iCalendarで年中行事を一括追加~二十四節気を例に~

春の風景
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旅行や乗り鉄の予定を立てるにはもちろん、普段の生活においても、季節を念頭に置いて行動するのが重要です。

筆者にとっても、日本の古くからの知恵である「二十四節気(にじゅうしせっき)」を把握して、季節感を得るのがとても大事だと思っています。

「二十四節気」は、一年を24の細かい時期に分けて考えます。それぞれの時期の始まりが毎年同じ日ではなく、1日程度ずれる場合があります。日本の祝日の「春分の日」や「秋分の日」は、二十四節気が由来です。

ところが、スマホのカレンダーをみると、二十四節気がデフォルトでは登録されていません。多くの方は、一件づつコツコツと手入力しているのでしょうが、筆者にとっては億劫に感じます。まとめて一括登録できないものでしょうか。

そこで、毎年の二十四節気を、1年分まとめて「iCalendar」(iCal)形式でファイルに記述し、カレンダーに一括で取り込んでみました。幸い、二十四節気のカレンダーへの取り込みに成功しました。

この記事では、二十四節気などの定期的な年中行事をカレンダーに一括で読み込むための、iCal形式である「.icsファイル」の書き方と読み込み手順を、ざっくりとシェアしたいと思います。

もちろん、二十四節気の読み込みに実際に使用した.icsファイルをダウンロードできるよう、この記事内にファイルを置きました。

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二十四節気とは

夏の風景

1年は。春夏秋冬と4つの季節に分けられます。さらに、それらの季節を6つの時期に分けると、24の時期に分けられます。非常にざっくりした説明ですが、日本の暦では「二十四節気」といいます。

毎年同じ日に固定されているわけではなく、年によって1日程度ずれることがあります。

季節二十四節気名よみ新暦の日付
立春りっしゅん2月4日頃
雨水うすい2月19日頃
啓蟄けいちつ3月5日頃
春分しゅんぶん3月21日頃
清明せいめい4月5日頃
穀雨こくう4月20日頃
立夏りっか5月5日頃
小満しょうまん5月21日頃
芒種ぼうしゅ6月6日頃
夏至げし6月21日頃
小暑しょうしょ7月7日頃
大暑たいしょ7月23日頃
立秋りっしゅう8月8日頃
処暑しょしょ8月23日頃
白露はくろ9月8日頃
秋分しゅうぶん9月23日頃
寒露かんろ10月8日頃
霜降そうこう10月24日頃
立冬りっとう11月7日頃
小雪しょうせつ11月22日頃
大雪たいせつ12月7日頃
冬至とうじ12月21日頃
小寒しょうかん1月5日頃
大寒だいかん1月21日頃
国立国会図書館ウェブサイトより引用

大暑から立秋直前の期間は「土用」(*)ですが、その期間中の「丑の日」にはうなぎを食べる風習があります。また、冬至には、ゆず湯をやる家が多いかと思います。このように、二十四節気は、年中行事の基準となります。日常生活のスパイスともいえるのではないでしょうか。

* 土用:立夏・立秋・立冬・立春、それぞれの直前の期間を指します。季節の変わり目です。

.icsファイルの書き方

秋の風景

前述した通り、二十四節気は毎年同じ日に決まっているわけではなく、微妙にずれます。そのため、毎年日にちを修正する必要があります。

そこで、筆者は1年ごとに1つの「.ics」形式のファイルを作り、値を記述します。そして、それらのファイルを1年ごとに読み込みます。なお、「.ics」とは、「iCalendar」というカレンダーの共通フォーマット(拡張子)を指します。

.icsファイルの中身

.icsファイルの実態は、テキスト情報です。メモ帳やサクラエディタ、テキストエディットなどのエディターを開き、以下の内容を記述していきます。

BEGIN:VCALENDAR
CALSCALE:GREGORIAN
METHOD:PUBLISH
X-WR-CALNAME:二十四節気(2022)
X-WR-TIMEZONE:UTC
X-WR-CALDESC:日本の二十四節気(2022)

BEGIN:VEVENT
DTSTART;VALUE=DATE:20220105
DTEND;VALUE=DATE:20220105
DTSTAMP:20220803T090000Z
CLASS:PUBLIC
CREATED:20220803T090000Z
DESCRIPTION:日本の二十四節気(2022年)
LAST-MODIFIED:20220803T090000Z
SEQUENCE:0
STATUS:CONFIRMED
SUMMARY:小寒
TRANSP:TRANSPARENT
END:VEVENT

(同じコードを繰り返す)

END:VCALENDAR

1行目から6行目までは、ヘッダー部分です。

1行目は、必ず「BEGIN:VCALENDAR」と書きます。「CALSCALE:GREGORIAN」は、グレゴリオ暦の意味なので、そのまま書きます。

「BEGIN:VEVENT」から「END:VEVENT」までが、1件のイベントです。以下の内容が、可変です。ここでは、2022年1月5日の小寒を例に、説明します。

● 「DTSTART;VALUE=DATE:20220105」

期間の開始日を書きます。2022年の小寒は1月5日なので、「20220105」となります。

● 「DTEND;VALUE=DATE:20220105」

期間の終了日を書きます。同様に「20220105」となります。

● 「DESCRIPTION:日本の二十四節気(2022年)」

イベントの詳細を書きます。内容に応じて書き換えますが、ここでは何もしないで大丈夫です。

● 「SUMMARY:小寒」

イベントの件名を書きます。ここに、二十四節気の名前を書きます。

その他は、書き換えなくても大丈夫です。

ファイルの最終行には、必ず「END:VCALENDAR」と書いて、しめます。

ここまでで、1件のイベントです。これを24件分繰り返し書くと、1年分になります。

上記のコードは説明のため、見やすく空白行を入れていますが、ファイルを完成させる際には、空白行を削除してください。最後にファイルを保存する際、拡張子を「.ics」としてください

1年分の二十四節気をまとめた.icsファイル

せっかくファイルを作ったので、ファイルをそのまま公開します。これらのファイルを利用して、1年分の二十四節気をカレンダーに読み込むことができます。

【免責事項】この記事にある以下のファイルのダウンロードと読み込みは、自己責任にてお願いします。当該行為によって何らかの損失が生じた場合でも、筆者は一切責めを負わないものとします。

● 2022年

● 2023年

iPhoneでは、上記「ダウンロード」をタップすると、直ちに読み込みが行われます。Androidスマホでは、Google Calendarにはデータが直ちに読み込まれません。

iPhoneの場合、MACとは違い、カテゴリーを作って分別できないことを留意ください。

.icsファイルをカレンダーに読み込む方法

冬の風景

以上のステップで書き上げた.icsファイルを、PCもしくはMACでカレンダーに取り込みます。

MACでiCloudに読み込む方法

筆者は、iCloudのカレンダーに取り込みました。

(1) 読み込む前に、カレンダーに二十四節気のカテゴリーをあらかじめ作成するといいかと思います。iCloudでもローカルでもどちらでも構いませんが、iCloudに格納するとiPhoneにも共有できて便利です。

(2) カレンダーを開いた状態で、メニューバーの「ファイル」ー「読み込む…」をクリックします。

MAC操作手順

(3) ファイルを選択するためのダイアログボックスが表示されます。.icsファイルをダウンロードしたフォルダから、当該ファイルを選択します。「読み込む」をクリックします。

MAC操作手順

(4) どのカレンダーに読み込むか聞かれます。ここでは、今作成した「二十四節気」を選択します。

MAC操作手順

(5) 二十四節気が1年分読み込まれ、カレンダー上に表示されました。

MAC操作手順
2023年1月のカレンダーには、小寒と大寒が表示されました。

PCでGoogle Calendarに読み込む方法

(1) PC上でGoogle Chromeを開き、Google Calendarを表示します。

(2) 分かりにくいところにありますが、カレンダーの左下にある「+」をクリックして、.icsファイルを読み込みます。ダイアログボックスが表示されたら、ダウンロードした.icsファイルを選択します。

グーグルカレンダーの操作画面

(3) ファイルの選択ができたら「インポート」を行います。

グーグルカレンダーの操作画面

(4) 24件分のインポートができたら、作業は成功です。カレンダー上に、イベントとして二十四節気が表示されました。

グーグルカレンダーの操作画面
グーグルカレンダーの操作画面
2023年3月のカレンダーには、啓蟄と春分が表示されました。

まとめ

二十四節気をカレンダーに登録するには、1件づつ手入力して登録してもよいですが、この記事では「.ics」ファイルを書いて、それを読み込ませる方法を説明しました。

これで、カレンダー上で1件づつ手入力するよりも楽に、効率的に作業できるようになりました。

この記事で説明した手順は、二十四節気に限らず、他のイベントをまとめて読み込ませたい場合にも応用できるかと思います。

参考資料 References

● 日本の暦(国立国会図書館)

二十四節気(にじゅうしせっき) | 日本の暦

改訂履歴 Revision History

2022年8月04日:初稿

2022年8月05日:初稿 加筆

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