愛知県と岐阜県内を細かく網羅している名古屋鉄道(名鉄)のネットワーク。路線網が密で、大回り乗車できる環状経路が2通り存在します。
(1) 枇杷島分岐点(名古屋本線)名鉄岐阜(各務原線)新鵜沼(犬山線)枇杷島分岐点
(2) 須ヶ口(津島線)津島(尾西線)名鉄一宮(名古屋本線)須ヶ口
名古屋鉄道に関してはネットからの営業情報の入手が難しく、詳しい解説ができないのが残念なところです。JRの大都市近郊区間の規則と同じく、上記の経路を含む場合は任意の経路で乗車できるという特例が適用されます。

したがって、例えば犬山駅から犬山遊園駅まで乗車するのに、1駅間乗車してもよいし、上記の(1)と(2)の環状経路を組み合わせて大回り乗車をしてもよいことになります。
もちろん、原則通りに乗車したキロ程に応じた普通乗車券を購入して乗車することも可能です。
この記事では、上記(2)の環状経路をキロ程に従って1枚の普通乗車券として補充券を購入して一周した体験を紹介したいと思います。
名鉄一宮駅発着の補充券を購入

筆者は、上記(2)の環状経路を名鉄一宮駅から出発し、津島駅、須ヶ口駅で乗り換えし、名鉄一宮駅まで逆時計回りに乗車。41.8kmの旅程、運賃は2019年時点で790円でした。

名鉄一宮駅には、特急券の出札窓口があります。上記経路の乗車券を所望したところ、窓口の中で複数の職員がゴタゴタしたのち、補充券を発券するといわれました。きっぷ自体は過去に発券実績があったようで、その券面を見ながらスムーズに発券が済んで、きっぷを手にしました。
実際に一周乗車!

平日の午前中、きっぷを手にしてから名鉄一宮駅の改札口から構内に入り、尾西線の電車に乗車。名古屋鉄道の電車は、赤い車体の色が強い印象を与えてくれます。
名鉄一宮駅→津島駅(尾西線)

名鉄一宮駅の駅名標。CIが導入されていてこぎれいなデザインです。

尾西線津島駅行きの発車案内。2両編成のローカル電車です。

地味な赤い電車だが、清潔な車内です。車内では、自動放送もしっかり装備されていました。

車両の行先表示。このようなローカル路線でも表示がしっかりしているのが名鉄らしいところでしょうか。

定刻に発車して、ローカル線をゆっくり走り、約35分で終点の津島駅に到着。
津島駅→須ヶ口駅(津島線)

乗り換え時間3分で、次の電車に乗り換え。津島駅は高架駅で、整然とした感じです。すぐに、乗車する電車が到着しました。

乗車したのは、普通須ヶ口行き。

午前中だったので、名古屋に向かうと思われる乗客で座席がほぼ埋まっていて、都市近郊の電車という雰囲気でした。20分弱の乗車で、終点の須ヶ口駅に到着。
須ヶ口駅→名鉄一宮駅(名古屋本線)

ここも乗り換え時間わずか2分で、着駅である名鉄一宮駅行きの急行電車に乗車。
名古屋本線は線形が良く、直線の複線線路を高速で走行して、12分の乗車で終点に到着。
わずか1時間半程度の不毛な短時間の乗り鉄でしたが、筆者自身の体験値を1つ上昇させることができました。
改訂履歴 Revision History
2019年9月23日:初稿
2023年02月02日:初稿 修正
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