「SLぐんまみなかみ」号|乗車体験【2015年】

D51蒸気機関車 関東・甲信越

現在は「SLぐんまみなかみ」号として運行されているSL列車。筆者は「SLみなかみ」号として運行していた2015年当時、乗車する機会がありました。

週末2日間有効の「週末パス」を乗車券として利用しましたが、よそで1日分使い、もう1日分有効なきっぷを持て余していました。そこで、リゾートトレインである「SLみなかみ」号の乗り鉄を2日目の行程として楽しむことにしました。

そんなわけで、この記事では、当時の「SLみなかみ」号の乗車体験をアップする次第です。

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高崎支社管内のSL列車

高崎支社には現役の蒸気機関車があって、列車の運転に充てられます。今回乗った「SLみなかみ」号の機関車には、「D51 498」が充てられました。

SLみなかみ号は、高崎駅(群馬県高崎市)から上越線の水上駅(群馬県みなかみ町)を結ぶ列車で、多客期の週末を中心に往復運転されています。列車のバリエーションが豊富で、日によってはレトロ風の客車を引いて運転されます。今日は、特にひねりのない12系という普通の客車を引いての運転でした。

SLみなかみ号をはじめとするSL(蒸気機関車)の列車は群馬県内で多く走っていて、多くの子供を引き寄せる、JR東日本高崎支社(当時)のキラープロダクトです。高崎支社と群馬県の観光客誘致に対する意気込みはかなり気合が入っていて、鈍感な筆者でさえもそれを強く感じました。

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指定席券購入は席番に注意して

ここで書いているのは、2015年当時乗車した当時の指定席購入事情です。現在は「えきねっと」や指定席券売機でシートマップを見ながら、簡単に指定席を購入できます。各号車の席番も現在きれいに整理され、進行方向の左右を指定しやすくなっています。

SLみなかみ号は全車指定席ですが、その指定席券の入手に注意が必要でした。というのは、12系客車(4席単位のボックスシート)での運転の場合、席番に規則性がなかったので、例えば進行方向の左側に座りたいという希望を叶えられないわけです。普通はA席ならば進行方向の右側という法則がありますが、この客車に限っては意図的にシャッフルしているようでした。

各ボックスの中では、A席とD席が必ず窓際の席です(向かい合わせに座る形)。

もう1点考慮すべき点が、先頭車両と末端車両はできたら避けたほうがいい点。というのは、電源を取るためのディーゼル発電機が床下にあって、この動作音がうるさくて、気がおかしくなります(スハフ12という車両形式)。事情が許したら、中間車両(オハ12)を取ったほうがよいと思います。

SLみなかみ号指定席券
2015年7月現行の料金

筆者は一人での利用だったので、席取りには腐心しました。当時、えきねっとではシートマップを参照できなかったので、結局駅の窓口でシートマップを見せてもらってからでないと指定席券の購入には踏み切れなかったのです(各ボックスA席とD席が先に売れている感じでした)。

車内改札のスタンプのデザインがSLなのが粋です。

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高崎駅から乗車

D51蒸気機関車

高崎 9:56分 →(上越線経由)→ 水上 12:04分【2015年ダイヤ】 ※途中渋川駅で30分弱停車

さて、いよいよ高崎駅に着いたわけですが、炭くさいにおいがするではないですか。すでに機関車が側線に待機していました。ほどなく客車が入線し、追って機関車が連結されました。

いやー、連休最終日にもかかわらず、子供連れのファミリーが多かったこと。機関車の写真を撮る人がとにかく多くて、ゆっくり写真を撮ることができなかったです。SLの集客力のすごさを改めて感じました。

客層は圧倒的に小さな男の子連れのファミリーが多く、わずかに旅行会社のパッケージツアーの客がいて、大人だけの乗り鉄客はあまり目立たなかったです。車内は満席というわけではありませんでしたが、1組1ボックスという感じで、全てのボックスが埋まっていました。

D51 498銘板

D51 498号は、昭和15(1940)年製の蒸気機関車とのこと。よく生きているなぁ。

12系客車

客車はこんな感じ。一応ブルートレイン。

客車のボックスシートに座って、窓が開くことにびっくり。
そういえば、大都市圏の電車の窓を下から開けられなくなって、久しいなぁ。

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列車が出発してから

SLみなかみ号水上駅にて

高崎駅を出発してから、結構スローペースで走りました。車内は前述したとおり、小さな子供連ればかりで、さながら保育園状態でした。

渋川駅での長い停車時間には、機関車の横で、「D51 498」のプレートを持っての記念撮影会。これならば子供を連れて来たいと思うことでしょう。

渋川駅を過ぎてからは、車内でクイズ大会(車掌によるものではない)。5問全問正解したら、粗品をもらえるのでがんばって。

約2時間の乗車時間があっという間に過ぎ、終点の水上駅に到着。ここで、ようやくプラットホーム越しに列車の写真を撮ることができました。ゆるキャラの「おいでちゃん」が、改札口で出迎えてくれました。

電柱が邪魔しているのが残念。でも、写真に人が入らないので吉。

水上駅の転車台体験

2015年当時は無料で入ることができた転車台広場、2022年現在は有料になってしまいました。

水上駅に着いてからが、お楽しみの正念場。機関車がすぐに転車台に向かってしまうので、すぐに改札を出て、右に向かうとある転車台広場に向かうことをお勧めします。乗ってきた列車の機関車の方向転換のセレモニーを拝むことができます。蒸気機関車は、運転台が中央部にあるので、終点で方向転換する必要があるわけです。

水上駅転車台

水上駅に転車台がよく残っていたな、と感心しました。人の心をつかむだけ、十分にかっこいいです!

D51蒸気機関車

このセレモニーは、水上駅到着後、数十分で終わってしまいます。メンテナンスが終わると、帰りの列車発車までここで待機しています。その頃には人も少なくなって、ゆっくりと機関車を見ることができるかと思います。

セレモニーを見終わってからランチを取って、近くにある日帰り温泉に入ってというモデルコースが成立しそうです。

水上駅に着いてからの観光資源はまあまあで、水上温泉でゆっくりできます(日帰り温泉もあるようです)。

それから、谷川岳。土合駅からのアクセスですが、谷川岳ロープウェイに乗って天神平に登れば、特に秋は紅葉がきれいそうです。

ちなみに、筆者は引き続き越後湯沢駅まで向かい、利き酒を楽しみました。

改訂履歴 Revision History

2015年7月22日:初稿

2022年12月07日:初稿 修正

2023年02月13日:初稿 修正

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