和歌山電鐵貴志川線は、JR和歌山駅(和歌山県和歌山市)と貴志駅(和歌山県紀の川市)を結ぶ14.3kmのローカル線です。「たま駅長」の駅ということで有名で、ご存知の方が多いのではないでしょうか。
筆者にとって、和歌山県にはなかなか足を運びにくいですが、行ける機会を得ました。2018年夏に乗車してきた体験を、この記事でシェアします。
和歌山電鐵の概要
和歌山電鐵貴志川線は、元々南海電鉄貴志川線でした。同社は、2006年に経営が南海電鉄から経営が移管されて、岡山電気軌道が親会社の独立した会社です。
和歌山電鐵は、路線存続のためにいろいろと努力されている鉄道会社です。「たま駅長」や車両に特色を持たせて、鉄道ファンのみならず一般の乗客も乗り鉄を楽しめるようにして、観光客を誘致しています。
和歌山電鐵貴志川線の概要や運賃、駅の紹介などの一切の情報は、同社のホームページに掲載されています(URLは記事末尾に掲載)。チェックしてから出かけることをおススメします。
車両は、水戸岡氏がデザインした「いちご電車」「おもちゃ電車」「たま電車」「うめぼし電車」他の編成があります。それぞれの車両の運行スケジュールも、同社ホームページに掲載されているので、あわせてチェックしましょう。

JR和歌山駅から貴志駅の全線を乗車した場合の片道運賃は、410円です。往復乗車する場合は、一日乗車券800円(小児400円)が若干おトクです。【2023年修正済】
路線の起点であるJR和歌山駅には、JR阪和線でアクセスするのが一番便利かと思います。南海電鉄線だと和歌山市駅に着いてしまい、JR紀勢本線の支線に乗車するか、バスで移動することになります。
JR和歌山駅まで向かった

当日は、大阪京橋駅からJR阪和線の紀州路快速に乗車して、JR和歌山駅まで向かいました。大阪環状線をぐるっと回ったため、アクセスに1時間40分かかりました。和歌山市が関西でも奥まったところにあることをしみじみ実感するだけの乗車時間でした。
和歌山電鐵貴志川線和歌山駅はJR和歌山駅の中にあって、9番乗り場から列車が発着しています。

ホームへ上る階段に「スーパー駅長たま」のイラストが掲げられているので、乗り場であることがすぐにわかるかと思います。

階段を上がったところに和歌山電鐵のきっぷ売り場があって、一日乗車券などを購入できます。ただし、グッズの販売はしていないようです。ICOCAなどの交通系IC乗車券を使用している場合は、ここでタッチしてしっかりと出場しておきましょう。

和歌山駅の駅名標のデザインは、なんとなく南海電鉄のものと似ています。
うめぼし電車に乗車!

きっぷ売場で一日乗車券を購入してから、列車に乗車。すごくキレイな車両が止まっていて、驚きました。
車体を見ると、「うめぼし電車」と書いてありましたが、どこかで見覚えのある車両デザインです。すぐに、デザイナー水戸岡氏の手掛けた車両とわかりました。

2両編成の列車はワンマン電車で、運賃箱がおいてある地味な列車です。しかし、デザインの面で異彩を放っていました。

車内はロングシートですが、木を多用したデザインは、水戸岡デザインそのものです。窓にある日よけのデザインが見事です。

隣の車両との端の部分には、お決まりの物品ギャラリーがあります。こちらは、たま駅長のグッズです。

反対側の大きなギャラリーは、和歌山県の物産です。うめぼしが和歌山県の特産品であることを、うまく連想させています。
貴志駅でスーパー駅長「ニタマ」とご対面!

和歌山駅を発車してから約30分の乗車で、終点の貴志駅に到着。
この日は平日だったので、観光客よりは地元の乗客のほうが多かったです。
貴志駅の駅舎は、かやぶき屋根の駅舎ですが、ねこをイメージするのは筆者だけでしょうか。

駅のホームには、おそらく先代のたま駅長を祀った小さな神社がありました。

貴志駅の入口。スーパー駅長が出迎えてくれます。

駅舎内にあるガラスケースの中に、二代目駅長の「ニタマ」がいました。ただ、ガラスケース越しなのがショーケースのような感じで、残念でした。ガラスを介さない展示形態だったらいいのにと思います。
駅舎内には、「たまショップ」というグッズの売店と「たまカフェ」という小さなカフェがあって、休息ができます。
今回は、貴志駅にてスーパー駅長ニタマとだけのご対面でした。週末には、別の伊太祁曾駅でも、駅長「よんたま」ともご対面できるようです。
参考資料 References
● 和歌山電鐵 公式ウェブサイト 2023.01閲覧
改訂履歴 Revision History
2018年7月22日:初稿
2023年01月25日:初稿 修正
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