東武鉄道「DL大樹」号|一番列車に乗車!【2020年】

東武鉄道DL大樹号 東武鉄道

東武鉄道鬼怒川線の下今市駅から鬼怒川温泉駅までの区間(栃木県日光市)を走る観光列車、ディーゼル機関車が客車を牽引する「DL大樹」号が、2020年10月31日から登場しました。

蒸気機関車が牽引する「SL大樹」号のほうが人気がありますが、「DL大樹」号でも汽車旅の風情を十分に味わえます。DL大樹号の運行に先立って、客車の編成も増備されました。かつてJR北海道の夜行急行「はまなす」号や「まりも」号で使用されていた「ドリームカー」が鬼怒川温泉にやってきました。

筆者は偶然にも、鬼怒川温泉駅発の一番列車である、「DL大樹」4号の「ドリームカー」に乗車できました。また、今回は硬券の座席指定券を入手して乗車しました。

この記事では、運行初日の「DL大樹」4号に、鬼怒川温泉駅から当日乗車した時の様子をレポしたいと思います。

なお、SL・DL大樹号のきっぷの準備の仕方については、筆者の別の記事(↓)に詳しくまとめてあります。情報を調べたい場合は、その記事を参照してください。

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昔懐かしい硬券の座席指定券を入手!

SL・DL大樹号に乗車するのに必要な座席指定券、鬼怒川温泉駅では当日券に限って、昔懐かしい硬券のきっぷで出してくれる粋なサービスがあります。昭和レトロの雰囲気に浸るのがこの列車の魅力の一つなので、きっぷがその雰囲気を醸し出してくれるのは、うれしいことです。

以前、SL大樹号に乗車した時にも、硬券の座席指定券を入手したことがありました。それで、今回も発売しているか知りたくて、ふらっと鬼怒川温泉駅の窓口を訪れました。

鬼怒川温泉駅きっぷうりば

鬼怒川温泉駅のきっぷ販売窓口、通常は写真の右手にある特急券売り場です。当日分のSL・DL大樹号の座席指定券に限って、写真左手のツーリストセンターでの扱いがあることは、あまり知られていないと思います。

DL大樹号の硬券の座席指定券について聞いてみたら、扱っているということでした。早速、発券を頼みました。いくつか条件がありますが、詳細は別記事を参照ください。

号車だけは希望を出せるので、2号車のドリームカーを希望して、席番はお任せということで、座席指定券を購入しました。

DL大樹号硬券座席指定券

きっぷには日付が入りますが、ここでは硬券に日付を刻印するダッチングの作業を体験させてもらえることがあります。大人でも楽しい体験だが、意外とコツが必要だったりします。

東武鉄道DL大樹号座席指定券

硬券の裏面には、座席の予約済みのしるしである、券No.が手書きで記載されています。筆者のようなきっぷ鉄に楽しみを与えてくれる、粋な配慮だと思います。

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日光埋蔵金弁当で腹ごしらえ♪

DL大樹4号に乗車する時間帯がランチ時なので、列車の中で食事をとることにしました。

日光埋蔵金弁当

列車に乗車する前に、駅の売店をのぞいてみたら、駅弁が数種類売られていました。それらの中で、目についたのが「日光埋蔵金弁当」。金属製のシャベル型スプーンにつられて、筆者も購入してみました。

日光埋蔵金弁当

この弁当、ごはんの部分とおかずの部分の二段重ね。ごはんの部分には焼き卵がまぶされていて、おかずの部分には、日光名物であるゆばとさつまいも、牛肉の煮物と焼き鮭が。味わいは至って和風で、地味ながら落ち着いた懐かしい味付けでした。

2号車ドリームカーの車中で食したわけですが、ドリームカーには弁当を置ける大きなテーブルがなく、やむなく隣の席に置きました。。

群馬県横川駅で販売されているおぎのやさんの「峠の釜めし」に比べたら、価格は強気の設定です。スプーンのお土産付きということで、良しとしました。

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DL大樹4号に乗車!【2020年10月】

4号:鬼怒川温泉駅 12:54発 →(東武鬼怒川線)→ 下今市駅 13:29分

鬼怒川温泉駅駅舎

鬼怒川温泉駅には出発1時間前に入り、座席指定券を先に購入してから日光埋蔵金弁当を購入。それから自動改札を通過したのが、12時30分頃でした。

乗車した10月31日は天気が素晴らしい快晴でした。飛び石連休の初日ということもあって、観光客がかなり多かったです。そのためか、鬼怒川温泉駅ゆきSL大樹号は、2便ともほぼ満席でした。

SL大樹号空席案内

DL大樹号はどうかというと、運行初日であまり知られていないこともあってか、空席に余裕があったようです。実際に乗車した4号も空席に余裕があって、2号車のドリームカーも間際で取ることができました。1・3号車の一般車両は、かなり空いていました。

鬼怒川温泉駅発車案内

自動改札から見た出発案内。DL大樹号は2番線からの発車で、跨線橋を渡らずに済みました。表示にある「6両」はうそで、正しくは「3両」です。

DL大樹入線

2番線のホームに入ったタイミングで、列車の先頭になるディーゼル機関車DE10型機が入ってきました。機関車の塗色がJR北海道時代の「北斗星」号と同じで、ここは北海道かと思いました。運行初日の初便にしてはギャラリーが少なく、連結の瞬間を静かにみることができました。

SLDL大樹号ドリームカー

2号車のドア横にある「ドリームカー」の表示。JR北海道で走っていた「はまなす」「まりも」号時代そのままの車両で、往時を思い出して懐かしく感じました。

大樹号のサボも懐かしいです。

SLDL大樹号サボ

機関車が連結されてからまもなくドアが開き、車内に入ることができました。客室とドアの間にあるミニラウンジも、「はまなす」号や「まりも」号の雰囲気がよく出ていました。

SLDL大樹号ドリームカーミニラウンジ

「ドリームカー」はグリーン車仕様なので、シートピッチが広く、座席の座り心地もよいです。もともと夜行列車の指定席であっただけに、リクライニングの角度がとても深いです。座席のモケットの色も薄茶色で、普通車の青色とは違った雰囲気です。

SLDL大樹号ドリームカー車内

客車の車端部。車番は「オハ14 505」です。指定席の表示の黄緑色が懐かしいです。

SLDL大樹号ドリームカー車内

ドリームカーの座席の間隔(シートピッチ)がとても広いため、窓枠と座席の位置が不規則になっています。座ったら見えるのが外の風景ではなく、窓枠という席もあるので、注意したいです(写真から判断する限り、上り列車の4番の席は良席だとわかります)。

SLDL大樹号ドリームカー車内

1・3号車の一般車両の座席は、青色です。2号車のドリームカーの座席は固定リクライニング式ですが、普通席の座席は簡易リクライニングで、席を立つとリクライニングが解除されてしまいます。国鉄時代そのままの青色の座席はなつかしいものの、観光列車にしてはいささか冷たく感じてしまうのは筆者だけでしょうか。

SLDL大樹号一般車両

鬼怒川温泉駅を定刻に出発してから、下今市駅に到着するまではわずか35分で、筆者はランチの駅弁にかぶりついている間にかなりの距離を走っていました(汗)。

2号車ドリームカーの実際の車内はこのような感じでした。満席からは程遠い状態でしたが、ドリームカー目当ての乗客が結構乗っているように思いました。

SLDL大樹号ドリームカー車内

普通車の1号車。乗客がほとんどおらず、空気を運んでいるようでした。

SLDL大樹号一般車両車内

大樹号が1日4往復体制ということで、途中の大桑駅で下りのSL大樹5号と離合する瞬間がありました。この風景は、大樹号が運行開始されてから今日が初めてだったと、アテンダントさんが話されていました。

運行ダイヤによって、大樹号の下り列車と上り列車が離合する場所が変わることがあるようです。筆者が乗車した2020年度は大桑駅での離合でしたが、2022年度は新高徳駅での離合でした。

SLアテンダント通信

アテンダントさんが座席指定券の確認にやってきて、指定券を見せたら記念乗車証と手書きのアテンダント通信をくれました。「SLアテンダント通信」はSL大樹号の運行開始から出ているもので、通算で19号となっていました。内容は、特に差しさわりない観光案内でした。

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改訂履歴 Revision History

2020年11月25日:初稿

2023年02月08日:初稿 再構成

2023年4月01日:初稿 修正

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