「えきねっと」乗車変更・払いもどし|ルールと実例を概説

新幹線E7系 デジタル鉄(ネット)

列車のネット予約システム「えきねっと」できっぷを買ったけど、予定通りに乗車できない場合があります。その場合、一度買ったきっぷの乗車変更や払いもどしを行います。

JRのきっぷの乗車変更や払いもどしのルールは、とても複雑です。ましてや「えきねっと」できっぷを買った場合、従来の紙のきっぷとは一部で違うルールが適用され、どうしようかと思うのではないでしょうか。

それらの手続きを行う時、駅員さんの言われるままに手続きを進めることがほとんどと思います。しかし、手数料がいくらかかるのか、ルール上どのようになっているのか知っておくことは、消費者として大事なことだと筆者は考えます。

この記事では、ネット予約システム「えきねっと」で購入した新幹線や在来線特急列車の特急券、紙の普通乗車券など、乗車変更や払いもどしする場合のルールを概説します。

その説明のため、いくつかのケースを実例に、えきねっと上(オンライン)で操作を行う時に払戻手数料がいくらかかるかをみていきたいと思います。

オンラインできっぷの乗車変更や払いもどしを行う場合、取り扱い方が駅よりも柔軟です。

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乗車変更・払いもどしの原則~旅客営業規則の規定~

「乗車変更」とは、列車に乗車する日にちや区間、乗車する列車そのものを別のものに変更することをいいます。「払いもどし」とは、旅行をキャンセルする場合にきっぷを返して返金を受けることをいいます。

ネット予約システムの「えきねっと」できっぷを購入した場合、紙のきっぷを受け取らず、チケットレスで乗車することもあります。その場合でも、きっぷのルール自体は従来の紙のきっぷと基本的に同じです。

はじめに、乗車変更や払いもどしの原則を、きっぷのルール「旅客営業規則」をベースに説明します。この記事では、取り上げる乗車券類は無割引であることを前提にします。

使用を始める前(旅行開始前)の乗車変更

1回だけ手数料なしで変更してもらえます。変更後のきっぷ券面には「乗変」と表示され、すでに乗車変更されたことが分かります。2回目の変更はできず、その場合払いもどしとなります。

以下5つのそれぞれのカテゴリーの範囲内で、区間や日にち、乗車する列車などの変更ができます。例えば、特急券→普通乗車券、指定券→自由席券への変更はできません。

● 普通乗車券(回数・定期乗車券は対象外)

● 自由席特急券・急行券

● 自由席グリーン券

● 指定券(座席指定をする列車の料金券:特急券やグリーン券など)

● 自由席の特急券・急行券・グリーン券 → 指定券へのアップグレード

この記事では、乗り越しなど、きっぷを使い始めた後(旅行開始後)に乗車変更する場合は考慮しないことにします。また、この記事で「乗車券」とは、普通乗車券を指します。

払いもどし

きっぷのカテゴリー別に、きっぷ1枚につき以下の払戻手数料がかかります。

● 指定券のカテゴリー

指定席特急券・座席指定されたグリーン券・寝台券・指定席券/(特急列車の)座席未指定券

1枚につき340円(乗車前日・当日発車時刻までは料金の30%)

● その他のカテゴリー

自由席特急券・自由席グリーン券・普通乗車券/立席特急券

1枚につき220円(220円に満たない場合、きっぷの金額分)

旅客営業規則上の規定は非常に緻密ですが、ここでは至ってざっくり説明しました。このルールは、JR東日本に限らず、JR各社で共通です。

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「えきねっと」での乗車変更・払いもどしの特則

新幹線イーチケット座席票発行機
「新幹線eチケット」情報を確認できる端末機(イメージ)

ネットで列車の予約購入を行う「えきねっと」では、オンラインで頻繁に乗車変更されることが想定されています。

そのことが、この記事で説明する乗車変更や払いもどしに最もよく現れています。上述した旅客営業規則の原則から修正された、独自のルールが適用されています。

また、特急券と乗車券がセットの「新幹線eチケット」や「えきねっとトクだ値」は、一般の乗車券類ではなく、企画乗車券にあてはまりますそれゆえ、ルールが独特なことを留意する必要があります。

ネット予約システムである「えきねっと」の特性として、きっぷの代金を決済し、購入が完了した瞬間には、紙のきっぷを引き取ることはありません。そのため、紙のきっぷを取り扱うための原則をそのまま適用することなく、ネットの特性に合わせた柔軟な運用が行われています。

紙のきっぷ受け取り前(チケットレス乗車含む)

「新幹線eチケット」や「チケットレス特急券」については、紙のきっぷを受け取らない限り、乗車当日の出発数分前まで、このルールが適用されます。

● 「えきねっと特典」

「えきねっと」を運営するJR東日本管内の列車、およびJR北海道管内の列車(※)については、回数無制限で乗車変更が認められます(期限あり)。また、きっぷをキャンセルする際の払戻手数料についても、旅客営業規則の原則とは異なるルールが適用されます。

これらはまとめて「えきねっと特典」と呼ばれます。

● えきねっと特典が適用される列車の乗車変更

最初に買った時のきっぷの乗車日から最大3か月先までの期間内で、何回でも無制限に列車の変更が可能です。ただし、乗車変更については、すでに発売中の列車のみ可能です。事前受付のエントリーには流用できません。

「新幹線eチケット」やチケットレス特急券については、紙のきっぷを受け取る必要がないため、出発数分前まで何回でも変更できます。

● えきねっと特典が適用されるきっぷの払いもどし

紙のきっぷを駅で受け取る前で、オンラインで払いもどしの操作ができる状態であれば、1枚320円の払戻手数料できっぷをキャンセルできます。

【えきねっと特典が適用される列車(※)】

北陸新幹線(JR西日本区間を含む)、JR東日本・北海道管内を走る新幹線や在来線特急列車、その他指定席券が必要な列車が該当します。「踊り子」号」や「富士回遊」号、「スペーシアきぬがわ」号など、他社線に乗り入れる特急列車も含まれます。

紙のきっぷ受け取り後

駅の指定席券売機やみどりの窓口でいったん紙のきっぷを受け取ると、上述したえきねっと独自のルールや「えきねっと特典」は適用されません。したがって、えきねっとの画面上では、乗車変更や払いもどしの操作は一切できなくなります(PDF領収書の出力は可能です)。

紙のきっぷ受け取り後に乗車変更や払いもどしが必要になった場合、駅のみどりの窓口で手続きします。

その際、元のきっぷの種類によって、乗車変更や払いもどしの取り扱い方が異なります。筆者の経験に基づく知見を簡単にまとめると、次の通りになります。

一般の乗車券類(無割引)

乗車変更の回数や払戻手数料については、上述した紙のきっぷの原則(旅客営業規則)がそのまま適用されます。

「新幹線eチケット(無割引)」紙のきっぷの場合

割引のない通常価格の「新幹線eチケット」(新幹線特急券と乗車券のセット)を紙のきっぷとして引き取った後は、乗車変更や払いもどしに制限があります。

乗車変更については、[同一割引種別・同一日・同一区間・同一設備・同一列車種別]への変更が1回だけできます。例えば、予定が早まって同じ日の1本早い列車に乗りたいようなケースが該当します。この通り、乗車変更には非常に制約があります。

払いもどしの場合、1枚の料金券として扱います。一般の乗車券類と同じく、一般のきっぷのルールが適用されます(旅客営業規則準用)。指定券は1枚340円(前日と当日出発時刻までは券面の30%)、自由席券は1枚220円です。

「えきねっとトクだ値」紙のきっぷの場合

ネット限定割引料金「えきねっとトクだ値」については、無割引のきっぷとは考え方が全く異なり、ルールが非常に特殊です。詳細は、筆者の別記事(↓)を参照してください。

なお、チケットレス特急券については、紙のきっぷを引き取ることがないため、あてはまりません。

まずは、紙のきっぷ引き取り前後の違いを、無割引の「新幹線eチケット」を払いもどす場合でみてみましょう。

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新幹線eチケット|払いもどし実例

いま申し上げた「新幹線eチケット」について、紙のきっぷ引き取り前にオンラインで払いもどし手続きを行う場合と、紙のきっぷを引き取った後に駅のみどりの窓口で払いもどしを受ける場合を、直接比較します。

ここで取り上げる「新幹線eチケット」は、新幹線特急券と乗車券がセットの無割引のきっぷです(企画乗車券)。通常は、紙のきっぷを引き取る必要がないことを留意してください。

えきねっと上でのオンライン払いもどし【発券前】

紙のきっぷを引き取っていない状態では、オンラインで直接払いもどし操作を行うことができます。無割引の「新幹線eチケット」を払いもどす場合の払戻手数料は、上述の通り1枚320円です。

えきねっとアプリより画面を引用

駅のみどりの窓口での払いもどし【発券後】

何らかの事情があり、紙のきっぷを引き取った後に払いもどしたい場合、オンライン操作はできません。駅のみどりの窓口まで出向き、払いもどしを依頼します。無割引の新幹線eチケットを払いもどす場合の払戻手数料は上述の通り、指定券1枚340円(出発前日以降は額面の30%)自由席券1枚220円です。

(原券:指定券)

(払戻計算書)

新幹線eチケット払戻計算書

これ以降は、さまざまなケースでのオンライン払いもどし実例をみていきます。

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紙の普通乗車券|払いもどし実例

ここでは、「えきねっと」で決済が完了し、紙のきっぷの受け取りをまだしていない状態の「普通乗車券」を、オンラインで払いもどすケースをみます。

決済が完了している場合(契約がすでに成立した状態)、紙のきっぷの受け取り前であっても、払戻手数料を課されます

一例として、大宮駅発最低区間運賃の普通乗車券(紙のきっぷ:140円)を払いもどします。

以下の計算画面は「えきねっと」ウェブサイトより引用

下図の通り、140円の乗車券について140円の払戻手数料が課され、1円も戻ってきません。本来の払戻手数料220円に満たないため、乗車券の代金全額が払戻手数料になります。

1円も戻らないため、何らかの別のきっぷに乗車変更して活かすのが得策です(ただし、初乗り運賃140円は、払戻手数料相当額としては最も低額ともいえます)。

大宮駅からさいたま新都心駅までの運賃は、2023年現在150円です。本記事では、執筆時の運賃140円のままで表示してあります。ご注意ください。

紙の普通乗車券から新幹線のきっぷへの乗車変更実例

続けて、「えきねっと」で購入し、駅で紙のきっぷとして受け取る前の紙の普通乗車券を、新幹線のきっぷに変更する例を考えます。

同じく、大宮駅発の最低区間運賃の紙の乗車券(140円)を原券として乗車変更します。

原券の普通乗車券(再掲)

新幹線普通車指定席の「紙のきっぷ」に変更

大宮駅から高崎駅ゆきの新幹線普通車指定席のきっぷは、新幹線特急券2,400円と乗車券1,340円の合計3,740円です(両方とも紙のきっぷ)。

140円相当の乗車券をこれらのきっぷに乗車変更した場合、払戻手数料は計上されません。変更後の金額3,740円から140円を控除した差額が追加で請求されます(140円の返金/3,740円の請求)。

原券の乗車券を、変更後もそのまま生かす形となります。そのため、払いもどしとならず、乗車変更として扱われます。

新幹線普通車指定席用の「新幹線eチケット」に変更

大宮駅から高崎駅ゆきの新幹線普通車指定席のきっぷは、特急券と乗車券がセットの「新幹線eチケット」の場合、1枚3,540円です。

この場合、原券である乗車券の140円分がそのまま払戻手数料として計上され、差額の3,540円がそのまま請求されます(140円の返金/3,680円の請求)。

この理由は、「新幹線eチケット」は乗車券のカテゴリーに属するきっぷではなく、指定券のカテゴリーに属するきっぷだからです。その場合、乗車券から指定券へという違うカテゴリーへの変更ができないため、乗車券は払いもどしの扱いとなります

なお、えきねっと上で乗車変更する際、当初の支払手段自体(クレジットカードなど)は変更できません。ただし、変更後のきっぷの決済段階で、クレジットカードを別のものに変えることは可能です。

新幹線eチケット|乗車変更実例

ここでは、ネット限定割引料金「えきねっとトクだ値」が適用された「新幹線eチケット」を、他の列車のきっぷに変更したいと思います。いくつかあるパターンを、各別にみていくことにします。

新幹線普通車指定席用の「新幹線eチケット」から紙の「乗車券」に変更

新幹線の「トクだ値」は、必ず「新幹線eチケット」となります。したがって、予約成立時にきっぷの代金が即時に決済されます。

大宮駅から高崎駅ゆき上越新幹線「トクだ値」の原券は、次の通りです。

「新幹線eチケット」は、指定券の扱いです。指定券から乗車券への変更はできないため、指定券を払い戻す形になります。

大宮駅から高崎駅ゆきの「トクだ値」2,470円から、大宮駅から東京駅ゆきの「乗車券」570円に変更すると、指定券分の払戻手数料320円が計上されます。

上越新幹線はJR東日本管内の路線のため「えきねっと特典」が適用され、紙のきっぷか「新幹線eチケット」であるかを問わず、指定券の払戻手数料は常に320円です。

新幹線普通車指定席用「新幹線eチケット」同士の変更

同じ指定券のカテゴリーに属する「新幹線eチケット」同士の変更です。したがって、完全に乗車変更となり、払戻手数料は発生しません。

大宮駅から高崎駅ゆきの「トクだ値」2,470円から、大宮駅から東京駅ゆきの普通車指定席用「新幹線eチケット」2,780円(新幹線特急券と乗車券のセット)に変更すると、追徴分の差額310円が請求されます(2,470円の返金/2,780円の請求)。

新幹線普通車指定席用「新幹線eチケット」から自由席用「新幹線eチケット」への変更

指定席から自由席への変更ですが、同じ「新幹線eチケット」への変更です。操作した結果、払戻手数料は発生しません。いずれも同じ「新幹線eチケット」であるため、「指定券」「自由席券」と違うカテゴリーであっても、乗車変更を認めていると推測できます。

大宮駅から高崎駅ゆきの「トクだ値」2,470円から、大宮駅から東京駅ゆきの自由席用「新幹線eチケット」1,660円(新幹線自由席特急券と乗車券のセット)に変更すると、差額分が返金されます。

新幹線普通車指定席用「新幹線eチケット」から紙の「新幹線自由席特急券」への変更

こちらも自由席への変更ですが、「新幹線eチケット」から紙のきっぷ(新幹線自由席特急券)への変更です。操作した結果、これも払戻手数料は発生しません。操作した限りでは「指定券」から「自由席券」と違うカテゴリーであっても、乗車変更ができた結果です。

大宮駅から高崎駅ゆきの「トクだ値」2,470円から、大宮駅から東京駅ゆきの新幹線自由席特急券1,090円に変更すると、両者の差額が返金されます。

新幹線普通車指定席用「新幹線eチケット」から在来線の紙のきっぷ「自由席特急券」への変更

こちらは、在来線特急列車「草津」号の自由席への変更です。「新幹線eチケット」から紙のきっぷ(B自由席特急券)への変更です。操作した結果、これも払戻手数料は発生しません。

大宮駅から高崎駅ゆきの「トクだ値」2,470円から、大宮駅から上野駅ゆきのB自由席特急券520円に変更すると、差額が返金されます。

これらの操作結果から、やはり「新幹線eチケット」については、「トクだ値」を含め、乗車券一体で1枚の指定券扱いであることが分かります。

2023年3月のダイヤ改正で、特急「草津」号は「草津・四万」号にリニューアルされ、自由席の設定がなくなりました。ここでは、執筆時の設例をそのまま掲載してありますが、ご注意ください。

「えきねっと特典」が適用されないきっぷは要注意

東海道新幹線のきっぷなど、JR4社(JR東海、JR西日本、JR四国、JR九州)を乗車するきっぷを「えきねっと」で購入する場合、乗車変更や払いもどしの条件が優遇される「えきねっと特典」が適用されません

えきねっと特典が適用されないきっぷは、原則通り乗車変更が1回しかできません。例えば、えきねっと特典のないきっぷから「トクだ値」に変更すると、紙のきっぷ引き取り前でも、キャンセルする際に高額の手数料を課されることになります。くれぐれも注意しましょう。

まとめ

東北新幹線E5系車両先頭

きっぷを買った瞬間には紙のきっぷを受け取らない「えきねっと」ならではの特性が、良い形で現れています。

オンラインできっぷ代金の決済を行い、紙のきっぷを引き取らないうちならば、乗車変更や払いもどしを非常に柔軟かつ有利に行うことができます。

「えきねっと」で決済し、えきねっと特典が適用されるきっぷについては、なるべく乗車直前まで紙のきっぷの引き取りを保留するのが賢いやり方だと思います。

東海道新幹線など、JR東日本/北海道管内以外の列車のきっぷには、乗車変更や払いもどしが優遇された「えきねっと特典」が適用されないので、注意しましょう。

参考資料 References

● 「えきねっと」JRきっぷご利用ガイド お申込み内容の確認・変更・払戻方法(JR東日本)

お申込み内容の確認・変更・払戻方法|JRきっぷ ご利用ガイド:えきねっと(JR東日本)
えきねっと「JRきっぷ申込」のお申込み内容の確認・変更や払戻、取消についてのご案内

● 旅客鉄道会社 旅客営業規則 第248条(乗車券類変更)

普通乗車券、急行券、特別車両券、寝台券、コンパートメント券又は座席指定券を所持する旅客は、旅行開始前又は使用開始前に、あらかじめ係員に申し出て、その承諾を受け、1回に限って、当該乗車券類から同種類の他の乗車券類に変更(この変更を「乗車券類変更」という。)することができる。ただし、次の各号に定める乗車券類の変更については、これを同種類のものとみなして取り扱うことができる。

(1)普通乗車券相互間の変更

(2)指定急行券以外の急行券相互間の変更

(3)自由席特別車両券(急行・自由席特別車両券(A)を含む。以下この条において同じ。)相互間の変更

(4)指定券(急行・指定席特別車両券(A)、急行・寝台券、急行・コンパートメント券及び急行・座席指定券を含む。以下この条において同じ。)相互間の変更

(5)指定急行券以外の急行券又は自由席特別車両券から指定券への変更

● 旅客鉄道会社 旅客営業規則 第271条(旅行開始前の旅客運賃の払いもどし)

旅客は、旅行開始前に、普通乗車券が不要となった場合は、その乗車券の券片が入鋏前で、かつ、有効期間内(前売の乗車券については、有効期間の開始日前を含む。)であるときに限って、これを駅に差し出して既に支払った旅客運賃の払いもどしを請求することができる。この場合、旅客は、手数料として、乗車券1枚につき220円を支払うものとする。

● 旅客鉄道会社 旅客営業規則 第273条(指定券に対する料金の払いもどし)

旅客は、指定券(未指定特急券及び団体旅客又は貸切旅客に発売した指定券を除く。)が不要となった場合は、その指定を受けた列車(2個以上の列車について指定を受けている場合及び第57条の3第4項の規定により発売した指定券である場合は、先に乗車することが予定されていた列車)がその乗車駅を出発する時刻までにこれを駅に差し出したときに限って、次の各号に定める額(10円未満のは数は切り捨てる。)を手数料として支払い、当該指定券に対する急行料金、特別車両料金、寝台料金、コンパートメント料金又は座席指定料金の払いもどしを請求することができる。この場合、変更前の指定券に表示された列車の出発する日の前日又は当日に乗車券類変更の取扱いをしたものにあっては、変更前の指定券について、変更の取扱いをした時刻を払いもどしの請求をした時刻とみなして手数料を支払うものとする。

(1)立席特急券又は特定特急券(乗車日及び乗車列車を指定して発売したものに限る。以下この条において同じ。)以外の指定券(新幹線と新幹線以外の線区を直通して運転する特別急行列車に乗車する旅客に対して1枚で発売した特別急行券であって、全区間又は一部区間について乗車列車を指定しているものを含む。)

イ 出発する日の2日前までに請求した場合は、340円(第57条第1項第1号イの(イ)ただし書及び第58条第1項第1号イただし書の規定により設備定員と同一の人員に対して1葉で発売した指定券にあっては、1葉につき340円)。

ロ 出発する時刻までに請求した場合は、すでに支払った当該料金の3割に相当する額(第57条第1項第1号イの(イ)ただし書及び第58条第1項第1号イただし書の規定により設備定員と同一の人員に対して1葉で発売した指定券にあっては、料金合計額(特別車両の個室にあっては特別車両料金合計額)の3割に相当する額とし、新幹線と新幹線以外の線区を直通して運転する特別急行列車に対して1枚で発売した特別急行券にあっては、新幹線区間に対する特別急行料金と在来線区間に対する特別急行料金とを合算した額の3割に相当する額とする。)。ただし、340円に満たない場合は、340円とする。

(2)立席特急券及び特定特急券

イ 立席特急券及びロ以外の特定特急券
220円

ロ 第125条第1項第1号イの(ニ)のjの(b)の料金を適用した特定特急券
前号の規定による額

改訂履歴 Revision History

2022年8月19日:初稿

2022年8月26日:初稿 修正

2022年8月29日:初稿 加筆

2022年9月05日:初稿 加筆・修正

2023年4月03日:初稿 修正

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