毎年11月14日は埼玉県の「埼玉県民の日」です。当日は、県内を走る鉄道会社からとてもおトクな金額で、一日乗り放題のフリー乗車券・フリーきっぷが発売されます。
これらのフリーきっぷは、埼玉県内の区間が乗り放題の対象です。ただし、埼玉県民でなくても買って使うことが可能です。
埼玉県民の日は毎年11月14日と決まっていて、必ずしも週末に当たるわけではありません。したがって、社会人にとって利用機会を探るのはやや難しいかもしれません。2021年の当日は日曜日に当たったため、人出がありました。
筆者も、2021年11月14日(日曜日)にこれらのフリーきっぷを購入し、早朝から埼玉県内の乗り鉄を楽しみました。この記事では、埼玉県民の日にあわせて発売される鉄道会社のフリーきっぷについて、筆者の体験の限りをつづりたいと思います。
鉄道会社によって「フリー乗車券」と呼ぶか「フリーきっぷ」と呼ぶか分かれますが、例年発売されています。
フリーきっぷの内容は、その年によって若干の変更があると思われます。毎年の詳細は、概ね11月上旬に各社のニュースリリースで告知されます。出かける際は、必ずご自身で最新情報を確認ください。
西武鉄道

● 埼玉県民の日記念1日フリーきっぷ
【乗車設定日】11月14日
【乗車券発売日】同上(前売なし)
【乗車券発売駅】埼玉県内の各駅(東京都内の駅では買えない)
【発売金額】大人480円/こども240円
【乗車券券面】紙のきっぷ(磁気券)。PASMOへの書き込みも可能(条件あり)

【楽しみ方】
所沢駅/本川越駅から西武秩父駅までカバーしているので、片道でも乗車すれば元が取れます。東京都内の駅で買えないため、都内発の乗車券と併用ができず、埼玉県内の駅で一度下車してこのフリーきっぷを買う必要があります。この時期の秩父地方は紅葉満開なので、紅葉狩りの交通機関として利用するとおトク。秩父鉄道線三峰口駅/長瀞駅行きの直通列車に乗車すれば、移動が楽です。
秩父鉄道

● 埼玉県民の日フリーきっぷ
【乗車設定日】11月14日
【乗車券発売日】同年11月上旬から14日まで
【乗車券発売駅】秩父鉄道の各駅
【発売金額】大人1,000円/こども500円
【乗車券券面】紙のきっぷ(常備券)。この日だけのオリジナルのデザイン。

【楽しみ方】
通常の土休日に発売されている「秩父路遊々フリーきっぷ」大人1,600円/こども800円と全く同じ効力の全線一日乗車券が、この日に限って大人1,000円/こども500円とおトクな値段。三峯や長瀞方面の紅葉狩りの交通手段として利用するだけではなく、秩父鉄道線内の駅めぐりなどにも活用できるかと思います(この他にデジタル版のフリーきっぷもあり、大人1,500円で平日も利用可能)。
東武鉄道
● 埼玉県民の日フリー乗車券
【乗車設定日】11月14日
【乗車券発売日】11月上旬から14日まで
【乗車券発売駅】埼玉県内、東京都内の東武鉄道各駅(東京都内の駅で購入可能)。駅の出札窓口で購入。
【発売金額】大人480円/こども240円
【乗車券券面】紙のきっぷ(磁気券)

【楽しみ方】
一日乗車券として乗り放題の範囲は埼玉県内の区間ですが、きっぷ自体は東京都内の駅でも購入可能なので、埼玉県に至るまでの乗車券を別に買えば併用が可能です。羽生駅/柳生駅や寄居駅まで片道乗車するだけでも余裕で元が取れそうです。秩父鉄道のフリーきっぷを併用して東武本線と東武東上線をつなぐと、長距離の乗り鉄が安価に済ませられます。
埼玉新都市交通(ニューシャトル)
● ニューシャトル1日フリー乗車券
【乗車設定日】11月13日・14日
【乗車券発売日】11月上旬から14日まで
【乗車券発売駅】同線内の各駅
【発売金額】大人430円/こども220円
【乗車券券面】紙のきっぷ(常備券)。13日用と14日用の券面はそれぞれ別のデザイン。


【楽しみ方】
金額だけで言うと決して安価ではありませんが、大宮駅から2駅先の加茂宮駅まで1回往復すれば元が取れるきっぷなので、地元の人も大いに活用可能です。普段フリー乗車券が発売されていないようなので、1年に1回謝恩的におトクな乗車機会があるといった感じです。13日には丸山駅にある車両基地が開放されていたので、その交通手段として利用可能です。
埼玉高速鉄道【未購入】
全線有効な一日乗車券が発売されます。
つくばエクスプレス(首都圏新都市鉄道)【未購入】
全線有効な一日乗車券が発売されますが、埼玉県外の区間も乗車可能です。「埼玉県民の日」だから特別な何かある、ということではなさそうです。
改訂履歴 Revision History
2021年12月01日:初稿
2022年4月27日:初稿 再構成
2022年5月17日:初稿 修正
2022年6月21日:初稿 修正
2023年02月20日:初稿 修正
コメント