「週末パス」元を取るモデルコース

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JR東日本の首都圏・信越地区・南東北地区で使用できる「週末パス」。かなり広いエリアが2日間乗り放題になるおトクなきっぷですが、特急料金やグリーン料金は別にかかることを覚えておきたいです。

この記事では、週末パスを利用して、1泊2日でこのエリアを周遊するモデルコースを、少しだけご紹介したいと思います。

鉄道旅行には、列車の乗車自体が目的な「乗り鉄」と、乗り鉄が目的ではない一般の観光旅行があろうかと思います。週末パスの強みは、列車にたくさん乗車するほどおトクになることにありますが、純粋に観光を楽しむためにも力を発揮するきっぷです。

東京発の旅程では、上記のいずれにも該当するものをそれぞれ考えてみました、また、東京発だけではなく、仙台発の旅程もご紹介します。この記事では、あくまでも「週末パス」の元を取るという点を重視しました。

「週末パス」と一般きっぷ(乗車券・特急券)との金額比較など、掘り下げた内容については、下記の別記事を参照してください。

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「週末パス」の値段・フリー乗車区間・券面

週末パスの値段は、大人8,880円です(2022年12月現在)。

「週末パス」は、以下のフリー乗車区間に2日間乗り放題の「乗車券」です。新幹線や特急列車、グリーン車に乗車する場合は、別に料金がかかります。

「大人の休日俱楽部」会員が「大人の休日俱楽部パス」設定期間に旅行する場合、「大人の休日俱楽部パス」のほうが週末パスより基本的におトクなので、注意してください。

そして、週末パスで乗り放題になるフリー乗車区間は、下図の通りです。

普通列車・快速列車に乗車できる「乗車券」ですが、広いエリアを効率的に駆け回るためには、新幹線や特急列車を活用すると有利といえます。ただし、新幹線や特急列車に乗れば乗るほど、運賃・料金の総額が膨れ上がるので、注意しましょう。

週末パスフリー乗車エリア
JR東日本ウェブサイトより引用

週末パスの本券は、自動改札を通れる紙のきっぷです。

週末パス本券
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東京発南東北ゆき 乗り鉄向けモデルコース

フルーティアふくしま号719系電車

(1日目)
東京→(東北新幹線)→福島
福島→(山形新幹線つばさ号)→新庄
新庄→(快速湯けむり号)→仙台
仙台→(東北新幹線/東北本線)→郡山
《郡山泊》

(2日目)
郡山→(フルーティアふくしま号:旅行商品の代金は別途)→会津若松
会津若松→(SLばんえつ物語号)→新潟
新潟→(上越新幹線)→東京

このコースでは、南東北・新潟地区にある観光列車「のってたのしい列車」を効率よく乗り歩くことができます。1日目に訪れる新庄では、特に観光スポットはありません、2日目の会津若松では、急ぎ足ながら街中の観光が可能です。2日目の列車は、早めの予約をお勧めします。

郡山に泊まる代わりに、東京の自宅に一旦戻るという手もあります。新幹線の特急料金と宿泊料金を比較して、決めるといいと思います。

2022年12月現在「SLばんえつ物語」号は長期間運休になっています。また、「フルーティアふくしま」号は、2023年度末をもって運行終了の見込みです。

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東京発南東北ゆき 一般向けモデルコース

リゾートみのり号
かつて陸羽東線を走っていた「リゾートみのり」号

(1日目)
東京→(上越新幹線)→新潟
新潟→(特急いなほ号)→酒田
酒田→(陸羽西線)→新庄
新庄→(快速湯けむり号)→仙台 or 鳴子温泉
《仙台 or 鳴子温泉泊》

(2日目)
仙台→(仙石線)→松島海岸
松島海岸→(仙石線)→仙台→(仙山線)→山寺
山寺→(仙山線)→山形→(山形新幹線)→東京

このコースは、奥の細道をたどることができるルートです。1日目の東京出発の時間が早いのがネックですが、酒田では街歩きの時間をとれます。2日目は、松島と山形市の山寺をめぐる結構欲張りなコースです。山寺では登り階段があるので、心の準備をしておきたいです。

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仙台発首都圏ゆき 一般向けモデルコース

東北新幹線E5系

(1日目)
仙台→(東北新幹線)→東京
東京→(特急踊り子号)→伊豆高原
伊豆高原→(伊豆急行線)→伊豆急下田
《伊豆急下田泊》

(2日目)
伊豆急下田→(伊豆急行線/伊東線)→熱海
熱海駅→(路線バス:運賃別途)→箱根
箱根→(路線バス or 箱根登山鉄道:運賃別途)→小田原駅
小田原→(東海道本線)→東京
東京→(東北新幹線)→仙台

週末パスを利用すれば、伊豆急行線が乗車範囲に含まれているので、伊豆急下田駅まで行くとおトクです。2日目の箱根行きは、伊豆箱根バスにせよ、箱根登山バスにせよ、運賃が別になります。箱根を含めるかどうかは、旅行の予算から検討してもよいかと思います。

東京から熱海の間は、東海道新幹線を利用できないので、ご注意を。

いずれのコースも、新幹線の乗車は1往復限りとして、費用負担を抑えました。この記事でご紹介したコースは、ごく一部の例にすぎません。この記事を参考にして、ご自身の旅程を考えてみてはいかがでしょうか。

改訂履歴 Revision History

2015年10月21日:初稿

2022年12月05日:初稿 再構成

2022年12月22日:初稿 修正

2023年02月13日:初稿 修正

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