JR九州最南端の路線、指宿枕崎線を走る観光列車「指宿のたまて箱」号。列車の終点、指宿駅からもう少し足を延ばすと、JR日本最南端の駅、西大山駅に到達できます。
その西大山駅に向かうためのおトクなきっぷに「指宿レール&バスきっぷ」があります。
筆者も、この「指宿レール&バスきっぷ」を利用し「指宿のたまて箱」号に乗車しました。そして、その延長線上で、西大山駅に到達しました。
この記事では、西大山駅に到達した時に利用したきっぷ「指宿レール&バスきっぷ」の概要を説明し、西大山駅を訪れた時の顛末を共有します。
「指宿レール&バスきっぷ」とは

筆者が「指宿のたまて箱」号を利用するのに利用したきっぷが、掲題の「指宿レール&バスきっぷ」です。
きっぷの概要
「指宿レール&バスきっぷ」は、鹿児島中央駅から西大山駅までを往復できるきっぷです。特急「指宿のたまて箱」号を利用した場合は、所定運賃料金よりも安く、おトクです。日本最南端のこの駅に行く場合でも、利用する区間がカバーされるので大丈夫です。
【きっぷの有効区間】
「指宿レール&バスきっぷ」には、往復JR指宿枕崎線を利用するタイプの他に、片道をバス利用で知覧に行けるタイプがあります。

【きっぷの値段・購入方法】
大人3,150円/子供1,570円:往復で2日間有効
注意すべきは、乗車する前に「指宿のたまて箱」号の指定席をとっておくこと、乗車変更ができないことでしょうか。また、JR九州以外の他社では発売していないので、あらかじめネット予約で決済し、使用する前にきっぷを駅窓口で引き取る必要があります(引き取り時に座席指定をしてもらう)。
「指宿レール&バスきっぷ」、筆者が利用した2015年当時は、駅の窓口や電話予約で購入することができました(電話予約で座席を事前に押さえることも可能でした)。しかし、現在はネット予約での決済のみで、座席指定を事前に受けることができません。
残念ながら、使いづらいきっぷになってしまいました。。。
きっぷの券面
きっぷはマルス券ながらも、ゆき・かえりの券片とも12cm券です。このサイズの券は自動改札を通れませんが、粋で萌える券面です。もし、非端末券(常備券)だとしたら、さらに萌えていたことでしょう(笑)。
(ゆき券片)

(かえり券片)

(指定券)
「指宿のたまて箱」号の座席指定を受けるともらえる券片です(指のみ券)。

いざ西大山駅へ
西大山駅は、周囲にほぼ何もない無人駅です。晴れた日には開聞岳の眺めが最高で、駅そのものが観光地になっています。
鉄道ネタを取り上げるのに、マイカーはできれば使いたくないものです。西大山駅には指宿駅から普通列車で向かいましたが、いかんせん列車の本数が少なく、アクセスしづらい場所です。
鹿児島中央駅・指宿駅方面から列車でアクセスする場合、時刻のパターンは、
指宿 7:12分 →(指宿枕崎線 普通 5323D)→ 西大山 7:48分
西大山 8:36分 →(指宿枕崎線 普通 5322D)→ 指宿 8:54分
指宿 13:27分 →(指宿枕崎線 普通 1337D)→ 西大山 13:47分
西大山 14:34分 →(指宿枕崎線 普通 5326D)→ 指宿 14:52分
※ 行き帰りとも指宿駅で「指宿のたまて箱」号に接続するので、もっとも使いやすいパターン。
上記以外の列車では待ち時間が長く、日中列車で往復することが実質困難です。
乗車したときには、西大山駅に向かう普通列車の中に、某旅行会社主催のツアー客27人と中国人のグループが乗っていました。みんな西大山駅で降りたので、観光客の幅の広さに驚きました。鉄道ファンでないのに、こんなところまでよく来るなと。

西大山駅に着いてみたら、開聞岳の眺めが最高!
ただ、居合わせた中国人の品位が悪くて、線路に降りるなんて朝飯前だ、と言わんばかり。。。

指宿方面行きの列車が駅に入ってくるときは、一瞬ながらちょっとしたシャッターチャンス。
無人駅にもかかわらず、駅前はよく整備されていて、マイカーで訪れることもできます。なぜか、郵便局の出張販売で年賀はがきを売っていました。他にも駅前に土産物店が1軒あって、暇つぶしができます。この駅前、天気が良ければ最高だけど、雨だと最悪です。

日本最南端にちなんで、記念にきっぷを購入しました。
まずは、指宿駅から西大山駅までの片道きっぷ。JR東日本の券売機でも購入できてしまうきっぷですが(夢がない)、JR九州の現地で購入することに意味ありでしょう。金額式のきっぷではないので、いくらかは記念になるでしょう。

また、指宿駅で、西大山駅の記念入場券を購入できたので、券面の一部抜粋をご紹介します。硬券ならばなおいいのですが。。。
無人駅で、駅に入場する概念がないので、本来入場券は売っていないはずです。まあ、記念ということで。。。

きっぷではありませんが、ワンマン運転の車内で発行される整理券も入手できました。乗車駅証明書なので、西大山駅から乗車したいい記念になるかと思います。
余談ですが、JR九州の地方路線ではワンマン運転が徹底していて、整理券を取らないといけません。しかし、東京ではそんな習慣がないので、取り忘れてしまうのです。。。

参考資料 References
● 指宿レール&バスきっぷ(JR九州ウェブサイト)
改訂履歴 Revision History
2015年11月02日:初稿
2022年12月05日:初稿 再構成
2022年12月22日:初稿 修正
2023年02月13日:初稿 修正
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