「えきねっとトクだ値」筆者の利用記録【2017年】

特急スーパーあずさ号松本駅にて デジタル鉄(ネット)

2017年にも、JR東日本のネット限定割引料金「えきねっとトクだ値」(以下、トクだ値)をお出かけに多く利用しました。関東近辺が目的地の列車ばかりですが、筆者が同年中にトクだ値で利用した列車を、きっぷで振り返りたいと思います。

この記事を読んでいただくと気が付くと思いますが、新幹線と在来線では割引率や設定席数(非公開のため推測)が異なります。JR東日本当局の、列車の運賃料金に対する割引戦略が垣間見えてきます。

競合交通手段のない新幹線各駅ゆきの価格設定がずいぶん強気な一方、高速バスとの競合がある在来線特急では大盤振舞な価格設定というのが、誰の目にも明らかではないでしょうか。

スポンサードリンク
スポンサードリンク

「スペーシアきぬがわ」号:新宿駅→鬼怒川温泉駅

スペーシアきぬがわ号新宿駅にて

JR新宿駅(東京都新宿区)と東武日光線東武日光駅および鬼怒川温泉駅(栃木県日光市)の間を結ぶ特急「日光」号と「スペーシアきぬがわ」号。割引率が高いネット限定割引料金、トクだ値を利用できます。期間限定ながら、安く移動できます。

期間限定なので、毎日利用できるとは限りません。以前は、今回のケースのように40%引きになる日と、20%引きになる日の2通りで、乗車前日までに購入する形でした。現在は基本30%引きで、乗車当日まで購入できます。

スペーシアきぬがわ号特急券
2017年4月当時の金額

このきっぷは、40%割引のトクだ値です(トクだ値40)。

新宿駅・池袋駅から東武日光・鬼怒川温泉駅まで向かうゆきの列車と、かえりの列車の両方で利用できる料金です。かえりのきっぷはあらかじめ、JR東日本の駅で紙のきっぷとして引き取っておく必要があります。

この列車は、JR線と東武線相互乗り入れの特急列車です。そのため、2社の初乗り運賃・料金が加算されて値段がとても高いです。浅草駅・北千住駅からの東武特急の方が料金が、ずいぶん安価です。新宿駅・池袋駅からこの列車に乗車する場合は、トクだ値料金を活用して、コスパを追求したいものです。

東武本線の特急列車とJR直通特急列車の料金には著しい差があるため、この列車の車中では、あまり外国人の姿を見かけませんでした。外国人旅行者は、我々が思う以上に価格に敏感です。

スポンサードリンク
スポンサードリンク

上越新幹線「MAXたにがわ」号:東京駅→高崎駅【グリーン車】

Maxたにがわ号東京駅にて

東京駅(東京都千代田区)から高崎駅(群馬県高崎市)までの区間では、上越新幹線の「とき」号、「たにがわ」号と、北陸新幹線の「はくたか」号、「あさま」号が運行されています。そのうち、トクだ値が利用できるのは、「たにがわ」号だけです。

2017年当時走っていた、二階建て車両E4系の「Maxたにがわ」号に乗車しました。

東京駅から高崎駅ゆき特急券
2017年7月現在の値段

このきっぷは、35%割引のトクだ値です(トクだ値35)。当時はまだ、新幹線でも紙のきっぷでした。

乗車日の1か月前に予約し「お先にトクだ値」として購入しました。「お先にトクだ値」は、乗車日の1か月前から13日前までの期間、設定座席が売り切れるまでの間に予約購入できる料金です。1か月前に瞬殺されることが多いので、事前受付でのエントリーをおススメします。

東京駅発のゆきの列車として、グリーン車に乗車してみました。普通車指定席と比較して、1,000円の上乗せで2階の静かな車内に乗れるので、決して悪い体験ではないと思います。

スポンサードリンク
スポンサードリンク

上越新幹線「MAXたにがわ」号:高崎駅→上野駅【普通車】

Maxたにがわ号高崎駅にて

高崎駅からのかえりにも、「Maxたにがわ」号をトクだ値で乗車しました。

高崎駅から上野駅ゆき特急券
2017年7月現在の値段

このきっぷは、35%割引のトクだ値です(トクだ値35)。ゆきと同じく、紙のきっぷです。

乗車1か月前に「お先にトクだ値」として購入しました。ゆきと同じ「MAXたにがわ」号でも、かえりは普通車指定席に乗車しました。

トクだ値では、普通車では2階の座席を指定できませんでした。基本は1階席になってしまいますが、車端部のフラットシートも指定可能でした。フラットシートは、ベビーカー利用の小さな子ども連れの乗客が利用することが多い座席です。

スポンサードリンク
スポンサードリンク

中央線特急「スーパーあずさ」号:新宿駅→松本駅

特急スーパーあずさ号行先表示幕

以前にもこのサイトで紹介しましたが、中央本線新宿駅と松本駅(長野県松本市)を結ぶ「スーパーあずさ」号と「あずさ」号には、高割引率のトクだ値が設定されています。この列車の名称、筆者が乗車した2017年当時は「スーパーあずさ」でしたが、現在は「あずさ」に統合されました。

東京から松本市までは、中央高速バスとガチで競合します。所要時間と快適性では列車に軍配が上がるので、鉄道をおトクに利用したいです。

今回乗車した「スーパーあずさ」号の車両は、引退間際のE351系車両でした。かなり経年劣化した車両でしたが、快適に過ごせました。

スーパーあずさ号特急券
2017年9月現在の値段

このきっぷは、35%割引のトクだ値です(トクだ値35)。当時は乗車前日でも35%引きでしたが、現在は10%引きに縮小されています(お先にトクだ値は30%)。

「あずさ」号のきっぷ、ネット上で前日までに予約を済ませれば、割引率は異なりますが、トクだ値料金が適用になります。新幹線よりも設定席数に余裕があるのか、割と間際でも購入しやすいと感じます。

中央線特急「スーパーあずさ」号:松本駅→新宿駅

特急スーパーあずさ号松本駅にて

松本駅から新宿駅までのかえりにも、スーパーあずさ号をトクだ値で乗車しました。

スーパーあずさ号特急券

このきっぷも、35%割引のトクだ値です(トクだ値35)。

2018年に新型車両のE353系が導入されたこともあって、トクだ値の割引率が縮小されました。高速バスと比較して料金が高くなったので、両者をうまく使い分けたいところです。

北陸新幹線「あさま」号:東京駅→軽井沢駅

北陸新幹線あさま号

北陸新幹線の軽井沢駅(長野県軽井沢町)から長野駅(長野県長野市)までの区間に設定されたトクだ値料金で利用できる列車は「あさま」号です。とても人気があり、設定席数が早々にこなれるようです。早めに予約したいところです。

東京駅から軽井沢駅ゆき特急券
2017年11月現在の値段

これは「お先にトクだ値」ではない、普通の割引率の「えきねっとトクだ値」料金で、10%引きです。出発前日まで購入できますが、設定席数に達していないことが条件です。

乗車した当時は、新幹線でもまだ紙のきっぷでした。

あさま号のトクだ値には、普通車指定席とグリーン車(通年)、グランクラス(期間限定)の設定があります。お先にトクだ値の30%引きのグリーン車の運賃と、10%引きの普通車指定席の運賃が似たような金額になるので、予定が早くたった場合にはグリーン車を試してみるのもよいかと思います。

同じ区間を走る「はくたか」号には割引が設定されていなくて、不便です。「はくたか」号に乗車する場合は、割引なしの所定運賃・料金がかかるので注意してください。

改訂履歴 Revision History

2017年12月31日:初稿

2023年01月17日:初稿 再構成

コメント

タイトルとURLをコピーしました