらかみ号ぶな編成席番表

各号車ごとの席番表については、この記事の最後にある「Appendix-1」を参照してください。

下図から、青森駅行き下り列車においては、「1号車1番A-D席」秋田駅行き上り列車においては、「4号車11番A-D席」が前面展望を得られる上席ということが分かります。

リゾートしらかみ席番表
「五能線の旅」p3から引用

「リゾートしらかみ」号の座席の種類・座席指定の取り方

運行日数が観光列車の中では多い「リゾートしらかみ」号。全車指定席の快速列車のため、この列車に乗車するには、後述する乗車券のほかに、指定席券をあらかじめ購入する必要があります

【座席の種類(設備)】

リゾートしらかみ号のいずれの編成にも、座席の種類として2種類の設備(キャビン)があります。

一般のオープン座席(1,3,4号車):リクライニングシート

コンパートメント座席(2号車):4人用の半個室(一部の車室はフルフラット座席)

乗車するキャビンによって、指定席券の購入方法に違いがあります。

【指定席券のお値段】

「リゾートしらかみ」号は、平日を含め年中運行されているため、オフシーズン(閑散期)には指定席券の料金が、通常より安く設定されています。観光列車にあって、閑散期に運行されるのは稀なパターンなので、留意ください。

● 閑散期(*):大人330円(小児160円)

● それ以外の時期:大人530円(小児260円)

* 閑散期 … 以下の期間中、祝日と祝前日にあたらない月~木曜日

1/07-2/末, 4/21-26, 5/07-10, 6/01-7/15, 9/01-10/10, 11/01-12/27

※ 一般座席、2号車コンパートメント座席とも同額です。

【指定席の発売開始時期】

大型連休などのピークシーズンにもオフシーズンにも運行されるだけに、指定席券購入(=座席指定)の難易度には時期によって差があります。いずれの日に乗車するにしても共通しているのは、指定席券の発売時期です。

乗車日の1か月前の日の朝10時に座席の発売が開始されますが、指定席券を購入する箇所・手段によって開始時期が以下の通り微妙に異なります。

【指定席券の発売箇所・発売手段】

指定席券を購入する手段および発売開始のタイミングについては、次の通りです。

● 駅のみどりの窓口(有人窓口)

乗車日1か月前の10:00

※ 2号車のコンパートメント座席については、有人窓口のみでの発売です。

● 駅の指定席券売機【シートマップ表示可】

乗車日1か月前の10:10

※ 有人窓口よりも10分遅い開始です。取りにくい時期は、有人窓口を利用した方が良いです。

※ 指定席券売機で指定席を購入するまでの操作画面の遷移は、本記事文末「Appendix-2」を参照してください。

● 「えきねっと」(インターネット予約)【シートマップ表示可】

乗車日の1か月と7日前14:00– 【事前受付開始時刻】

区間(発駅と着駅)や日にちを普通の検索画面に入力するよりも、「のってたのしい列車」の一覧から「リゾートしらかみ」号を選択した方が、操作が簡単です。

実際に手配が行われるのは、上述した「乗車日1か月前の10:00」と、有人窓口と同一です。事前受付が完了したからといって、予約が確定したわけではないので、要注意です(取れない場合も往々にしてあります)。

※ えきねっとで座席が取れた場合、決済完了後に駅の指定席券売機で指定席券(紙のきっぷ)の受け取りが必要です。

「えきねっと」の事前受付に関する詳しい情報は、筆者の別稿(↓)を参照してください。

【指定席券の様式】

購入後発行される指定席券は、設備によってそれぞれ以下の券面です。

● 一般座席

リゾートしらかみ指定席券の券面

● コンパートメント座席(2号車)

列車名の表記が「リゾートしらかみX号 B」となります。

リゾートしらかみコンパートメント座席指定席券の券面

なお、「大人の休日俱楽部パス」などのパス類を利用する場合、その枠で「リゾートしらかみ」号の指定券も取ることができます。その場合、「指定席券」ではなく「指定券」と記載されます(金額なしの指のみ券)。

乗車に必要な「乗車券」について~おトクなフリーパスあります~

「リゾートしらかみ」号に乗車するには、指定席券の他に「乗車券」も必要です。

乗車券については、乗車区間の普通乗車券に限らず、乗車区間を含むフリーパス類を利用することも可能です。

● 五能線フリーパス

フリー乗車区間に、リゾートしらかみ号の運行区間すべてが含まれています。2日間有効で大人3,880円(小児1,940円)で、大変おトクです。現地の主な駅で購入できます

五能線フリーパスフリーエリア
JR東日本ウェブサイトより引用

秋田駅ー青森駅間の所定運賃が大人4,510円なので、五能線フリーパスを購入した方がだいぶ安いです。「えきねっと」では、五能線フリーパスの存在を知ることができません。所定運賃の乗車券を購入しないよう、注意してください

「五能線フリーパス」のほか、「大人の休日俱楽部パス」「北海道・東日本パス」「青春18きっぷ」などのフリーパスを利用期間内に乗車券として利用できます。

ここから筆者の乗車体験記です!

「リゾートしらかみ」号に乗車!【橅編成の車内】

「リゾートしらかみ」号の「橅」編成と「青池」編成の車両は、リゾートしらかみ用に新造された「HB-E300系」というディーゼルエンジンと電気式のハイブリッド車です。乗車している限りは気動車の感覚ですが、エネルギー効率が改善されているかと思います。

リゾートしらかみぶな編成車両前面

車両の外装には、青緑色の橅の木が描かれています。車両の先頭部には、列車名のロゴが描かれています。

リゾートしらかみぶな編成車両側面

車両の側面、橅の木が薄い緑色で描かれていて、とても清潔感があります。

リゾートしらかみぶな編成行先表示

3号車の出入口近くには、行先表示があります。以下の2パターンがスクロールする感じで交互に表示されます。

リゾートしらかみぶな編成行先表示

一つ目は、列車の名称「リゾートしらかみ」。

リゾートしらかみぶな編成行先表示

二つ目は、列車の行先。4号は秋田駅行きです。

リゾートしらかみぶな編成一般座席

一般車両の内部。明るい色のリクライニングシートに着席します。窓枠のサイズはシートピッチと一致しているので、車窓が窓枠に邪魔されることがありません。

リゾートしらかみぶな編成展望ラウンジ

1号車と4号車の先頭部にある展望ラウンジ。車内イベントが行われるスペースで、地味なつくりですが、木製の床が列車のコンセプトと良くマッチしています。

リゾートしらかみぶな編成売店カウンター

「橅」編成だけにある3号車のカウンター。ドリンクや軽食、グッズが販売されています。スタッフが休憩に入るときには、無人になっていました。

「リゾートしらかみ」号では、橅編成のカウンター以外での車内販売はないため、乗車前に駅ナカのコンビニなどで食料を買って、車内に持ち込む必要があります

リゾートしらかみぶな編成コンパートメント座席通路

2号車のコンパートメント座席の車両の廊下。各室には扉が付いていないので、半個室です。

リゾートしらかみぶな編成コンパートメント座席

9室あるコンパートメントのうちの一つ。定員は4名ですが、他のグループと相席になるのは窮屈に感じるかと思います。

リゾートしらかみぶな編成コンパートメント座席スライド座席使用方法

「橅」編成に限り、2号車の車端部のコンパートメント4室(1,2,8,9番)の座席は、フルフラットになります。操作方法の説明書きがあります。

リゾートしらかみぶな編成コンパートメント座席フルスライド

フルフラットにしたところ。身長が低い人であれば、昼寝ができる広さがあります。

リゾートしらかみぶな編成トイレ

3号車にあるトイレ。内部は広く、清潔です。

リゾートしらかみぶな編成乗車スタンプ

1号車か4号車か忘れましたが、先端部の展望ラウンジには乗車記念スタンプが置いてあります。

五能線の旅パンフレットと乗車証明証

乗車証明書のほか、「五能線の旅」パンフレットとサービス券2種類も車内で入手できます(紙のパンフレットは、一時的に車内配布していないようです)。

「リゾートしらかみ」1号 青森駅までの道中

リゾートしらかみぶな編成五所川原駅にて

2022年4月中旬の平日に、五所川原駅(青森県五所川原市)から秋田駅までリゾートしらかみ号で移動しました。この記事を執筆するために4号に全区間通しで乗車すべく、先に1号にも乗車して一旦青森駅まで向かいました。

8521D/8631D:五所川原駅 12:10分 →(五能線・奥羽本線経由)→ 青森駅 13:29分

五能線内を日中走る列車が少ないため、この「リゾートしらかみ」号も地元の人の足になっています。乗車券の運賃の他に、指定席券代530円がかかるものの、地元の人が何人も利用しているのを見かけました。

途中の川部駅(青森県田舎館村)で進行方向が変わり、弘前駅を経由。再び進行方向が変わってから、奥羽本線を新青森駅(青森県青森市)までノンストップで快走し、終点青森駅に到着しました。

「リゾートしらかみ」4号 秋田駅までの道中

「リゾートしらかみ」号の発着駅である青森駅から、再び4号として橅編成の列車に折り返し乗車しました。

8634D/8524D/8624D:青森駅 13:51分 →(奥羽本線・五能線経由)→ 秋田駅 19:01分

1号が青森駅に到着してから24分で、折り返し4号として秋田駅に向けて走り出します。青森駅の5番線ホーム、平日だったので乗車する人が少なかったです。

青森駅を定刻に発車し、新青森駅で乗客を拾ってから、一路五能線沿線に。川部駅を過ぎて、弘前駅が近づくと、進行方向右側に岩木山が大きく見えてきました。

川部駅から五能線内に入ったところで、車内エンターテイメントが披露されました。筆者が乗車した日は、「津軽の語りべ」のみありました(乗車する日によって、何もない場合や3種類ともある場合があります)。

クルージングトレインとすれ違い

途中の五所川原駅で、下り列車の5号と離合しました。この日は走行予定の「くまげら」編成がたまたま故障で、クルージングトレインが代走していました。双方とも経年劣化が進んでいて、そろそろ引退かなと思いました。

千畳敷駅駅名標

津軽平野の中を鯵ヶ沢駅(青森県鰺ヶ沢町)まで走ると、進行方向右手に突然日本海が見えてきます。ほどなく千畳敷駅(青森県深浦町)に到着し、15分間の小休止があります。

リゾートしらかみぶな編成千畳敷駅にて

千畳敷駅のホームに停車している列車。並走する国道101号線も交通量が少なく、静かでした。

17時半頃に岩館駅(秋田県八峰町)を過ぎるまでは日本海のすぐ際をゆっくり走り、能代駅に着く頃までには夕暮れを迎えます。東能代駅で奥羽本線に合流し、終点の秋田駅まで快走しました。

Appendix-1:「リゾートしらかみ」号橅編成の席番表

● 1号車

リゾートしらかみ号ぶな編成1号車席番表

● 2号車(コンパートメント座席)

リゾートしらかみ号ぶな編成2号車席番表

● 3号車

リゾートしらかみ号ぶな編成3号車席番表

● 4号車

リゾートしらかみ号ぶな編成4号車席番表

Appendix-2:駅の指定席券売機で指定席券を購入するための操作の流れ

駅の指定席券売機にて観光列車の指定席券を購入するのは、列車によって難易度が違います。「リゾートしらかみ」号の場合、一癖あって事前知識が必要です。(なお、リゾートしらかみ号が発着する近隣の駅では、以下の手順によらず、ワンタッチボタンから簡単に購入することができます。)

(1) 初期画面の「乗換案内から購入」ボタンを押します。

(2) 乗車区間と日にちを入力し、列車の発車時刻の少し前の時刻を入力します。条件として、経由駅を指定すると、すぐにこの列車が表示されます。

リゾートしらかみ号指定席券売機画面遷移

経由駅には「深浦(ふかうら)」を入力します。

リゾートしらかみ号指定席券売機画面遷移

(3) 乗車駅から降車駅までリゾートしらかみ号1本で行ける(途中で乗換がない)検索結果を選択します(この画面では右側)。

リゾートしらかみ号指定席券売機画面遷移

これでリゾートしらかみ号が表示されると思いますが、万が一表示されない場合は、駅員かオペレーターのサポートを得てください。

(4) 指定席券・乗車券の一方または両方とも購入するか指定します。

前述したように、ここでは指定席券だけ購入し、現地で「五能線フリーパス」を乗車券として購入するとおトクです。

リゾートしらかみ号指定席券売機画面遷移

(5) 座席の設備を指定しますが、リゾートしらかみ号の場合は「普通車」一択です。

リゾートしらかみ号指定席券売機画面遷移

(6) シートマップを表示させます「座席表から選ぶ」。

リゾートしらかみ号指定席券売機画面遷移

(7) 表示される号車・席番から好きな座席を選びます。

※ このシートマップでは、2号車のコンパートメント座席を指定することはできません(=2号車の座席は指定席券売機では購入できず、有人窓口で購入します)

リゾートしらかみ号指定席券売機画面遷移

参考資料 References

● 筆者の記事「くまげら」編成の乗車体験【2016年版】

● JR東日本「のってたのしい列車」公式サイト

JR東日本の「のってたのしい列車」
JR東日本「のってたのしい列車 ポータル」オフィシャルWebサイト。JR東日本の「のってたのしい列車」に関する情報をご紹介します。

● JR東日本秋田支社「五能線の旅」特設サイト

>五能線の旅:JR東日本
青森県・川部駅と秋田県・東能代駅を結ぶ全長147.2km、43駅の五能線は、一度は乗ってみたいローカル線として全国的に人気を集めています。奇岩に打ち寄せる波や白神の山々など、美しい風景を満喫できます。

改訂履歴 Revision History

2022年5月05日:初稿

2022年5月06日:初稿 加筆

2022年5月08日:初稿 加筆

2022年5月16日:初稿 修正

2022年5月24日:初稿 加筆

2022年6月02日:初稿 加筆

2022年6月21日:初稿 修正

※ コメント ※

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